株式市場は再び地獄を見るか?by 真名
2005年07月06日
Speak Easyの、真名さんから寄稿です。またまた、BSE問題でありません。また、エッセンシャルオイルでもありません。
では何だろう?「けいざい」ですよ。ケイザイ。「経済」と書くとなんか、重そうですね。でも「けいざい」なんです。どうしてかというと、非常にわかりやすい。まして、いま流行の、インターネットトレードをしている人には必見ですね。
ほら、昔からいうでしょう。
「一般の投資家がどーと、はいってきたら、ワンテンポおいて暴落する」ってね。このワンテンポがくせものなんですが、真名説では、このワンテンポを解明しようという野心的な試みをしています。うん?だったら、そのタイミングで、「空売りかける」って?うーーん。ちょっと趣旨ちがうけど、ま、いいか。
前座役は北岡でした。
人気blogランキングへ おしてくれると、感謝!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
株式市場は再び地獄を見るか?
(完全版です。初出原稿では、末尾がアップロードされていませんでした。謹んでお詫びもうしあげます。北岡拝)
1986年から1990年にかけて、日本の不動産売買市場は歴史上空前のバブル景気に沸いた。 それは株式市場を巻き込み、海外までも奔流のように溢れだしていった。
バブルとその清算については専門家によって多数の本が書かれており、本来私のよう非専門家の出る幕ではない。
しかし、そのいずれもが、 私にはどこか空々しいものと感じられてきた。
本稿では、私のおそらくはいびつであろう実感に基づき、昨今の経済状況と株式市場とについて、お遊びとして、一つの偏った見方を提供する。 各々方、覚悟めされよ。
株式市場は再び地獄を見るか?
参考文献;小田実「ベトナムから遠く離れて」
ジョン・ケネス ガルブレイス「バブルの物語―暴落の前に天才がいる」
ラビ・バトラ「1990年の大暴落」
ロハート・ベックマン「ダウンウエーブ」
バブルとその清算に関する事実については多数の書物があるが、一つだけ挙げておこうか。バブル当時の実業界の熱に浮かされたような雰囲気をよく伝える文学書がある。
著者は意外な人だ。この書物に描き出された陶酔的熱狂の舞台は、1995年に暗転する神戸ポートピアだった。
小田実「ベトナムから遠く離れて」
当時の事実については一つだけ挙げれば十分だろう。
「フォーブス世界企業ランキング」
総資産10位内に日本企業が9社!
いまはトヨタ自動車だけである。しかもせいぜい8位くらいである。
当時の日本企業が時価発行増資などで調達して行った設備投資は、世界中の工業製品の需要をまかなえるとすら言われた。当時の日本にそんな実力が本当にあったのか?
そこまでの実力はあるまい。
それを可能にしたのが不動産バブル信用膨張である。
当時の東京大阪。
熱に浮かされたような雰囲気がなかったか?
もう忘れたのか?
この不動産バブルは、株式市場、商品市場、果てはゴルフ場投機まで巻き込み、人類史上空前の規模にまで膨張したことを。
ジョン・ケネス ガルブレイス「バブルの物語―暴落の前に天才がいる」を読んでも、日本不動産バブルほどの凄まじい、多数の企業を巻き込んだ陶酔的熱狂は類を見ない。これほどの陶酔的熱狂の後始末が本当に終わったのだろうか?
はなはだ疑問である。
このような実感に端的に形を与えてみよう。
1989年前からバブル崩壊論者は多数いた。だいたい際物扱いをされていたが。有名なところではラビ・バトラ「1990年の大暴落」やロハート・ベックマン「ダウンウエーブ」を挙げることができる。特に、ベックマンの描き出したコンドラチェフ波動論は一読に値すると思われる。
これらは日本についてはほぼ的中したと言える。
しかし、米国株式市場や世界経済全般については当たっていない。
米国株式市場の長期チャート。
http://www.miller.co.jp/member/cyouki200003331_4.html
このときに米国を中心とする経済構造が著しく変化したことが、どんな経済解説よりも一目瞭然ではないか?
ベックマンなどが株式市場の下落を予告し、それが日本については的中したことは合理性がある。 コンドラチェフの描き出した長期循環は、経験則ではあるが、抗いがたい現実性がある。
そして、恐慌を引き起こすきっかけは、債権国、興隆国、経常黒字国、強国の株式市場崩壊でなければならない。
そうだ。
にわかには信じられないかもしれないが、日本は紛れもなく最強国であったのだ。
世界企業番付のベストテンから9社を独占する国家が、最強国でなくて何だというのか?
従って、恐慌が実現するのは日本でなければならない。
現在でも日本は莫大な対外純資産を保有し、巨額の貿易黒字を計上している。
従って、日本のチャーリップ:不動産市場の崩壊は、本来ならば、1929年の米国の大恐慌や、19世紀終わりの英国を震源とする大不況をもたらしたはずであった。
今回は違うのだろうか?
米国は興隆した。
株式市場は空前の繁栄を示した。
しかし、これには強い違和感がある。
米国は純債務国に転落してからかなり経過しており、対外債務は積み上がっている。
経済の鍵を握るのは、本来債権国の動向であるべきではないのか?
つまりこのような構造のテコはやはり日本であり、米国ではないと考えるべきではないのか?
現代は金本位制ではなく、管理通貨制である。
米国は世界の貿易縮小を止めるために最大限の手を打った。
通貨を膨張させ、日本の工業製品を購入し、そして日本人、日本政府に債権や株式を買わせた。
この米国の信用をバックにし、日本の工業製品は世界に溢れた。
グローバリゼーションを押し進めたのは、米国の信用膨張とそれを充する日欧の資金、そして日本の工業製品であったと云っても、それほど的外れではないだろう(その構造はもちろん劇的に変わりつつある)。
米国日本は共謀して大恐慌の到来を阻止しようとしていたかのようにすら見える。
もう一つある。
日本の円建て国債市場、特に長期債市場である。
この市場は、常に暴落の危機を叫ばれながら、常に警告者を手ひどく裏切り続けてきた。
ジョージ・ソロスすら、売りたたきに失敗していったん撤退した手ごわい市場である。
この国債循環サイクルについて記載するのは、この稿の範囲を超えるので止めておく。書物はいろいろとでているらしいので、そちらをごらん頂きたい。
この稿の目的から見て重要なことは、この国債(長期債)市場の歴史上空前のあり得ない暴騰も、米国株式市場と同じく、日本で起こるべきであった大恐慌のサインであり、代替物であるということなのである。
そして、これらの市場は深いところで連動している。
なぜこうなったのか?
日米の関係者はおそらくは悲惨な事態を避けるために奮闘努力されたのだろう。
そのように善意に受け取っておくことにしよう。
しかし、それとは別に、日本の不動産市場の独自性、そして会計のいびつさに原因があると見るべきであろう。
要するに、時価会計ではなく、実際には大損していても表に出さずに隠すことができた。これによって真の価格が顕在化することを遅延させることに成功した。
この問題は、銀行の不良債権試算の巨額の狂いの原因となった。
いや、会計的な問題よりも遥かに根本的な原因を忘れてはいけない。
要するに、値段があがり過ぎたのだ。
本来なら誰一人買えないはずのチューリップ価格を実現してしまったのだ日本中で。
だから怖くて、あるいは会社が直ちに倒産してしまうから、関係者が処理できなかったのだ。
そして市況の回復を待ったのだ。いつかは回復すると信じて。
今にして東京ゾーンの商業地地価はかなり以前から回復し、住宅地地価も相当あがりつつある。 私は不動産屋ではなく、相場に詳しくはないのだが、東京の商業地地価は一時バブル期の1/10くらいにまで下がったのではないだろうか?
これが本来ならばチューリップ価格の底である。
しかし、地方都市、そして地方の一般市町村の特に住宅地では、底を打ったのだろうか?
バブル期の1/10まで下がったのか?
まだ低下余地がかなりあるのではないか?
元米ドルのレート固定の影響から、地方の多くの産業は消滅しつつあり、労働者は東京ゾーンを目指しつつある。
日米のやってきたことは、到来する不動産恐慌の前にクッションを置いただけではないのか?
それではチャートをざっくりと見てみよう。
株式投資家は、普通、短期チャートしか見ない。
私は、短期チャートは無視し、数字も思い切って丸めることにする。
本当はTOPIXチャートを例示したいが、ネット上で見つからないのでに日経平均で代用する。 従って、数値には、日経平均の銘柄選択に由来する狂いが出ることをお断りしておく。
以下がチャートである。
日経平均株価の周期性
http://www8.plala.or.jp/ara3/stock/n225_2.htm
こちらは月足のチャートおよび一覧表である。
日経平均株価の月足の解析
http://www8.plala.or.jp/ara3/stock/n225_m.htm
89年12月の最高値を起点とし、4つの下降波動を確認できる。
典型的なダウンウエーブに見える。
数値を単純化して表にしてみよう。
年/月 価格 最高値から見た割合
第一波
高値 89/12 39000
安値 92/ 7 14000 36%
第二波
高値 93/ 8 21000 54%
安値 95/ 6 14000 36%
第三波
高値 96/6 21000 54%
安値 98/9 14000 36%
第四波
高値 00/3 21000 54%
安値 03/4 8000 20%
第二波の上昇波の月数 13
第二波の下降波の月数 22
第二波の月数 35
第三波の上昇波の月数 12
第三波の下降波の月数 27
第三波の月数 39
第四波の上昇波の月数 18
第四波の下降波の月数 37
第四波の月数 55
このように最高値から4波の下降波動を確認できる。
第一波は下降だけであるが、2、3、4波の高値までは、基本的に保ち合いであると言ってよいだろう。高値、安値が意外なほどに一致しているのがわかるだろう。
そして4波の安値で底が抜けている。
以下は仮説である。
現在は第5波の上昇波ということになるが、いま一つ勢いがないように思われる。
2波から4波における高値と安値との比率は54%÷36%=1.5倍である。5波の高値である8000円の1.5倍は12000円である。
従って天井が12000円前後であることは妥当であるように見える。
12000円前後が天井かどうかはもちろん断定はできない。だから仮説である。もしかするとどんどん上昇していくのかもしれない。
ここで、現在がダウンウエーブの5波であると仮定する。
一例として、1万2千円程度で今年10月中に天井をつけるとすると、計算上、4波の安値から30カ月後で最高値からの割合は30%となる。
2、3波は36カ月前後であり、4波は55カ月と長い。これも約1.5倍となる。これは底が抜ける場合には、波の周期もそれに比例して長くなることを意味していると見なすことができる。
すると、5波は最長で55カ月×1.5=80カ月程度あってもおかしくない。
そう考えると、第5波の下降波の周期は50カ月前後と見てよい。
2、3、4波において、上昇波の期間が下降波の期間の約半分であることに注意してほしい。
第5波の上昇波30カ月、下降波50カ月という数値はこのパターンにも合致する。
従って、この仮想例では、次に底が抜け、下降波50カ月で最高値39000円の10数%程度に低下する可能性がありそうである。
これによって5波の下降波が完成し、数学的には非常にエレガントで美しい形になる(不謹慎な言い方ではあるな)。
この最安値は、5000円台という計算になるだろう。 時期は2009年くらいか。 幅のある数値であり、もっと前にずれ込む可能性も高い。
この数値であると、19世紀後半の英国の大不況に似た「30年不況」になりそうであり、回復にもかなりの時間がかかりそうである。
その徴候は、企業モラル低下、労働力の劣化という形で、身の周りに見て取れるのではないか?
最後に一言
念のためにお断りしておくが、
http://blog.livedoor.jp/manasan/
をごらん頂ければわかるように、私は理系である。
私の興味は、このバブル崩壊の最終局面が、日本列島住民の精神をどのように変えていくかという点に尽きている。
経済それ自体には興味を持っていない。
上の原稿も、市場分析のために書いたものではない。
そのへんが市場アナリストやファンドマネージャーとは根本的に違う。
私に推奨銘柄を聞くようなことは、しないようにして下さい。
(おわり)
文責・真名
バブルとその清算については専門家によって多数の本が書かれており、本来私のよう非専門家の出る幕ではない。
しかし、そのいずれもが、 私にはどこか空々しいものと感じられてきた。
本稿では、私のおそらくはいびつであろう実感に基づき、昨今の経済状況と株式市場とについて、お遊びとして、一つの偏った見方を提供する。 各々方、覚悟めされよ。
株式市場は再び地獄を見るか?
参考文献;小田実「ベトナムから遠く離れて」
ジョン・ケネス ガルブレイス「バブルの物語―暴落の前に天才がいる」
ラビ・バトラ「1990年の大暴落」
ロハート・ベックマン「ダウンウエーブ」
バブルとその清算に関する事実については多数の書物があるが、一つだけ挙げておこうか。バブル当時の実業界の熱に浮かされたような雰囲気をよく伝える文学書がある。
著者は意外な人だ。この書物に描き出された陶酔的熱狂の舞台は、1995年に暗転する神戸ポートピアだった。
小田実「ベトナムから遠く離れて」
当時の事実については一つだけ挙げれば十分だろう。
「フォーブス世界企業ランキング」
総資産10位内に日本企業が9社!
いまはトヨタ自動車だけである。しかもせいぜい8位くらいである。
当時の日本企業が時価発行増資などで調達して行った設備投資は、世界中の工業製品の需要をまかなえるとすら言われた。当時の日本にそんな実力が本当にあったのか?
そこまでの実力はあるまい。
それを可能にしたのが不動産バブル信用膨張である。
当時の東京大阪。
熱に浮かされたような雰囲気がなかったか?
もう忘れたのか?
この不動産バブルは、株式市場、商品市場、果てはゴルフ場投機まで巻き込み、人類史上空前の規模にまで膨張したことを。
ジョン・ケネス ガルブレイス「バブルの物語―暴落の前に天才がいる」を読んでも、日本不動産バブルほどの凄まじい、多数の企業を巻き込んだ陶酔的熱狂は類を見ない。これほどの陶酔的熱狂の後始末が本当に終わったのだろうか?
はなはだ疑問である。
このような実感に端的に形を与えてみよう。
1989年前からバブル崩壊論者は多数いた。だいたい際物扱いをされていたが。有名なところではラビ・バトラ「1990年の大暴落」やロハート・ベックマン「ダウンウエーブ」を挙げることができる。特に、ベックマンの描き出したコンドラチェフ波動論は一読に値すると思われる。
これらは日本についてはほぼ的中したと言える。
しかし、米国株式市場や世界経済全般については当たっていない。
米国株式市場の長期チャート。
http://www.miller.co.jp/member/cyouki200003331_4.html
このときに米国を中心とする経済構造が著しく変化したことが、どんな経済解説よりも一目瞭然ではないか?
ベックマンなどが株式市場の下落を予告し、それが日本については的中したことは合理性がある。 コンドラチェフの描き出した長期循環は、経験則ではあるが、抗いがたい現実性がある。
そして、恐慌を引き起こすきっかけは、債権国、興隆国、経常黒字国、強国の株式市場崩壊でなければならない。
そうだ。
にわかには信じられないかもしれないが、日本は紛れもなく最強国であったのだ。
世界企業番付のベストテンから9社を独占する国家が、最強国でなくて何だというのか?
従って、恐慌が実現するのは日本でなければならない。
現在でも日本は莫大な対外純資産を保有し、巨額の貿易黒字を計上している。
従って、日本のチャーリップ:不動産市場の崩壊は、本来ならば、1929年の米国の大恐慌や、19世紀終わりの英国を震源とする大不況をもたらしたはずであった。
今回は違うのだろうか?
米国は興隆した。
株式市場は空前の繁栄を示した。
しかし、これには強い違和感がある。
米国は純債務国に転落してからかなり経過しており、対外債務は積み上がっている。
経済の鍵を握るのは、本来債権国の動向であるべきではないのか?
つまりこのような構造のテコはやはり日本であり、米国ではないと考えるべきではないのか?
現代は金本位制ではなく、管理通貨制である。
米国は世界の貿易縮小を止めるために最大限の手を打った。
通貨を膨張させ、日本の工業製品を購入し、そして日本人、日本政府に債権や株式を買わせた。
この米国の信用をバックにし、日本の工業製品は世界に溢れた。
グローバリゼーションを押し進めたのは、米国の信用膨張とそれを充する日欧の資金、そして日本の工業製品であったと云っても、それほど的外れではないだろう(その構造はもちろん劇的に変わりつつある)。
米国日本は共謀して大恐慌の到来を阻止しようとしていたかのようにすら見える。
もう一つある。
日本の円建て国債市場、特に長期債市場である。
この市場は、常に暴落の危機を叫ばれながら、常に警告者を手ひどく裏切り続けてきた。
ジョージ・ソロスすら、売りたたきに失敗していったん撤退した手ごわい市場である。
この国債循環サイクルについて記載するのは、この稿の範囲を超えるので止めておく。書物はいろいろとでているらしいので、そちらをごらん頂きたい。
この稿の目的から見て重要なことは、この国債(長期債)市場の歴史上空前のあり得ない暴騰も、米国株式市場と同じく、日本で起こるべきであった大恐慌のサインであり、代替物であるということなのである。
そして、これらの市場は深いところで連動している。
なぜこうなったのか?
日米の関係者はおそらくは悲惨な事態を避けるために奮闘努力されたのだろう。
そのように善意に受け取っておくことにしよう。
しかし、それとは別に、日本の不動産市場の独自性、そして会計のいびつさに原因があると見るべきであろう。
要するに、時価会計ではなく、実際には大損していても表に出さずに隠すことができた。これによって真の価格が顕在化することを遅延させることに成功した。
この問題は、銀行の不良債権試算の巨額の狂いの原因となった。
いや、会計的な問題よりも遥かに根本的な原因を忘れてはいけない。
要するに、値段があがり過ぎたのだ。
本来なら誰一人買えないはずのチューリップ価格を実現してしまったのだ日本中で。
だから怖くて、あるいは会社が直ちに倒産してしまうから、関係者が処理できなかったのだ。
そして市況の回復を待ったのだ。いつかは回復すると信じて。
今にして東京ゾーンの商業地地価はかなり以前から回復し、住宅地地価も相当あがりつつある。 私は不動産屋ではなく、相場に詳しくはないのだが、東京の商業地地価は一時バブル期の1/10くらいにまで下がったのではないだろうか?
これが本来ならばチューリップ価格の底である。
しかし、地方都市、そして地方の一般市町村の特に住宅地では、底を打ったのだろうか?
バブル期の1/10まで下がったのか?
まだ低下余地がかなりあるのではないか?
元米ドルのレート固定の影響から、地方の多くの産業は消滅しつつあり、労働者は東京ゾーンを目指しつつある。
日米のやってきたことは、到来する不動産恐慌の前にクッションを置いただけではないのか?
それではチャートをざっくりと見てみよう。
株式投資家は、普通、短期チャートしか見ない。
私は、短期チャートは無視し、数字も思い切って丸めることにする。
本当はTOPIXチャートを例示したいが、ネット上で見つからないのでに日経平均で代用する。 従って、数値には、日経平均の銘柄選択に由来する狂いが出ることをお断りしておく。
以下がチャートである。
日経平均株価の周期性
http://www8.plala.or.jp/ara3/stock/n225_2.htm
こちらは月足のチャートおよび一覧表である。
日経平均株価の月足の解析
http://www8.plala.or.jp/ara3/stock/n225_m.htm
89年12月の最高値を起点とし、4つの下降波動を確認できる。
典型的なダウンウエーブに見える。
数値を単純化して表にしてみよう。
年/月 価格 最高値から見た割合
第一波
高値 89/12 39000
安値 92/ 7 14000 36%
第二波
高値 93/ 8 21000 54%
安値 95/ 6 14000 36%
第三波
高値 96/6 21000 54%
安値 98/9 14000 36%
第四波
高値 00/3 21000 54%
安値 03/4 8000 20%
第二波の上昇波の月数 13
第二波の下降波の月数 22
第二波の月数 35
第三波の上昇波の月数 12
第三波の下降波の月数 27
第三波の月数 39
第四波の上昇波の月数 18
第四波の下降波の月数 37
第四波の月数 55
このように最高値から4波の下降波動を確認できる。
第一波は下降だけであるが、2、3、4波の高値までは、基本的に保ち合いであると言ってよいだろう。高値、安値が意外なほどに一致しているのがわかるだろう。
そして4波の安値で底が抜けている。
以下は仮説である。
現在は第5波の上昇波ということになるが、いま一つ勢いがないように思われる。
2波から4波における高値と安値との比率は54%÷36%=1.5倍である。5波の高値である8000円の1.5倍は12000円である。
従って天井が12000円前後であることは妥当であるように見える。
12000円前後が天井かどうかはもちろん断定はできない。だから仮説である。もしかするとどんどん上昇していくのかもしれない。
ここで、現在がダウンウエーブの5波であると仮定する。
一例として、1万2千円程度で今年10月中に天井をつけるとすると、計算上、4波の安値から30カ月後で最高値からの割合は30%となる。
2、3波は36カ月前後であり、4波は55カ月と長い。これも約1.5倍となる。これは底が抜ける場合には、波の周期もそれに比例して長くなることを意味していると見なすことができる。
すると、5波は最長で55カ月×1.5=80カ月程度あってもおかしくない。
そう考えると、第5波の下降波の周期は50カ月前後と見てよい。
2、3、4波において、上昇波の期間が下降波の期間の約半分であることに注意してほしい。
第5波の上昇波30カ月、下降波50カ月という数値はこのパターンにも合致する。
従って、この仮想例では、次に底が抜け、下降波50カ月で最高値39000円の10数%程度に低下する可能性がありそうである。
これによって5波の下降波が完成し、数学的には非常にエレガントで美しい形になる(不謹慎な言い方ではあるな)。
この最安値は、5000円台という計算になるだろう。 時期は2009年くらいか。 幅のある数値であり、もっと前にずれ込む可能性も高い。
この数値であると、19世紀後半の英国の大不況に似た「30年不況」になりそうであり、回復にもかなりの時間がかかりそうである。
その徴候は、企業モラル低下、労働力の劣化という形で、身の周りに見て取れるのではないか?
最後に一言
念のためにお断りしておくが、
http://blog.livedoor.jp/manasan/
をごらん頂ければわかるように、私は理系である。
私の興味は、このバブル崩壊の最終局面が、日本列島住民の精神をどのように変えていくかという点に尽きている。
経済それ自体には興味を持っていない。
上の原稿も、市場分析のために書いたものではない。
そのへんが市場アナリストやファンドマネージャーとは根本的に違う。
私に推奨銘柄を聞くようなことは、しないようにして下さい。
(おわり)
文責・真名
<<【政治】保存版「造反議員リスト」 │ オフイス・マツナガのブログ!(現役雑誌記者によるブログ日記!)のトップへ│【政治】郵政民営化法案否決ー解散か総辞職か>>
コメント一覧
-
- 2005年07月06日 14:41
- 真名さん。さきほど、メールしましたが、いただいた原稿は、上記のおわっていました。お手数ですが、再送ねがえますか?拝
-
- 2005年07月06日 14:49
- ありゃー。 すみませんでした。
また旅行中なので、再送は深夜になりますです。
ごめんなさい。 メールの記録上は正常だったんですけどねえ。
最終結論は、
2009年に5000円台
です(笑)。 えへへ。
-
- 2005年07月06日 15:51
- 勉強になりました!!
また来ます。
-
- 2005年07月07日 22:54
- あっ、本の名前間違えてる。えらいことだ。
▼バブルの物語―暴落の前に天才がいる
ジョン・ケネス ガルブレイス (著)▼
です。 こんな有名な本の題名を間違えて恥ずかしい。
焼きが回っていますね。 すみませんでした。
これはきっと名著です。
小田実さんは、いま何をしてるのかなあ?
-
- 2005年07月08日 23:18
- あい!真名さん。なおしておきました。おれも、ちょい、おかしいおもってけど・・・ゴメン・・・その本、読んでませんでした。不勉強でした。拝
-
- 2005年07月09日 14:45
- お世話をおかけしました。 下降波が4つというのは違和感が強いです。
もっとも、上の第1波の中に2つの下降波があるという数え方も考えられますが。 俗に「半値8かけ2割引」というように、36%が一応の底というのはしっくりきます。 第5波が将来に横たわっていると考える方が数字的にしっくりとくると。 間違いならいいんですが。


最後の段落がなくなっていますね。
途中で終わってしまっています。
ご確認頂けますでしょうか?