おもしろければ、なんでもいじりますという、基本ポリシーが徹底しているおなじみのネット潜水艦さん

「なんでもやりますでなくて、なんでもいじります。というあたりが、年の功を感じて素敵です」とはボスの談。

 「いじる」・・・というのは、なかなか文学的な表現。
 アンチキムチさんもそれで、いじられたらしい。
 アンチキムチさんもいい人だとおもうのですが、頭の悪い私などがよむと、「何をいっているのかわからない」のです。突飛にうちへのリンクが張られていて、そこからかなりの量のアクセスがありますので、逆にたどってエントリーなどを拝見します。たくさんリンクをもらった以上「たとえうちのような少数しかアクセスのないブログでも、ちゃんとリンクをはって10分の1でも、100分の1でも、おかえしするように」というのが前管理人の北岡記者の遺言、もとえ、ポリシーですから、できるだけそれに従うようにします。ただ、全部はできません。すみません。

 ただ、問題は、オレの頭では「何いっているかわからない」のです。
 ボスに「北岡記者はそれなりにわかっていたようですが、実は、オレは、何をいっているかわからないのです」と正直にもうしたところ、
「うん?わからない。そうか、もしかして何もいいたくないのかもしれない」
 とこの人はいいます。
 ほほう、表現の手段というのは、何か言いたいからそれを行使するのだとおもうのですが、ボスぐらいの古強者になると「何もいいたくないから、書く」ということもあるそうです。
「おまえ馬鹿だな。全国紙の政治面の記事の半分弱は、なにもいいたくないから、記事を埋めているというところがある。今頃、そんなこというな。おまえちゃんと新聞よんでいないな?だから、ネットでごまかさないで、4大紙と産経新聞ぐらい自腹で購入して読めよな。ま、日経は高いからネットでもいいけど」とボスはもうします。

 でも本当のこというと、うちのボスは、新聞もあまりよんでいないようです。
「だいたい、新聞に書いてあることわかるから」とうそぶきます。
 ネットのサーフィンは、老眼が進行する。老眼が進行すると、ゴルフのパットに悪影響を及ぼすといってあまりしません。たまに、真面目にチェックしているのは「GyaO」の映画ぐらいです。最近はまったのは、死の商人をあつかったロード・オブ・ウォー(122)で、みんなに「見ろ見ろ」と宣伝しています。みなさんもみましょう。

 なんでも、「ホリエモンが、山田洋行を『武器商人みたいでかっこいいじゃない』といって買収しようとしたことがあった。なにもホリエモンが乗っ取ろうとしたわけじゃなくて、ある証券会社のやつが、『買いましょう、買いましょう』と買収をもちかけただけなんだけど。実はここに端をはっしてだね、久々の防衛庁、軍事利権汚職事件がはじけるかもしれない。地検特捜部秋の陣といわれているんだけど、まだ、約束だからこれ以上は話せない」ということで、ロード・オブ・ウォー(122)をみて、ホリエモンや知り合いでゴルフ仲間の秋山直紀さんを連想したというあたり、やはりこの人は尋常じゃありません。「うん?小池ゆり子やその兄貴を連想するよりましだろう」。

 で、ロビイスト宣言している二階堂ドットコムさん。
 このロビイストとか、ロビー活動というものほど、日本で定着しにくい用語はないのではないか?とボスがあたりがいっているのです。ロビー活動というのは、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』でそのままリンクしていただくとして、なかなかわかりにくいですね。

 麻生がいいとか、福田がいいとか、選挙区の誰々がいいというのは、選挙運動みたいものですから、厳密にはロビー活動とはちがう。

 ですから、みなさまおなじみのきっこさんも、私的な応援団であってロビー活動とはちがいますね。ロビイストとかロビー活動というのは、当然のようにその活動資金やその報酬をいただき、特定の業界、団体のために堂々と政界、官界、議会に働きかけるものです。ここでは厳密なビジネスステージでの割り切りが要求されます。

 ロビー活動と、混乱されやすいのは、昔で言うと総会屋さんとか、ブラックジャーナリストとか、取り屋ですね。これは、ひとつまちがえると脅迫、恐喝行為と紙一重になりかねませんから、警視庁などは、ブラックリストをもっています。

 あと、特定の政党や特定の候補者が、PR活動や、ネガティブキャンペーンを依頼するケースがあります。昔のように紙媒体しかない場合は、広告費とか、PR費ということで、ブラックジャーナリズムと紙一重のところがあって、かなり線引きが不鮮明でした。今のネット時代だと、かなり明瞭会計になっているようにおもうのですが、いわゆるPR、広報活動ですから、広告代理店さんがしきったりします。ただ、これが一般のブロガーさんをよそおって、PR活動するのは、フェアじゃないだろう・・・・という議論が今、米国でおきているようです。詳しくはそちらを検索ください。

 PRブロガーと一般のブロガー。前者がプロなら、後者はアマですね。インターネットの世界では、プロもアマもごっちゃになりやすいし、むしろアマのほうが、圧倒的にPR効果、キャンペーン効果があるかもしれませんね。ただし、カネがうごいていないだけで。

 ですから、これからの一般ブロガーさんは、「自分はPRブロガーでない」と宣言するか、そういう誤解をうけるような「表現」にかなり気をつかわなくてはならなくなるかもしれません。ひとはどうしても、見た目で判断されてしまいます。

 ではそれらと一線を画すのが、厳密な意味でのロビー活動だと思うのですが、日本ではまだ、ちゃんとしてロビイストやロビー活動というのは定着していないようです。これは、日本の政界でシンクタンクが厳密に成立していないというのとおなじですね。

「あのね。面倒くさいこといわないで、日本では、官僚とその天下り機関、さらに大手マスコミが、シンクタンク活動や、ロビー活動を兼業していたから、ミソもクソも一緒になっただけ。そのかわり普通の民間人がやろうとしたら、総会屋まがいだの、取り屋だの、ゴロだの、ブローカーだの、フィクサーだのとレッテルをはる。だから、純粋の意味での、シンクタンクや、ロビイストはなかなかそだなかった。これが日本の民主主義の未成熟な部分のひとつ」と、突然、ボスがいいます。

 なるほど、官僚とその官僚がつくった特殊法人などに天下りした官僚が、ロビー活動をする。日本では、ロビイスト集団とは特殊法人だったのでしょうか?でも、このロビー活動は、税金が使われているから、フェアじゃないですね。むしろ、犯罪行為に近い。これ紙一重で職務権限と一致しかねない。つまり、政治家や官僚にとって一番、こわい「さんずい」=「汚」になりかねない。


 そういえば、ロッキード事件で元首相が逮捕された時に、問題になったのが職務権限の有無でした。カネをもらっただけで、職務権限にひっかからないなら、「さんずい」=「汚」にはならないわけです。ま、政治資金規正法などにはひっかかりますけど、これは、死刑判決くらうか、無期懲役くらうかぐらいの差が歴然とあるわけです。

 職務権限でいえば、内閣のそれぞれの大臣とそれにつらなるひとはもろに職務権限があります。内閣総理大臣だとすべてのボスですからすべてに職務権限が成立する。ま、これはよくわまります。
 次は国権の最高機関であります国会で、この国会の下にぶらさがっているそれぞれの委員会です。なんせ法律や予算をつくるところですから、これも職務権限がありますね。そこに所属して、そこで働きかけをすると職務権限に抵触するわけです。
 国会での質問などは問題外で、これでコケた野党の政治家などがいたわけです。そこで、各委員会とか、公でなくて、政策や法案の下ごしらえみたいのを作成してしまえば「職務権限に抵触しない」と考えた知恵者がいたわけですね。
 そこで、党の税調とか、党の道路関係とか、党の建設関係とか、党の農林漁業関係です。党というのはあくまでも政治団体ですから、任意の団体。

 しかし、その党が、政権与党ならどうなるか?多数をしめている野党第一党ならどうなるか?ここで検察と政治家の駆け引きがおきるわけです。
 党での働きかけだから、「職務権限に抵触しない。いや、職務権限はカルピスみたいに5倍ぐらいに希薄される」とおもったひとがいる。でも、いくら希薄されてもカルピスはカルピスです。ヤクルトの味はしない。

 そこで、さらに知恵者がでてくるわけです。「派閥にしてしまえ!」。
 内閣→国会→委員会→党→派閥
 ・・・・・かなりカルピスは薄くなりました。
 派閥というのは私的な烏合の衆のあつまりというとあれですけど、政策研究会ですから、政策決定とはかなりほどどおい。「同好会みたいもんだよ」といわれればそれまで。ですから、自民党に関して言いますと、派閥で札束が一番飛び交います。なんせ派閥できめたといっても、これが党にあがり、委員会にあがり国会にあがらないと正式な政策とはなりません。ですから職務権限から一番遠いところにあることになるんですね。うまいしくみですね。

 さらに、二階堂ドットコムさんの「 大スクープ!日テレ氏家議長が世論操作で福田の後押し! 」という記事をみてもわかるように、マスコミがロビー活動してしまう。赤旗は日本共産党の機関誌ですから、日本共産党のロビー活動をするのは理解できます。

 だから、「ナベツネさんとか、氏家さんも、二階堂さんみたいにロビイスト宣言して堂々と、活動したほうがいい」と思うのですね。
 でも、「ナベツネも氏家も、読売や日テレがあるから、ロビイストまがいのことができるだけで、読売や日テレおいだされたら、ただの爺となりかねない」(辻野記者談)というから、やはり、ロビイストとしての本当の資質はないのかもしれません。朝日新聞の記者さんが、朝日新聞やめてフリーになったら、急に取材しにくくなった。というのと同じですね。朝日新聞という名刺のロゴがあるから、それまで取材に応じてくれたけど、このロゴがなくなったら相手にされなくなったというケースと同じです。

 つまり、ロビー活動や、ロビイスト活動というのは、本来、民間がするもので、官僚やそのひも付き、もしくは政府に保護されてきて記者クラブを独占的に使用しているマスコミは、新聞もテレビもやるべきでない。
 まさに、民業圧迫です。

 ロビー活動、ロビイスト活動というのは、それだけでマーケットが成立します。このカネが政治家にながれるから、「さんずい」=「汚」が成立する。マスコミにもながれる。表現の自由が失われる。これはいけませんよね。

 だから、ロビイスト宣言した二階堂ドットコムさんには注目です。

以上

管理人拝

追記:

 さーっとボスの検閲をうけたところ、「以下の 2行を追加しなさい」ということです。

「つまり、政治家や官僚やマスコミが、ロビー活動という利権を独占支配してきた。これを、二階堂が民間開放できるかどうか」