民主党内でも「何で今、立候補?」という女性候補がいる。

「青木愛」である。 

 青木愛は03年、ハマコーの牙城である千葉12区から出馬。当選は殆ど無理だといわれていたが見事に比例区当選。05年には小泉旋風選挙であえなく落選した。

 千葉大大学中にテレビ出演するなどで知名度もそこそこ、卒業後は実家の幼稚園を手伝うなど、地道に地域活動をしていたのだ。

 それが、衆議院選挙に引っ張り出され、初当選したものだから人生が変わったのか。

 代議士時代は小池百合子など派手な洋服をひけらかす議員と違って、黒の上着に黒のズボンという出で立ちで全く目立たない存在だった。
 

 05年落選後は「小沢チルドレン」の一員として第一議員会館にある「小沢一郎事務所」に秘書として務めていたのである。

 その後、小沢代表から「地元に帰って選挙活動しろ」と木更津で地味な選挙活動をしていた。

 今回の参議院選挙で千葉選挙区の定数が2から3へと増員になったことから、小沢代表が「民主党は何としても2人の候補を擁立しろ」と言明。

 

それまでの民主党候補は衆議院議員の長浜博行唯一人。

 長浜は当選4回。「単独比例は許さん。選挙区で戦え」という民主党の方針に頑として受け入れず南関東ブロックで2回も比例当選し、次はないといわれていた。

 そこで長浜は「次の参議院選挙で参議院へ鞍替えします」と鞍替えを表明し、候補になった経緯がある。

 そこに、定数が増員になったことから民主党もう一人増やせということになり、人選することになった。名前が上がったのが落選中の「青木愛」だった。

 しかし、長浜は「青木愛が出馬すると女性票があっちに行く。自分の当選もおぼつかなくなる」と考えて加賀谷健という千葉県議5期もやった63歳のベテランを公認に引っ張り出したのである。

 加賀谷は東電労組から県議になった大ベテラン。民主党の若手意識からは程遠い人物で浮動票は取りにくい。

 これで長浜の当選は確実になるのだろうか・・・・?

 

 民主党関係者によると

「安倍晋三政権の支持率急落を見た小沢代表は「比例区で20くらいは行けそうだ」との選挙情勢分析をしたが、女性候補が少ない。何としても女性候補を出せ」

 となった。

 その結果、青木愛を急遽引っ張り出すことにしたんだろう。青木愛の出馬は小沢代表の一声のようだ」

 

 小沢代表が青木愛当選に力を入れているのか、6月15日から千葉県各地に小沢代表と青木愛とのカップリングポスターの捨てカンを所狭しと立てかけている。

 誰がやったのか民主党本部でもよく分からないそうだ。

 だいぶ小沢代表の力業と金が動いているのだろう。

 

以上