「あなたは西澤氏の名誉を毀損した。場合によっては訴える」

 3月7日付けで、自民党平沢勝栄代議士のところに、「西澤孝の名誉を毀損したことについて」という警告文が届いた。
 興味深いのは、創価学会系といわれた山下幸夫弁護士から、和久田修弁護士にかわっていた点だ。

 和久田修弁護士というと、マスコミ関係ではちょっとしられた弁護士だ。1988年司法試験合格。精神障害者や被差別部落出身者、在日外国人にに対する差別問題に一貫して取り組んできた熱血漢。

 日本の戦争責任を肩代わりさせられた韓国・朝鮮人BC級戦犯を支える会の弁護団をつとめたり、内申書や通知票の原簿にあたる指導要領の開示について、最高裁から初判断を求めたり、渋谷暴動事件で服役中の「北海道星野文昭さんを救う会」の弁護についている。趣味の違いはあるにせよ、熱血弁護士であることには間違いない。

 そこで渦中の、平沢代議士にきいてみた。

「西澤は週刊ポストで『清原の嘘記事』を作ったり、プロレス業界でも興行約束を破ったりというとんでもないペテン師だ。ある週刊誌が『私(注・平沢氏)のところに西澤が出入りしていたそうだ。その関係で今回、永田に渡ったという堀江メールがそれを渡したといわれている西澤から同時期にホリエモンメールを入手していたという。これは永田に渡ったメールの出所と一緒だ』と書いていたが、それは全くのでたらめ。
 ひどい話だ。その週刊誌は私に何のアプローチもなく誰かのコメントを頼りに勝手に記事をでっち上げたんだろう。
『DUMONT』の掲載に『永田代議士を是非掲載したい』と西澤が懇願したとしていたら、それは永田が民主党若手代議士の中でも金持ちだと見られていたからだろう。永田の親父は九州で病院を経営している大金持ち。その財力を生かし永田広報誌を選挙区中にばらまく手法は自民党候補者でもかなわないと言っていた。
 今回の永田議員はお粗末すぎる。
  野田佳彦の選挙区事情もあったんだろう。永田と2人でこそこそ相談したんだろうが、裏も取らないで予算委員会の質問をやった。これが大失敗。
 私は永田質問の直後、永田とは全くの別ルートで『堀江メール』を手に入れた。
 それで関係者に問いあわせると全くの偽物だとわかった。
 それでテレビ局の問い合わせに『これは全くの偽物ですよ』と公表したわけだ。
『DUMONT』の編集長が佐藤晶。彼は京大卒で創価学会員ということは週刊文春に書かれていた。
 創価学会は度重なる永田寿康代議士による『噂を元に創価学会批判を繰り返した』ことで怒り心頭に達し『永田代議士をいつか潰そうと狙っていた』というが・・・・。
 昨年9月から西澤なる者を使って『雑誌』を立ち上げ、そこに永田を呼び込んで永田を信用させ『堀江メール』を予算委員会で公表させ、挙げ句の果てには『偽メール』だとするには疑問がある。
 私は反創価学会で地元選挙区でもにらまれている。
 にもかかわらず私には『DUMONT』なる雑誌へもアプローチがなかった。
 また、創価学会が『堀江メール』を仕組んだとすれば、永田代議士が『堀江メール』を出した直後に『あれは偽メールだ、でっち上げだ』と言いふらせば永田代議士のに対する権威や地位は失意させられたはず。公明党がいの一番に何も言わないところを見ると『堀江メール』に関しては創価学会が仕組んだと言うことはないといえる。
 第一、創価学会員陰謀説によると永田を潰すために『DUMONT』なる昨年9月から雑誌制作を立ち上げて仲良くなり、『堀江メール』をねつ造して永田代議士を陥れる。
 創価学会といえどもこんな壮大で手間も暇も金もかけ過ぎることはありえないだろう。
 これは創価学会とは関係ないと思う。
 これまで選挙区で創価学会と戦ってきた私だからそれはいえるんだ。

 まあ、西澤は『DUMONT』を立ち上げる時、『民主党で若手で誰が金持ちか』を調べたんじゃないかな。
 その線上にに『永田は金持ち』だと言うことがわかり、『永田を引っ張り込めば今後も金になる』と思い『DUMONT』掲載にあたっては仲介者に対し、名指しで永田代議士への取り次ぎを依頼したんじゃないかと思う。
 それに千葉4区には野田佳彦前国対委員長の対抗馬に武部幹事長の親戚・藤田(武部の長男・新の妻の兄)が出馬し惜敗率で比例区当選した関係から野田も『何としても武部幹事長ラインを潰しておかないとまずい』として『熱く』なったじゃないかなー。
 ともかく、この問題は永田寿康と西澤孝を国会に呼び証人喚問させないと、真相は闇の中ということになりそうだ」  
  
取材・辻野匠師