本日、なぜかマスコミ関係者からの問い合わせが多い。
「サーベラスの件ですか?」と聞くと、「ま、それは、それでありますけど、とりあえず松岡農水大臣の自殺の件です」という。
 なかには正直に「サーベラスの件は、まだ、デスクが記事にしてくれないので」ともうしてきます記者さんもいます。

 なにを聞いてきたかというと、辻野記者の、
松岡利勝農水大臣の自殺・・・辻野記者レポート 2007年06月02日
 の記事です。

 うちは、取材をうけるとか、受けないでなく、同業者との「情報交換」は歓迎しています。最近では、同業者だけでなくて、ネット関係者、ブロガー関係者との取材というか、情報交換も「受ける方向でいくように」(ボス談)ということで、その態勢を整えつつあります。
 ただ、ここでネックになるのは、やはり取材とか、情報交換となれば、最低限のマナーだけは守って欲しいというこです。それは、所属と、姓名ぐらいは名乗って欲しい。もちろんネット関係では、匿名やHNで、ブログなどをやっている人もいるから、それは認めるし秘匿するけど、すくなくとも当方の松永もふくめて対応するスタッフは全員、本名で名刺をだして対応します。であれば、そちらも本名と名刺ぐらいだしてほしいとおもうのです。これは、マスコミでは当たり前の取材マナーなのですが、ネット関係者はそれを嫌う人がままいることに、驚いたわけです。
 あと、面識のない人とは、いきなり電話や、メールだけでの対応ができない場合もありますね。少なくても最初は面談でお互いに顔を合わせて取材するなり、情報交換したいと思うのです。その後から、電話やメールでもオッケーだけど。
 もちろん、地方に在住の方もいます。こうした方には、なんとかメールだけでも対応したいとおもいますけど、いきなり、「本名も、所属先も、正体もあかしたくない」でも「取材したい」という申し出は、断るというよりも、困惑してしまいます。
 他の方がどうしているから、わかりませんが、この辺は最低限のマナーというか、ルールだとおもいますけど、いかがでしょうか?

 で、問い合わせがあったのは、辻野記者レポートのだいたい、以下の部分です。

 

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 東京地検特捜部は「特定中山間保全整備事業」にからみ熊本の他、島根県にも家宅捜査を行っている。
 注目すべきは青木幹雄参議院会長の支援者である土建会社に家宅捜査が入っているのだ。
 保全整備事業が熊本と島根だけというのは松岡利勝の息子と景山俊太郎参議院議員の娘が結婚しているという特殊な事情がありそうだ。
 当然、島根の利権は景山俊太郎ということになりそうだが、「景山が青木幹雄の許可無く公共事業に手を出すなんて事はあり得ない」(津島派関係者)
 これには青木幹雄が絡んでいそう・・・。
 山崎は東京地検特捜から島根関連の話を聞かれ「落ちそうだった」から『誰かを庇って自殺したのか』
 死人に口なしである。
 また、緑資源機構関連では谷洋一元農水大臣の息子・公一の名前が挙がっている。谷洋一は兵庫県の森林組合組合長もやっており、林野庁利権にはかなり食い込んでいるのだ。
 永田町ではひそひそ話で「谷さんも危ない」 
 そうだ。
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 ここで事実関係と、論評した部分をもう一度整理しておきます。

1)「青木幹雄参議院会長の支援者である土建会社に家宅捜査がはいった・・」と記述していますが、だから、それが、すぐに「青木幹雄参議院会長の疑惑である」とは書いていません。
2) 1)に関して、、「「景山が青木幹雄の許可無く公共事業に手を出すなんて事はあり得ない」(津島派関係者)」と記述していますが、これはいわゆる論評の部分で、だから、すぐに「青木幹雄参議院会長の疑惑である」とは書いていません。
3) これには青木幹雄が絡んでいそう・・・。と結んでいますが、これはこの事件そのものに関与していると断定して記述ではありません。地元島根県での実力者である青木幹雄さんだけに、選挙などの関係をふくめて、「絡んでいそう・・」と記述したもので、事件との関係を断定したものではありません。
4)「松岡利勝の息子と景山俊太郎参議院議員の娘が結婚しているという特殊な事情がありそうだ。」という記述は、松岡元農林水産大臣と景山俊太郎参議院議員に縁戚関係があるという事実を指摘したものです。
5)景山俊太郎参議院議員の事務所等に、東京地検特捜部の捜査がはいったのは事実ですが、それが何が目的で、何の容疑であるかについては、東京地検特捜部は正式には発表しておりませんので、こちらで断定するわけにはいきません。ただし、可能性として、「特定中山間保全整備事業」関係であろうと、推察したわけです。
6)「緑資源機構関連では谷洋一元農水大臣の息子・公一の名前が挙がっている。」とい記述は、永田町で「名前があがっている」という意味です。また、「谷洋一は兵庫県の森林組合組合長もやっており、林野庁利権にはかなり食い込んでいるのだ」という記述は、一般的な評論であって、それをもって、一連の事件に谷洋一氏が関与していると断定した記述はしておりません。

 ただし、地元の記者さんからの取材というか情報交換によりますと、

「景山氏の東京事務所などに東京地検特捜部の捜査が入っているにもかかわらず、東京のマスコミも地元のマスコミもそれを報じていません。ただし、景山氏の後援会ではあわただしくなっており、景山氏の後釜をさがす動きがでています。なお、自民党の対抗馬としては、国民新党幹事長 亀井久興さんの娘さん亜紀子さんが、国民新党公認、民主党推薦で出馬することになりました」
 とのことです。
 残念ながら、当方では、地元島根県での取材はできていません。上記情報の裏付けはとれていません。地元の方で、情報がある方は、連絡ください。

 

以上