サーベラスと日本のマスコミ

 サーベラスが日本のヤクザや政治家をつかった地上げをおこなっていると指摘したのが、日本を代表する新聞社のひとつの毎日新聞社だった。この記事に対して、サーベラスは問答無用の1億ドルの訴訟をおこした。
 しかも、サーベラスはこの訴訟を日本でなく、米国のニューヨークの連邦裁判所でおこなった。
 
 のちにこの訴訟は、裁判所によって管轄外ということで棄却されている。

 それはそうだろう、毎日新聞社は日本の新聞社で、その取材活動はほとんど日本国内に限られ、その記事の配信もほとんど日本国内に限られる。毎日新聞社がサーベラスの不法な地上げを告発した記事も、ほかでもなく日本の国内の東京・青山の土地だった。この土地に取引にかかわった人々は、日本の企業で、これに関与したとされる「ヤクザ」や「政治家」もすべて日本に在住する日本人だった。つまり、サーベラスが毎日新聞社の記事の不当性を米国ニューヨークで起こすことこと事態が、不自然で、理にかなわないものだった。

  訴訟権の濫用とはこのことをいうのだろう。
 だが、この濫用は日本では十分に効果があったのだ。それは日本の新聞社、マスコミに対する恫喝の効果だった。

 サーベラスから訴えられた毎日新聞社は、この訴訟に対して全面的に屈したのだ。それは、和解という名のもとでの、サーベラスに対する服従だった。

 不思議なことに、これ以降、日本の新聞社、マスコミはサーベラスの不当行為、不正行為を追求する記事を掲載していない。サーベラスは日本の新聞社、マスコミを服従させることに成功したのだ。

 その訴訟権の濫用と、服従の姿は、裁判所記録でわかる。
 これは、サーベラスの実態を知る上での、重要な資料であり証拠となるだろう。
 と同時に、サーベラスは巧妙な企てと、策謀とは裏腹に、この裁判所記録で、重大なミスを犯している。彼らは、ここに世の中の多くの犯罪者がおかす同じ過ちをおかしてしまった。足跡をのこしてしまったのだ。

(このサーベラスの毎日新聞社へ訴訟の内容は、その後、日本のジャーナリストや複数のネット関係者らの手のよって、インターネットで、日本文に翻訳されて公開された。その訴訟内容は今でも、ネットで閲覧できる)

サーベラス文書1
http://great.mailux.com/file_view.php?id=UP4650EC5B29385
サーベラス文書2
http://great.mailux.com/file_view.php?id=UP4650ECC6ABF4F
サーベラス文書3
http://great.mailux.com/file_view.php?id=UP4650ED2FA8549
サーベラス文書4
http://great.mailux.com/file_view.php?id=UP4650ED5FA03FD



以上