米国中間選挙で民主党が12年ぶりに多数党。
  一方、補選で2勝した自民党・安倍政権だけど、米国の影響とはいわないけれど、次の首長選挙である福島知事選で苦戦を強いられている。

  収賄で逮捕された佐藤栄佐久・前知事の失職に伴う福島県の出直し知事選は12日投開票される。

  あまり報じられていないけれど、マスコミの事前調査によると、

 自民党 森雅子    30     25
 民主党 佐藤雄平   35  28・5

  という数字がでている。前者は地元民放、後者は毎日、共同の合同調査といわれているもの。

 

 

  日刊ゲンダイ11月2日号によると、

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安倍自民大混乱 女性弁護士候補に地元ソッポ

 安倍自民党に「まさかの事態」だ。収賄で逮捕された佐藤栄佐久・前知事の失職に伴う福島県の出直し知事選(12日投開票)。民主党は意中の女性弁護士を自民党に奪われ、告示(先月26日)直前に慌てて参院議員の佐藤雄平氏を擁立するドタバタぶり。自民楽勝とみられたが、選挙戦序盤で予想外の展開になっている。担いだ森雅子候補(42)に自民の“読み違い”があったのだ……。

「彼女はともかく、病院職員だった父親が共産党員だという情報が地元で駆け巡っています。 彼女自身も東北大の学生時代に“活動”にのめり込んでいたとの話が広がり、自民党県連や支持団体の一部が『なんで“革新候補”の応援をすんの?』とソッポを向き始めてしまったのです」(福島県政事情通)
 森氏の選対事務所は、「いずれの情報も事実無根」と言うが、夫婦別姓を名乗るなど、どちらかといえば左がかった森氏の姿勢に自民党関係者がアレルギーを示しているのは事実。高卒以来、地元・いわき市を離れていたこともあり、県連幹部との初顔合わせでは、「アンタなんか知らん」と握手を拒否する県議もいたほどだ。
 さらに、2児の母である森氏は出馬受諾にあたり、子育て優先を主張。県連に「土、日休暇」と「公務は午後6時まで」という条件をのませたといわれている。これにも県民は、「県政の混乱期に身を粉にする覚悟はないのか」と反発している。
「彼女が出馬会見で『民主党の推薦はいらない』と発言したことが、民主党陣営の結束を固めてしまった。そもそも、民主党が3年前の衆院選で行った候補者公募に応募してきたのは彼女の方。突然の三くだり半に民主党は、『なめんなよ!』と必勝モードです」(福島県政関係者)
 劣勢に立たされた森陣営は「安倍首相に応援に来て欲しい」と執行部に懇願するも、党本部は「首相が応援に入って敗れたら、政権運営にマイナス」と見送る方向だという。
「森氏擁立を最終的に決めたのは、中川秀直幹事長。結局、党本部主導の人選では、地元はまとまらないということ。森陣営の出陣式に集まった支援者は100人足らず。同席した中川幹事長は、あまりの少なさに憮然としていました」(地元自民党関係者)
 翌週の19日は沖縄知事選の投票だが、こちらも野党候補が有利。補選連勝だった安倍首相。早くもピンチだ。
【2006年11月2日掲載】
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 関連エントリーでは、リンクを張らせていただいている佐藤 健の溶解する日本福島県知事選がややこやしいようでがおもしろい。クライン孝子というおばさんにさらりとふれている。

  実は、佐藤雄平さんは、うちのボスも辻野記者も20年来の知人だ。渡部恒三さんの秘書を長年つとめ、参議院議員に転出した。恒三さんが自民党の7奉行といわれた時代からの秘書さんだった。小沢一郎さん、羽田孜さんとは、自民党離脱、新生党、新進党・・・・とともに歩んできた。
  今は民主党だけど、自民党のいいところ、悪いところのすべてを知り尽くしている人間といえばいいだろう。雄平さんは、安倍晋三さんが、はな垂れ小僧時代だったころから知っているし、安倍さんが、小沢一郎さんのところで、安全保障の勉強をしていたころに、あれこれ面倒をみたこともある。本来なら、自民党らしい候補者ということになるのか。むしろ自民党から出馬した森雅子さんの方が、民主党候補としてふさわしいかもしれない。

  うちのボスは、正直いうと雄平さんにやや肩入れしたい節もある。というのも生半可な関係でないからだ。旧聞に属するけれど、新進党が分裂するきっかけになったある記事を、ボスは書いている。分裂のきっかけのひとつが、おなじ自民党離党組からでてきた「小沢一郎独善批判」だった。これを渡部恒三さんにしゃべらせ、ややオフレコの約束があったにもかかわらず、某週刊誌で一面トップで、「渡部恒三が、小沢一郎の独善を批判」といったようなタイトルででかでかと、書いてしまったのだった。オンレコ、オフレコぎりぎりの取材だったけれど、発売前日にもめにもめた。恒三さんは、激怒。「差し押さえも辞さず」。それがならぬなら、「その週刊誌全部買い取る」。と侃々諤々。当然、その窓口は雄平さんだった。裁判で訴える訴えないの話どころでない、聞くところによると「命(タマ)を取るの取らないの話までになった」(やや過剰表現の辻野記者談)。こうなったら、ボスの性格からして引き下がることはない。結果として、雄平さんが、とりなしてくれたのだけど、そのオンレコ、オフレコぎりぎりの記事はそのまま発売された。それから、しばらくして新進党は分裂した。もちろん、それだけが原因で新進党が分裂したわけでないけど・・・。
 
  記者と政治家も秘書さんも、一度、修羅場を経験すると実は、昵懇になる。それ以後、しばしば雄平さんと酒を飲んだ。オレも何度か、末席にくわえていただいた。昔の話がでると、
「政治は結果責任。後ろは振り向かない」と雄平さんは、あの会津弁でにこやかに話す。これこそ雄平さんの身上だ。

  ボスにいわせると「ダメだといわれている民主党の鍵は、やはり3人の元7奉行」という。
  小沢一郎、羽田孜、渡部恒三の3人。この3人ともいいわるいは別として、政治の修羅場を経験している。残念ながら、今の安倍政権には、この3人に対抗できるほどの修羅場をくぐった人間はいない。小泉さんぐらいか。この3人が黒子として機能したら、安倍政権はかんたんに消し飛ぶという意味だ。表で活躍するという意味でない。これプラスで、雄平さんが、首長となれば強力なエンジンとなる。

  やはり、福島知事選挙は目が離せない。

文責・北岡隆志

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