ブログにするニュースがないというので「色物」でいきます。永田町はいろいろ忙しいのですが、他の媒体との関係もありまして、まだ、ここで書くことできません。で、色物でゆるしてください。

 3月中旬、月刊誌「ベルダ」に「民主党プリンスの不倫疑惑 『ポスト小泉政局』に波及も」という記事のコピーが衆参の議員会館に投げ込まれた。

 記事の内容は「時期エースといわれる前原誠司と参議院議員一年生・林久美子が不倫をしている」というもの。
 この投げ込み記事を巡って民主党内の勢力争いがかいま見えそうだ。

(続きよみたくなければ、ここで打ち止め)

 


 前原誠司は民主党の影の防衛庁長官。ポスト岡田の有力候補である。
 今年に入って、
「これからは野党と呼ばないで。政権準備政党を呼んでほしい」
 と奇をてらった岡田代表に対して「そんなことばかりいって次の選挙に勝てるのか」などという不協和音が広がっている。
 岡田代表は国会召集直後の代表質問で前代未聞の本会議ボイコットを強行した。だが、2〜3時間後に本会議を再開させり、衆議院予算委員会をサボタージュしたりと、全く何を考えて国会運営を行っているのか全く分からない。
 そのあげく、2005年後予算案は戦後4番目といスピードで成立してしまった。
 あれだけ「戦う民主党の姿を見せるぞ」といって大見得を切ったはずなのに、なぜこんなに早く予算があがったのか不思議に思う人もいるだろう。
 
 その訳は実に馬鹿馬鹿しいことに原因があった。
 3月24日、天皇陛下はじめ小泉総理などが出席する「愛知万博」の開会式に出たい。
「どうせ衆議院で予算案も可決しているし、参議院がごねたって1ヶ月後には自然成立する。それなら70年の大阪万博以来久しぶりに行われる愛知万博へ行こう」という議員が多く、その日に間に合わせるために05年度予算案をスピード成立というのだから開いた口がふさがらない。
「政権準備政党」などといいながら審議軽視を続ける岡田代表の国会運営に小沢副代表は「きちんとした党の方針が決まってないからふらふらするんだ」と苦り切っている。
「地味な岡田では次は勝てない」
 低迷を続ける岡田代表に対して、小沢一郎副代表が仕掛けに動きだした。
 
 小沢副代表は次の代表に自分の考えを実践できる若手のホープ・前原誠司を取り込んだ。前原は小沢副代表が推進する「国土防衛」「集団的自衛権の確立」を基盤として『日本のあり方』を提唱している。
 また、小沢代表は前原のほか別の一手として、元代表の鳩山由起夫を担ぐという2段が前の戦法をとった。
 2月1日、小沢別働隊である山岡賢次農水委員長を中心とした「人の和の会」が発足した。
 この会には元自由党、鳩山由起夫グループ、横路孝弘グループが参加し、前原誠司は副会長ポストに就任。小沢副代表は大きな勢力を持ってポスト岡田を睨む戦略だ。
 これに対して岡田は代表就任後、民社党系の川端達夫を幹事長に、若手をとりまとめている仙谷由人を政調会長へ就任させ岡田体制を強化している。
 民主党といえども各議員の動きはバラバラ。全く纏まってないのが民主党である。
 
 そんな寄せ集めの民主党にいよいよ亀裂が起こりつつあるのだ。
 永田町は嫉妬の渦がとぐろを巻いている世界。 
 そんなときに「前原不倫疑惑」がばらまかれたのだ。

 前原と林久美子との関係について林久美子に詳しい元関係者が言う。
「前原さんと林さんとの出会いは、前原さんが日本新党から初出馬した93年の総選挙にさかのぼるのです。
 林久美子さんは滋賀県八日市の出身。
 93年当時、宮沢内閣に不信任案を突きつけ自民党から反乱を起こして「さきがけ」を作った武村正義さんの地元。
 林さんは地元で八日市市長ー滋賀県知事をやっていた武村代表とは親の代から懇意にしていた。
 その武村さんが総選挙に当たり、「新党・さきがけ」を立ち上げ、細川護煕の日本新党と選挙協力を提携し、日本新党候補者も応援する両面作戦を行った。
 林久美子は大学がほぼ終わりということもあって、武村さんの選挙を手伝っていた。
 が、武村さんから
「僕は当選する。それより京都から初出馬している前原誠司くんの選挙を手伝ってほしい」
 といわれ、滋賀の隣である京都の前原選挙を手伝うことになる。
 この時以来、前原さんとの関係ができたとも言われている。
 前原さんも林さんをかわいがっていたしね・・・。
前原さんはは日本新党で初当選。94年には「さきがけ」に移籍した。
  その後、林さんが95年、早稲田大学を卒業してびわ湖放送に入ってからは、徐々に関係が薄れていったようだ。
 
 林さんはびわ湖放送で「滋賀県庁の県政クラブ」の記者をやっていた。このときの林さんのスタイルといえば民主党より自民党県議にべったりと張り付き、情報を取っていた。
 林さんのやり方は「ねー、先生ちょっと教えて」とまるで「女を武器」に自民党の県議の懐に入り込んで行ったという。
 林さんのアパートへ数人の男性県議が出入りし、朝帰りするのを見かけたという人も多い。
 林さんは夕方のびわ湖放送のニュース「県庁滋賀」のニュースキャスターを勤めている。 

 それでも頻繁に目撃されているのが元県会議員の西沢久夫(52)だ。
 西沢は新たに合併した東近江市の市長選(2月27日投票日)に出馬したが、現職の中村功一(72)に1600票あまりで惜敗している。
 西沢はもともと武村さんの子飼いであり「さきがけ」の県議。中村さんも武村さんの子飼いで現職という、いわば身内同士の同士討ちだった。
 武村さんはこの選挙でどっちつかずの立場を貫き、自分の立場を保っていたようだ。

話がやや横道にそれたので林さんにもどそう。
 林さんのキャスター時代は自民党系の記者だと誰もが思っていた。
 その林さんが参議院選挙(04年7月)に民主党から出馬すると聞いてびっくりした。
「何で民主党から出馬するんだ。出る村が違うんじゃないか」との批判が飛び交う。
 林さんの民主党には前原さんの力が作用したんじゃないかという話もある。
 可哀想だったのが03年の衆議院選挙に落選し04年の参議院選挙に回ってきた自民党公認候補・上野賢一郎だ。参議院選挙といえば県会議員の選挙運動力が作用する。
 ところが、本来釈迦力になるはずの自民党県会議員の動きが悪い。林さん「にいろんな義理」があるのか、あまり動かない。
 そんなこんなで上野は4万票もの大差で落選した。林さんは国会議員になってから前原さんと時々会っているという噂もある」

 地元関係者は前原・林の関係を否定はしてない。
 
 林久美子には朝日新聞大阪支局に勤める夫がいるが、現在は別居中。幼い子が一人。だが、「子育てを標榜」そる林久美子はほとんど子供の世話をせず、子供の世話は地元事務所にいる母親の仕事だ。
 林の母親も「何で私が子供の送り迎えをしなきゃならんの」
 と愚痴をこぼす毎日ながら、事務所の電話番をしてるようだ。
「子育てを標榜する女性議員のほとんどは他人任せっきり」というのが実態。
 かわいい顔?をしてのうのうと嘘を言い放つ女性議員が多い。
 有権者も騙されてはいけませんぞ。


 民主党若手議員が言う。
「4月12日に公示された宮城2区と福岡2区の衆議院補欠選挙は元々民主党の議席だった。現在の情勢では宮城ー民主、福岡ー自民の痛み分けか。
 それでも民主党は議席を減らすだけにこれに乗じて小沢一派が岡田追い落としをかけそうだ。まして2敗なら『岡田更迭』が現実のものになりそうだ。現在の岡田体制は寄せ集め部隊。岡田側近は北橋健治ら8人ぐらいしかいない。旧民社党系はポストさえもらえばどこでも行くという状況。
 そんな中にでた前原のスキャンダル。、ポスト岡田の第1〜2番手候補・前原。この際、早く芽を摘んでおこうという思惑もあるのかも・・・。
 前原スキャンダルは自民党さんより民主党内部の人間が流したんじゃないの」

 もっともこの前原さん、いい男が災いしてか、次のようにいう人もいる。

「前原の女房・愛理は以前、大手人材派遣会社「パソナ」社長・南部靖之の秘書をやっていました。いわゆる南部の愛人とう噂もあった。前原は京都府議時代、衆議院議員になろうともがいていた。だが、金がない。
 そこで南部に近づき、南部の愛人を引き受けることで選挙費用を援助してもらい93年初当選したというのです。
 だが、所詮女房といえども他人の愛人。
 そこに林というピチピチの早大生が選挙手伝いに来たことから、ついつい魔が差してしまったのか・・・。
 南部はけち。南部の資金援助は93年の選挙だけだった」(民主党議員秘書)

 前原・女房の愛理は現在、地元の公設第一秘書。
 衆議院選挙直前、「フライデー」で「衆議院女性候補者および美人妻たち」に登場している。実にてきぱきとして卒がなく、清楚であか抜けた美人であった。 

文責・辻野匠師

(一部敬称略)