安倍内閣はなぜもこう、躓くのか?
ボスにいわせるとしごく簡単で、
「『6年の長期政権をめざす』なんてこといっていたから、躓いた。自爆覚悟、短期政権覚悟、憲法改正なら憲法改正。憲法の9条削除なら削除の一点勝負でいって、それに反対なら、公明党でも自民党の親中国派でもなんでもいいから、バッサバッサ斬り捨てていくぐらいの気迫がなかった。安倍さんは若いくせに下手に老練にふるまおうとした。そうしたら、もっと老練な連中に足下すくわれた。というだけ」
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「不正は不正として追及する。それが誰であってもやるんだ」
小沢一郎民主党代表は1月16日に行われた民主党党大会で力強く宣言した。
また、高木義明国対委員長は
「佐田玄一郎大臣が辞任したからと言って、これで済む問題ではない。今度の通常国会では佐田大臣が何故辞任したのかその理由をはっきりさせたいし、安倍晋三総理には佐田大臣の任命責任を問うことから始める」
昨年暮れ、本間税調会長の辞任に続く佐田大臣辞任は安倍政権の危うさを露呈した。「安倍政権はいつまで持つか。次の総理は誰?」
永田町ではこういった声がまことしやかに言われている。
次々と安部政権の閣僚のスキャンダルが暴露されていく。
これはあまり書くとあれだけど、政治家なんて、だいたいみんなスネにキズのひとつやふたつぐらいある。それを管理するのも、身体検査するのも、事前に防御するのも政権の危機管理能力だ。もっというと、少々のスキャンダルなら、あれこれやって握りつぶすことができる程度の能力というか機能は実は、官邸にはある。そんな少々のマスコミぐらい、口封じするぐらい朝飯前といえるぐらいの、機能は本当はある。
それが、機能していない。だから、民間の広報戦略しかしらない世耕弘成だけのせいではないのだ。世耕弘成だって馬鹿でないから、もうちょっと縁の下の力持ちの仕事をやらせて勉強させたら、もっといい戦略をもった政府広報官になれたのだ。このままでは、世耕弘成も潰れる。
そもそも、安部政権は「論功行賞、お友達内閣」といわれるほど、大臣の資質とはほど遠い人選になっているのが現状だから、致し方ないというか、クールの見方をするかっての官邸の住人もいるけど、「官邸という強大な権力機能を、ちゃんとつかえていない!」のが現状なのである。
あ、これは、いいわるいでない。現状をのべている。
さてそこで、やや時期尚早の気もするけれど、
安倍内閣の戦犯3人ということで、整理してみましょう。
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安倍内閣3人の戦犯
「塩崎恭久官房長官と井上義行総理秘書官を切れ」
多くの自民党議員が望んでいることなのだそうだ。
塩崎恭久長官の評判は最悪だ。
「自分より頭のいいやつは他にいない。安倍総理より自分の方が偉いと思っている。人の言うことも効かないし全く傲慢なやつだ。自分が全く無能だと言うことが分かってない」
自民党大臣経験者が言う。
塩崎官房長官は自分に気に入らないことがあると直ぐに怒鳴る。事務所で秘書は怒鳴らてはいたが、今度は官邸の秘書官等に「資料の止め方が悪い」という細かなことでも怒り出す始末。
昨年暮れに安倍内閣浮揚策として打ち出した「揮発油税一般財源化」は自民党道路族に何の根回しもなくやった物だから総スカンを食らった。
また、内閣府内でも国家安全保障会議の主導権を誰がとるかで小池百合子安全保障担当補佐官と大揉め。
安倍内閣の一員であり内閣のまとめ役である官房長官としては全く不適格と思われている。
また、JR運転手から安倍総理の信任を受けて総理政務秘書官に上り詰めた井上義行の評判も悪い。
井上の経歴からも分かるように永田町と霞ヶ関に布陣がないため情報が殆ど取れないのだ。
30数年永田町に巣くった大物飯島勲小泉内閣政務秘書官とは全く違うのである。
ところが井上秘書官にはそれが分かっていない。
井上が壁となって政治家や霞ヶ関の役人が安倍総理に殆ど会わせないのだ。会っても数分程度。これでは正確な情報が総理の耳に入らない。
安倍総理周辺が言う。
「最近、井上秘書官は大きな顔をしているんだ。
道路特定財源一般化問題の時、井上秘書官は官邸番記者を集めて「揮発油税問題は安部内閣の改革の目玉だ」などとえらそーに説明した。その後、自民党の道路族などから反対論が続発し、マスコミもこれはムリだと書き始めた。
すると、井上秘書官は報道したマスコミ関係者へ「何であんなことを書くんだ」と脅しの電話をしたそうだ。
何を勘違いしてるのかね。永田町や霞ヶ関に評判が悪い井上秘書官を早急に辞めさせないと安倍政権が難しくなる」
本間正明税調会長の辞任劇は井上秘書官の責任だと言われている。
安倍晋三総理は石税調超会長辞任後に本間税調委員を会長に横滑りさせた。
この時、本来なら井上政務秘書官が身体検査ーつまり本間委員の身辺調査することになっていた。
ところが井上政務秘書官は「税調の委員だし大阪大学の教授だから大丈夫だろう」
と身体検査を何もやらなかったのだ。
これが命取り。
さらに、年末の記者懇で、
「山拓さんが、訪朝するらしいけど、なにしにいくんだ? 」
と山拓訪朝の事実をばらしてしまった。実は、山拓は山拓で、こっそりと訪朝するつもりだった。
うちだってばらさなかったに。
この件で井上政務秘書官は安倍首相に怒鳴れた。
本間が税調委員に就任したとき、本人が官舎への入居資料を財務省に提出することになっていた。提出資料の蘭には「同居人の蘭に妻」と愛人の名前を書いて提出したのである。
本間愛人問題は石税調会長を卸された腹いせに財務省がマスコミにリークしたのだろうと言われている。
昨年暮れに、本間税調会長辞任ー佐田大臣辞任と内閣の不祥事が続いた事で安倍総理は井上政務秘書官に「お前は一体何やってるんだ」と怒鳴ったという。
安倍総理に怒られた井上秘書官はふて腐れたて正月早々官邸に来なかったという。
勘違い人生はこういう大失敗もする
さらに問題なのは的場順三官房副長官である。
事務の内閣官房副長官といえば事務次官会議を取り仕切る内閣の要である。
これまでの副長官人事は警察庁、自治、厚生省出身の事務次官経験者重が就任してきた。
それが、安部内閣では従来の慣例を打ち破り「財務省」出身の的場順三を起用したのである。
的場は大蔵省時代に「傲慢な大物」と言われ、大蔵省でも嫌われていた。それ故大蔵省から追い出されて国土庁事務次官に就任した一匹狼的存在だった。
霞ヶ関の現場を離れて大和総研理事長などをへて12年にもなる。それで官房副長官就任には「浦島太郎で大丈夫か」という声も聞かれた。
案の定、的場官房副長官は現役の官僚達とは面識もない人も多い。慣例を破った仕打ちもあってきちんとした情報も取れないのだ。
最近では「こんなはずじゃなかった」と的場本人も辞任をほのめかしているという。
的場官房副長官就任には安倍総理のブレーン的存在からの押しがあったという。安倍総理は二橋官房副長官を嫌っていたし、自分なりの新しさを出そうと考えていた。
こんな時、的場は安倍ブレーンの人物に「安倍内閣に入りたい」と依頼したという。
安倍総理はブレーンの人物からからの依頼を受けて的場に直接電話した。
「安倍総理から直接電話を受けた。多分補佐官ぐらいの要請なのだろうと思っていたら、安倍総理から『是非、あなたに内閣官房副長官をやって頂きたいのですが』と言われるのでビックリした」
と的場副長官が知人に言っている。
「是非に」と的場に官房副長官要請した安倍総理はそれっきり何の対応もしない。内閣の重要会議には必ず官房副長官が出席するものなのだが、安倍総理からは「会議出席」の音沙汰もないのだ。
霞ヶ関では慣例を破ることは御法度。しかも重要事務次官でもない。こんな人物に情報を提供する官僚はいないのである。
的場官房副長官は仕方がないので毎日、「何か会議はないか」と官邸の日程を見つめ、大きな会合があれば安倍総理に呼ばれなくても積極的に出るようにしているそうだ。
内閣の要・官房副長官がこの体たらく。
安倍内閣は塩崎官房長官ー的場官房副長官ー井上政務秘書官と頼りない布陣。全く官邸が機能していないのである。
1月25日から始まる通常国会は佐田大臣辞任に続く松岡利勝農水相、伊吹文明文科相などの閣僚の不祥事が続出しそうである。
小沢民主党代表は「決戦」をうたい先頭に立って代表質問にも立つそうである。
冒頭から国会は荒れそうだ。これでは2007年度予算案成立もおぼつかない。
そこで今、官邸では「荒れる国会」を乗りきるウルトラCがあるというのだ。
自民党中堅代議士が言う。
「安倍総理がいい加減なお友達内閣を作ったものだから大臣の不祥事が続出しそうだ。これでは予算案が3月中に成立する保証はない。予算案が4月のずれ込むようなら暫定予算を作ることになる。こうなったら安倍内閣はリクルート事件で荒れた竹下内閣と同じよう予算案成立と引き替えに総理辞任に追い込まれる。
そこで実は官邸主導で問題大臣を洗い出し、危なそうな大臣は差し替える。いわば内閣改造をやってのけようと言うのだ。
時期は予算案が立ち往生しそうな2月下旬かな。安倍政権の生き残りはこれしかないのかねえ」
予算案が上がらないからと5ヵ月くらいで内閣改造するなど前代未聞の出来事。
お友達や論功行賞で入閣させた「付け」はとてつもなく大きい。
これもあれも、中途半端に「長期政権をめざす」なんて姑息なことを考えたか、吹き込まれたからだ。
以上