「在庫一掃セール」とボスにいわしめた、福田内閣の党役員人事。福田人事というよりは、森さん人事だといわれている。森さんといえば、うちのボスに登場ねがわなくてはならない。

「森さんの別名がザウルス。図体はでかいぶん、脳味噌がちいさい。なんて、ひどいいい方をされてきた。しかし、実は繊細でサービス精神旺盛で、気遣いの人。宴会のしきり役をさせたら天下一品。総理大臣にはむいていなかったけれど、幹事長向き。なんたって野党時代の幹事長をやって、野中広務さんらと一緒に、社会党の村山さんを担いで、小沢新進党から政権をとりもどした実績がある。それどころか、小沢一郎でさえ手をやいていた社会党を、実質的に解体した。日本の保守政治、2大政党時代に縁の下の力持ちとして大変に貢献されたかた。ゴルフも、ドライバーをぶんぶんふりまわすザウルス形を連想されるかもしれないが、実はスタデイデで堅実なゴルフをされる。ゆめゆめ、ザウルスとあなどってはいけない」(ボス談)

 その森さんなんだけど、総理引退後は、キングメーカーになれそうで、なれない。という不幸というか愛嬌のある人生をおくってきた。自分の子分だった小泉さんちの純ちゃんが組閣するたびに胸ポケットに「森リスト」なるものをしのばせて、「これはお前達に、見せるわけにはいかないが」と得意満面の笑みをうかべていたけど、「森リスト」は、純ちゃんに全部反故にされる。「これなら、うちの辻野リストのほうがまだまし」とボスにいわれてしまう。
 安倍晋太郎さんの無念をはならした安部晋三さんが、総理になったときも、本当は、「晋三はまだはやい、福田がいい」といっていたし、昔の5人組の仲間に連絡したりしていたけど、晋三さんが総理になったらなったで、「やっと、お役目が果たせた」と涙したりする。
(注意・森さんは当時、清和会の会長だった安倍晋太郎さんを、総理にするために、あのでかい体をうごかして、滅私奉公していた。しかし、晋太郎さんの総理総裁の夢は頓挫する。この時に、号泣したのも森さん。だから、純粋なのである)
 そして、晋三さんが組閣するときも、「これは、お前達にみせるわけにはいかない」と「森リスト」をつくり胸ポケットにしのばせていたけど、これも晋三さんに「反故」にされる。正直だから、すぐに拗ねたりする。これを、政治記者などは、
「これはポーズで、高度な政治戦略で、実現しない森リストを、派閥のボスにみせびらかせることによって、反安倍、反清和会の動きをなだめた」などと、高度な解説をする向きもある。うちは、頭が悪いので、あまり高度な読みはしない。できない。
「だいたい、永田町はおもったほど高度でない。高度でないのに、高度だったかもしれないと政治記者や評論家などが、裏読みのさらにその裏読みをしたりするから、高度かもしれないとみんなが錯覚しているだけ」(ボス談)という取材方針があるから、ろくでもない雑誌記者でも、永田町を取材できるわけだ。

 そして今回の福田康夫さんの人事。満面の笑みである。胸ポケットにしまいこんだ「森リスト」が、大方あたったのだ。あたった、はずれたというと、競馬の予想みたいで恐縮だけど、今回は「的中」した。おめでとうございます。
 問題は、森リストが「的中した!」と新聞でいうと、一面トップで書かれるぐらいだから、森さんって、かわいいでしょう。

 森リストについで、次に登場するのが、「森スケジュール」
 これも多分、胸ポケットにしのばせているはず。
 政界スケジュールというと、故竹下登元総理の「竹下スケジュール」が有名で、これに感心したうちのボスなどが【週刊日程表】 (139)みたいのをつくるようになったのだけど、問題は、福田政権の政権スケジュールを詳細に記したとされる「森スケジュール」の存在。いま、森さんの胸ポケットにあるやつ。
 ま、記者が「教えてくださいよ」といっても「これはお前達に、見せるわけにはいかない」と得意満面の笑みをうかべるのは間違いないけど、実は、この「森スケジュール」は、「森さんのことだから、すかしたり、ほめあげたり、おだてたら、『ほら、10秒だけだぞ!』といって、きっちり10秒はみせてくれることは間違いないが、実は単純であるという前提にたてば、誰でもわかる」(ボス談)と、淡泊にいってしまう。

 さて、そのままでは芸がないので、ただいま、うちの別の記者が、「森スケジュール」と対抗する民主党の小沢一郎さんの「小沢スケジュール」を取材していますので、二つのスケジュールをてらしあわせながら、次回で書いてみます。

 これで、明日からの政界の動き、解散時期や、選挙の時期が「理論的」にはわかるはずです。
 
 あ、あくまでも「理論的」です。
 オレだって、ゴルフスイングに関しては、理論的にはプロなみだが、体がいうこときかない・・・・というあの「理論的」です。

<理論的な話は、以下次号>

管理人拝