過去にかいたけれど、安倍政権の鍵をにぎるだろうといわれている2人の官僚に、再度、焦点をあててみる。

 ま、本日、党三役人事、明日、閣僚人事が発表され、それにつれて官僚の配置もきまるのだけど、安倍政権にとって、最初の試金石となりそうなのが、やはり、官僚との力関係、位置関係となるだろう。

 実は安倍さんは、重要閣僚の経験がない。これが、実は官僚との距離関係を微妙にしている。とくに経済閣僚を経験すると、いいわるいは別にして、いわゆる大蔵省の官僚と密な関係をもつようになる。外務大臣を経験すれが、外務省。自治大臣を経験すれば、警察、自治省・・・といったぐあいだ。おおくの政治家が重要閣僚を経験することによって、官僚との関係を深め、官僚との人脈をもつようになる。ま、官僚に手玉にとられたり、官僚に金玉をにぎられてしまうこともあるけど。だれとはいわんけど・・・。

 小泉さんでみると、郵政民営化をはかるために、大蔵省の銀行局を中心に大蔵人脈ができた。ま、その結果、経済政策は、「なんでもグローバリズム」の竹中さんに丸投げしてしまうことになるのだけど、その評価は別にしておこう。さらに、側近の飯島秘書官が長年にわたってきずいてきた警察、司法人脈がにらみを効かせた。いい悪いは別にして・・・・。いずれの人脈も一夜にしてはできない。

 では、安倍さんには、それに匹敵する人材、人脈がいるかというと、ちと心細いところがある。それで浮上してきたのが、井上義行氏 坂篤郎氏の二人ということになる。また、飯島秘書官にとってかわれるような秘書が安倍事務所にいるかというと、じつは皆無だ。(安倍事務所の秘書さんごめんなさい)「小泉のためなら命をはる」という気概と、実力をそなえた飯島秘書官というのは、それだけ貴重な人材だったのだ。彼がいなければ、小泉政権は誕生しなかっただろう。これも、いいわるいは別として・・・。

 安倍政権が官僚に対してどう関わろうかとしているを断片だけでもみようとしたら、以下の記事だろうか?<安倍特命チーム>省庁側は「変わり者なら手を挙げるかも」

>特命チームは小泉政権でも存在。首相秘書官を出していない総務、国土交通、防衛など5省庁から課長級が出向。出身省庁と連絡を取り合いながら政策立案に当たり、役所から見ると「メンバーは出身官庁が官邸に置いた監視カメラだった」(関係者)。
 これに対し、安倍氏が求めるのは「役所を解体した方がいいというぐらいの人材」(周辺)。各省庁には都合のいい人選をしないように「余計なことはするな」とクギを刺している。

 実は小泉政権で、この監視カメラ要員だった官僚と、ちゃんちゃんバラバラやったのが、飯島秘書官だった。そこで、官僚はリークする「飯島はラスプーチンだ!」。つまりこの凄腕の飯島秘書官にして、「つい、弱音を吐くこともあった」というから、それはすさまじい「監視カメラ」だったのだろう。

 かように官僚との関係は、何かをしようとすると、「いい方向だけでなく、悪い方向にも」うごく。総理大臣経験者が「平気で後ろから弾がとんできた!」というわけだ。
 田中真紀子さんが、「スカートを踏まれた」と発言したことがあったけれど、まだ、ぜんぜん甘い。ボス風にいうなら、「スカートを踏まれたら、脱げばいい。このおばさんは、脱ぐ勇気も気概も見識もなかっただけ」とけちょんけちょんだけど・・・。

 ということで、あらために二人の人物をプロファイルしておく。

井上義行氏

 井上氏は1963年生まれの43歳。旧国鉄(現JR)に入社。国鉄が民営化される際、公務員枠で総務省に入省したという変わった経歴の持ち主だ。 
 井上官房政務秘書官の出世のキッカケは北朝鮮拉致問題が起こったとき、井上氏が朝鮮語を話せると言うことで内閣府拉致支援室に入ったことにある。彼は此処で真面目に情報収集や拉致問題に取り組んだし、拉致家族らの信任厚く情報もよく収集していた。彼の仕事ぶりに目をつけたのが当時、官房副長官(00.7−03.9)をやっていた安倍晋三だった。

  この間、小泉総理は02年9月に第一回目の訪朝を果たし拉致家族5人を帰国させ人気は鰻登り。04年5月、小泉総理が二回目の訪朝前の1月中旬、井上氏は安倍の密使として北朝鮮に安倍親書を届ける役割を果たしたという。
 この時、井上氏は休暇を取って家族と共に中国に渡り、そこから北朝鮮に入っていくという離れ業をやってのけた。
「二元外交だ」とマスコミにかかれたが、北朝鮮には二回入ったそうだ。
 井上氏の自宅は神奈川県の南部にある。
 拉致家族関係者やマスコミは北朝鮮から帰ってきた井上氏を捕まえ、北朝鮮情報を聞き出そうと自宅を取り囲んだこともあるそうだ。

 安倍晋三氏が官房副長官から自民党幹事長ー幹事長代理になった間は内閣府で事務官をやっていた。
  小泉総理は05年10月第三次小泉内閣組閣したとき、安倍氏は官房長官に就任する。
 この時、安倍官房長官は自分のために寝食を忘れて励む井上氏の仕事ぶりを思い出し
「政務秘書官は井上君する。すぐに彼を呼んでくれ」と官房長官直々に官房長官室に呼び戻し、そこから井上氏は政務秘書官に就任する。
 裏返せば現在の安倍事務所では井上氏ほど仕事が出来る人物がいないと言うことなのだろう。

 安倍官房長官は信頼厚い井上氏を官房長官秘書官として政府関係の会議や経済界要人との会合などに連れ回し、安倍共々自ら勉強する日々を暮らしているのだ。
 
 内閣府関係者が言う。

「井上さんは何事にも真面目で律儀なひと。最初は拉致問題などに精通していたが最近では経済界要人にあったことで経済問題などにも造詣が深い。
 官邸番記者を集めての『井上懇談』も好評で、
『この前、安倍官房長官は誰々と会ったが、この時にはこういう話をしていた。しかし、あれはこうすれば良かった。また、この前の審議会ではこういう話をしたけれども真意はこうだった。今度、官房長官は誰々と会うがこういう方向で話をするようだなど、拉致問題だけでなく多岐にわたる問題にも的確な話をするそうだ」

 安倍官房長官の日程も井上秘書官に任せている。つまり、井上は安倍官房長官の前捌き役を仰せつかり、安倍に会わせていい人、良くない人の選別をこなすというわけだ。
 その点でも井上さんはなかなか腹が据わった人物でもあるというのだ。
 
 現在の小泉首相の秘書官である飯島勲氏は永田町歴30年。霞ヶ関官庁街にどういう人物がいてどこを押せばどういう考えが出るかが分かっている人物。
 それに比べれば井上氏はノンキャリの悲しさか、霞ヶ関省庁別の縦のラインや横のラインを掌握できてない。
 そういった意味から実力発揮するにはまだまだという評価もあり、言うなれば、
「ミニミニ飯島総理政務秘書官」と言う人もいる。

 安倍晋三官房長官が総理に就任すれば間違いなく総理政務秘書官に就任するだろうといわれているゆえんである。

坂篤郎氏

 内閣官房副長官補
さか あつお
坂 篤郎

生年月日 昭和22年
経 歴
昭和45年 4月 大蔵省採用
昭和61年 6月 国税庁東京国税局査察部長
昭和63年 6月 大蔵省大臣官房企画官兼主税局税制第二課
平成 元年 6月 同  主税局国際租税課長
平成 元年 8月 同  大臣官房付(大蔵大臣秘書官事務取扱)
平成 3年11月 同  主計局調査課長
平成 4年 7月 同     主計官(総理府、司法・警察担当)
平成 5年 7月 同  銀行局中小金融課長
平成 6年 7月 同  大臣官房調査企画課長
平成 7年 5月 国税庁関東信越国税局長
平成 8年 1月 内閣総理大臣秘書官事務取扱
平成10年 7月 大蔵省主計局次長
平成11年 7月 経済企画庁長官官房長 
平成13年 1月 内閣府政策統括官(経済財政−経済社会システム担当)
平成15年 7月 内閣府審議官(17.8.15退官)
平成17年 8月 農林漁業金融公庫副総裁
平成17年11月 内閣官房内閣審議官(内閣官房副長官補付)

という人。ま、大蔵省のエリートコースを歩んでいますね。
写真みたい人は、こっち
http://www.cas.go.jp/jp/gaiyou/kanbu/2006/saka.html

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 以前書いた井上義行という政務秘書官がいますね。実は、井上さん、ワシらよりは頭いいけど、実は、政策はそんなに得意でない。で、得意分野は、安倍官房長官が要求する政策について井上さんが各官庁に「これこれこういう事について資料をいただきたい」と要望する。
 井上さんは自分が各官庁に要望して、各省庁が送りかえした資料をコピーして整理して、これを「安倍の政策」とマスコミに言及する。ま、スポークスマン役ですね。でも大事な調整役です。

 では、実質的に安倍晋三官房長官の政策に対して、「あれは、あれで、これは、これです!官房長官!」と、かゆいところに手が届くように、世話する。いわゆる「取り仕切り役」っていうのは、実は、坂篤郎官房副長官補なんですね。


 坂さんは昭和22年生まれで、東大−大蔵省入省ー橋本内閣政務秘書官ー内閣府審議官を経て05年11月 内閣官房審議官(内閣官房副長官補付)。

 官房副長官というと二橋正弘官房副長官が有名だけれど、「皇室典範改正法案」を強行しようとしたことで安倍・二橋は険悪の中になってしまったという経緯もあるわけですね。

 秋篠宮に男児誕生とあって「皇室典範改正法案」は棚上げとなった。

 これで、「二橋こけて、坂浮上か?」と関係者の間でいわれているわけ。マスコミは売れないから書かんけど。

 そこで、二橋に代わって安倍晋三官房長官の陰の知恵袋である坂が官房副長官有力との説も出ているわけ。官房副長官補と官房副長官というは、「補抜き」というけど、課長と課長補佐、警部と警部補ぐらいの違いがあるわけですね。

 だから、坂さんが「補抜きになるかどうか?」これ結構注目。かなりオタク系だけど。

官房副長官は歴代自治省を中心に人事が継承されてきた。それを大蔵省がひっくり返すのかという側面もあるわけね。
 坂篤郎さん・要ウオッチ人事というわけでした。

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 さて以上が、標準的な予想なのだけど、問題は、この予想がはずれた人事がなされた場合を想定しておくとおもしろい。

 つまり予定調和でなくて、異化効果ちゅうわけですね。

 この異化効果があらわれたら、つまり、何がが起きた!もしくは何かが起きる予兆!というわけです。本当は、この辺を書こうとおもったら、ボスが、「今は、やめとけ!」というので、今回はやめます。

 以上

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