ボスの友人の「YE」さんが、おいでになりました。
 ボスには、すでにみなさんおわかりのように、強烈な個性の「ご友人」(敬語をつけずして、なんともいえん)がおおいのですが、この「YE」さんも、強烈です。
 
 職業は、えーと、現在「中年失業家」という、わけわからんのですが、
 
 ありていにいえば、あの統○教会と、一戦を交えて勝利をおさめたひとで、もっとわかりやすくいうと、統○教会にのっとられそうになっていた某IT企業に、単身で乗り込み、改心させ、成敗をしたあげく、その某有名IT企業を上場させてしまったひとです。金太郎と、桃太郎を一緒に合体させて「変身!」したような人です。これについても、機会あれば、ぜひ、書いてもらいたいですね。
 
 この企業は、日本のITベンチャーのなかでも、世界シェアをもつ、ある技術をもっている企業で、まさに、「日本の国益」のために、奮闘された方です。
 というと、わかる人はわかるけど、わからん人はわからんけど、これも一種のダビンチコードみたいものでありますから、各人解読してください。
 
 もっとおもしろいのは、そのIT企業をピカピカにして上場させ、軌道にのったのを確認したら、さっさと、役員をおりて、中年失業家になって、夜な夜な、銀座村や、六本木村に出没しているというひとで、ま、ボスと気が合わないわけはありません。だれも、「ただのホステス好き」とは死んでもいえません。
 
 ただ、ちょこっと、怖いところもありますから、私なんかは、まともに目をあわせて、お話できません。それで、ちょこっと、ヨコ向いてお話させていただいています。
 
 ですから、不用意なコメントや、トラックバックをして、逆鱗に触れた場合、当方は一切、面倒みきれませんので、各人、自己責任でやってください。
 
 ボスなんかは、「猛犬注意!」の札でもたてておけ!っていっていますが、そんな失礼なこと、とてもこわくてできません。では、「YE」さんのご登場です。
 
 北岡拝
 「ブラジル移民・移住百周年」をむかえるに際して

 先月15日の産経新聞に『教科書に残したい日系人の思い「ブラジル移民史」を』という記事が掲載され、全国の中学教師の有志が、「ブラジル移民・移住百周年」を迎える2008(平成20)年を機に、中学の「歴史」教科書に「ブラジル移民史」を取り上げてほしいとの要望書を、教科書会社8社に送る旨が報じられた。(参照:http://blog.livedoor.jp/shojitujino/archives/24553578.html)

 1908(明治41)年の第一回移民船以降、日本政府は昭和16年までに19万人を、戦後は27年から平成5年までに5万人余をブラジルへ送り出し、現地の日系社会は現在、海外最大の140万人と推定され、また、ブラジルから日本への出稼ぎは昭和60年ごろから始まり、今では20数万人の日系ブラジル人が日本の工場などで働いているとも記されてあった。

 この記事を読んだ数日後、私は中谷アンセルモ(Anselmo Nakatani)という63歳の日系ブラジル人と会う機会に恵まれた。
中谷氏とは昨年、知人の紹介で一度会っており、今回が二度目である。
 彼は現在、サンパウロでケーブルテレビをセットアップする機材の組立・修理工場を息子と共に経営しており、さらに、携帯電話のクレジットに関するシステム開発の会社も手がけている。

 私は上記の新聞記事のコピーを彼に手渡し、「2008年には、100周年を記念して、ブラジルでは何か大きなイベントがあるのですか」と聞いた。
 彼は、自分が理事を務める日伯文化協会では、一年ほど前から「100周年」に向けた記念事業に関する話し合いが行われているが、その中で、日本に出稼ぎに来ている日系ブラジル人の「悪い行為」が問題視されており、「100周年」を機に、自分たち日系2世の力で何とかこれを解決したい、その為もあって、今回日本に来たのです、と言った。

 彼の言う「悪い行為」とは、出稼ぎに来た日系ブラジル人が帰国する際、成田空港で携帯電話を捨てていく行為を指す。
 勿論、電話会社に料金を支払わないままである。

 中谷さんたち2世は、親と共に一刻も早くブラジル社会に認められようと一生懸命に働いてきた。当初はコーヒー園の経営など、農業に従事する者が多かったが、今では会社経営、公務員、教師、弁護士、医者などの幅広い分野で日系人が活躍している。
「ブラジルでは、日本人は信用できる民族と言われ、受け入れられてきたのです」と、中谷さんは言う。
 
 ところが、このまま「悪い行為」を放置しておけば、日本では「ブラジル人は真面目ではない」と思われ、敬遠される。
「ブラジルの経済が良くなるまでは、多くの日系ブラジル人が日本で働きやすい環境を作ってあげることが大事だ」という長老(ウエキ シゲアキさん、元ブラジル資源相)の呼びかけで、中谷さんたちはNGOを作ることを計画している。

 まず、ブラジルと日本で事業に成功を収めている2世が中心となり、資金を出し合って債権買取機関を創設する。そして、日本の携帯電話会社その他(税金関係もあるという)から債権を買い取り、ブラジルに戻っている債務者を探し出して、必ず支払わせる。

 「30回払いでも、50回払いでもいいのです。必ず、支払うことで『信用』されるのです。」と中谷さんは明言した。

平成17年6月7日 文責 「Y.E」