ボスの命令でキラーブロガーについて軽く検証します。これ、あちこちサーフインしたら、週刊ポストの竹村健一さんの連載コラム「世界の読み方」が一番的確にして、入門的には、優れた記述があった。
 大幅にこのコラムを参考にしながら、記述する。
 キラーブロガーというのは、ネットの刺客で、「殺人的なブログ作成者」って訳しているけど、オレに的には、「第3の言論による圧力団体」って訳したい。
 ボスがなんで、このキラーブロガーが気になったかというと、ライブドアとフジテレビの例のイベントでなくて、騒動の最中で、フジテレビ側の対策のひとつに「キラーブロガー対策」というのがあったからだというのだ。
 
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 ブログが既存のマスメディアに対して脅威になってきているというのは、論を待たないだろう。なにも、これはホリエモンだけの専売特許でない。
 これを、ボスは、「第3の言論」と定義したわけ。
「第1の言論」は、民主主義における言論の自由をさす。
「第2の言論」とは、マスメディアにおける言論。マスコミが、第4の権力になったとさわがれたのは、20年前の話。マスコミによる世論誘導、プライバシーの侵害等が問題になり、今もなっている。
 そして、ブログはマスでない、個人による言論。表現手段。これを、ボス的には「第3の言論」といいたいみたい。
 しかし、いずれの言論も、ひとつハメをはずすというか、軌道を逸すると「圧力団体」「圧殺団体」となりうる。
 
「第1の言論」における圧力団体とは、すごくわかりやすくいうと、選挙、政策決定などに登場する圧力団体。これは、良い面もあれば、行き過ぎる面もある。ま、団体というのはもともと、そういう性格をもつ。しかし、これは、民主主義においては、必然的に導かれる現象だ。
「第2の言論」における圧力団体とは、大手マスコミの言論による暴走とでもかいておくか?いや、「第2の言論」は、権力の暴走や腐敗、不正をチェックする機能があるし、それは、ある意味で、マスコミの重大な任務のひとつ。しかし、これが、暴走すると「圧力団体」となって、世論誘導してしまうし、個人の基本的な人権を侵しかねないこともある。

 問題の「第3の言論」つまり、ブログだ。これも圧力団体を結成する要素はたぶんにある。既存のマスメデイアが形骸化して、堕落、腐敗してくれば、この「第3の言論」が台頭してくる。それが、良い方向にいく場合もあれば、暴走することもある。この例として、「キラーブロガー」という言葉がでてくる。

 これは竹村さんのコラムから引用するが、ブログ先進国である米国で「キラーブロガー」が注目をはびたのは、ブッシュ大統領の軍歴報道をめぐるCBSキャスターのダン・ラザー氏が辞任にいたったブログによる追求事件。
 つまりブログの圧力団体が、大手メデイアの幹部を標的にして、その幹部をクビにしてしまった・・・ということ。ま、この例をみると、フジテレビの日枝会長もうかうかしていれないというのが、わかるかもしれない。

 CBSのダン・ラザー事件以外にも、CNNのイーソン・ジョーダン事件もおきている。

 イーソン・ジョーダン事件の概要:今年の1月27日、スイスのダボスで開催された世界経済フォーラムでの討論会が開催された。ここに、CNNのニュース部門最高責任者のイーソン・ジョーダン氏が参加して「米軍がジャーナリストを狙い、12人を殺したと信じている」と発言した。ま、これ自体、大変はスクープだ。しかし、この疑念は以前から、マスコミではささやかれていた。日本大使館員の奥さんや井上さんの襲撃事件にも同じような疑念がないわけではない。(本ブログで辻野が書いている。【証言報道】 をひらいて、「米軍のイタリア人記者銃撃で、疑念が再浮上、日本大使館員への襲撃」を参照)
 この発言直後だった。保守系といわれているブログが、「命を賭けて戦っている米軍を侮辱するものだ」と猛反発した。ま、保守系ブロガー集団における圧力団体行為がおきたのだ。わからないのは、このブロガー攻撃に対して、当のジョーダン氏が明確に反論した形跡がないこと。(もし、あって見逃していたのなら、教えてください)さらに、保守系のブロガーの攻撃があってもいいとおもうが、ブログなら、援護する言論があってもいいとおもう。しかし、保守系のブロガーの攻撃はつづいた。
 そして、フォーラムからわずか2週間後の2月11日に、このジョーダン氏が辞任してしまうのだ。

 ジョーダン氏の件にかんしては、米国でも、「?」がつく部分が多いが、いずれにしてもブロガーの攻撃によって、マスメデイアの幹部が辞任にいたったことは間違いない事実だ。

 さて、以上をもって、「キラーブロガー」というネーミングが登場したのだが、このネーミングはあまり、好意的なネーミングではない。既存のメデイアが畏敬の念をもっての、ネーミングという説もあるけど、いずれにしても、ブログはそれだけ、「第3の言論」になっているということは間違いない。

 では、問題のフジテレビの日枝会長。日本初の「キラーブロガー」に狙われるんじゃないかと、周囲は恐れているという。でも、どうだろう?ま、この辺については、みなさんと一緒に検証してみたい。

文責・北岡隆志