福島、沖縄の参議院選挙の補選の結果は、マスコミ各社の世論調査のとおりに1勝1敗だった。
結果:
福島 投票率は56.72%
当 541236 増子 輝彦 民 新【国】
303782 山口 勇 自 新【公】
85994 宮本しづえ 共 新
事前世論調査
K同通信 M日新聞
山口 勇 22.5 20
増子輝彦 46 45
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沖縄 投票率は47.81%
当 255862 島尻安伊子 諸 新【自】【公】
228844 狩俣 吉正 諸 新【民】【共】【社】【国】
9142 金城 宏幸 無 新
事前世論調査
K同通信 M日新聞
島尻安伊子 36 43
狩俣吉正 26 30
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こうした結果をみて、「世論調査というのは当たる。なら、選挙しなくてもおなじでないか?」と聞いてきた人がいます。ま、半分冗談、半分本気かもしれません・笑。
そんなことないですよ・・・・。というのですが、その辺の正論なり、大義名分は他のブロガーさんにまかせるとして。
うちらのような、ろくでもない記者らは、事前調査の数字と、結果の数字の誤差をよくよくみるわけです。事前調査の数字というのは、だいたい1週間前です。だいたいの候補者の陣営もこうした数字をみることができます。各党の選対も掌握します。党によって、独自の調査をして数字をもっているところもあります。
知らされないのは、一般の有権者。ま、うちのろくでもないブログの読者以外の一般有権者としておきましょう・笑。
この1週間前の数字をみてから、各陣営や、党本部は、終盤選挙の戦略をかえるわけですね。極端にいうと、「あそこはダメだから、大物は別にまわす」とか「あそこは捨てていいから、ここに戦力投入とか」「両方だめだから、あとの対策やら言い訳を考える」とか「接戦だから、どこぞの組織票あるところに、土下座する」とか、やるわけです。
今回もありました。いや、選挙だと毎回あります・笑。
こっちも取材の過程で、だいたい、聞いていますが、ここの報道コードには踏み込みません・笑。
というか、ちょっと気の利いたブロガーさんなら、十分に想像できる範囲のことがおきるわけです。
つまり、これが現実の選挙だということになります。
マスコミの報道コードでは、事前の調査数字をだすことは、自主規制します。それが、選挙の投票行動に悪影響をおよぼす。もしくは、アナウンスメント効果なるものを生んで、正常な投票行動ができなくなる。
というのです。
しかし、うちのろくでもないボスにいわせると、
「それこそ、有権者を愚弄している。つまり、有権者を馬鹿にしている」となるわけです。
自分たちは、事前の数字をもって、選挙戦略をかえたり、姑息に裏工作したりするくせに、そのことを、有権者に隠しておくというのは、いかがなものか?というのが、ろくでもない雑誌記者の結論です。
web2.0の時代にふさわしくない、時代錯誤だ・・・とはいいませんが、なんかそんな感じです。
我々は、ろくでもない記者の集団ですが、有権者の尊厳と、有権者の見識に最大の敬意と、畏敬の念をもちます。どこぞの、マスコミの世論誘導の記事で、簡単に有権者が、騙されたり、投票行動をかえたりするほど、間抜けでないといいたいのです。
もちろん、民主主義の多数決の原理の世界では、有権者がいつも正しい判断をするとは、限らないかもしれません。しかし、有権者の尊厳と、見識にかけて、それを修正する能力はあります。
この民主主義を信じますし、徹底的に擁護したくおもいます。
以上