二瓶絵夢なるジャーナリストが不動産詐欺で逮捕された。そして、若宮清という国際ジャーナリストも逮捕された。

 若宮清さんといえば、アキノ暗殺の目撃者ということで有名になったけれど、実は、当方のボスとは浅からぬ縁がある。どのぐらい浅からぬかというと、ボスの元義父がやっていたサラリーマン新党というのがあったらしくて、そこから若宮さんが、出馬立候補しようとしたことから始まるらしい。結果的には、その頃、アキノ暗殺があって、本人がすっかり、浮かれてしまってその話は頓挫した。若宮さんは政界への野心があって、その後も、何回かあちこちの政党から出馬するけど全部、落選している。

 若宮さんは、アキノ暗殺があった当時、、その後、強硬手段を講じて、マルコス政権下のフィリピンに入国しようとしたけど、この時に同行したのが、うちのボス。拘束、監禁、はたまた謀殺されるかと、JALの飛行機の中で結構、緊張したらしいけど、なんのことなく若宮清さんは、空港で入国拒否にあい強制送還された。うちのボスは、そのまま入国して、2−3日、マビニで共同通信の支局長に酒をおごってもらって帰国した。「若宮清強硬入国未遂」については、ほんの2−3行、共同通信と、時事通信が報じた。

 しかし、その後、フイリピンではアキノ革命がおきて、マルコスは亡命するわけだから、若宮さんは、いまでもフイリピンでは英雄の・・・はず。

 二瓶絵夢と若宮清が、なぜつながるかといえば、北朝鮮つながり。
 北朝鮮の拉致被害者の家族の帰国が協議されたとされる2004年3月の中国大連での北朝鮮と平沢勝栄・山崎拓の極秘会談。

 二瓶絵夢は、中国までいってその極秘会談に立ち会った(平沢事務所、山拓事務所ともに否定)と、みずから吹聴しているし、若宮清は、自著「真相〜北朝鮮拉致被害者の子供たちはいかにして日本に帰還したか」飛鳥新社(2004年7月)で、北朝鮮との独自のパイプを通して、平沢勝栄氏、そしてついには山崎拓氏を北朝鮮との極秘会談に引っ張り出し、家族帰国への道筋を付けた と自分で語っている。
 両者とも、北朝鮮つながりで、朝鮮総連つながり。平沢事務所、山拓事務所に出入りしていて、極秘というわりには、割と自分で喋りたがる。この喋りたがりやというのも共通点だけど、なんせ、北朝鮮つながり。

「すわ!若宮清逮捕は北朝鮮からみか?二瓶からみか?」と一部マスコミはさわいで、ボスのところに電話をよこした人もいるけど、単なるストーカー事件で、しかも、昨年から警察に目をつけられていた。この辺は、ある写真週刊誌がしっかり被害者もおさえて取材を継続していたということもわかって、一気に「北朝鮮からみ、二瓶からみ」はしぼんでいく。(今週発売のフライデーらしいです)

 若宮さんは、陸上自衛隊生で陸上自衛隊少年工科学校出身。これは中卒で採用されて、通信高校に通いながら、自衛隊の訓練とともに、高卒資格も取得する。身分は特別職国家公務員で、宿舎は無料、食事・制服類・寝具については、支給または賞与され、さらに 給与(初任給150,200円 18.4.1現在)
賞与もでる。政府の委員もつとめる軍事アナリストの小川和久さん、逆神とおそれられている神浦元彰さんも陸上自衛隊生出身。この3人の共通点はそれぞれのキャラ、能力差はあるにせよ、「純粋なまでの向上心」。つまり、上昇志向をつつみ隠さず露出するところにある。これなどは、ひねた人種が多いマスコミ関係者とは確実に一線を画す。

「ジャーナリストは基本的に裏方の仕事。ジャーナリストが表にでるようになったら、ろくでもない時代」(ボスの先輩ジャーナリスト)ということだから、確かに一線を画している。だから、有名になりたいとか、金儲けしたいという人は、雑誌記者はもちろんだけど、ジャーナリストなんて目指してはいけません。

 ところで、北朝鮮なんだけど、うちはボスの方針で「面倒くさいから北朝鮮のディープな取材はしない」ということになっている。そのくせ、本人は2回も北朝鮮にいっているくせにね。
 ディープな取材はしないと、いいながらも、時折、朝鮮総連の人と会う。これは、すでに知られているけど、朝鮮総連の人というのは、名刺や肩書きだけではその人の地位や本国とどれだけのパイプがあるのかわからないようになっている。階級社会の北朝鮮だから、本当は厳密な階級があるとおもうのだけど、そこは、「準戦時下」(朝鮮総連の人談)だかららしい。もっとも、外事課とか、外務省に問い合わせするとそれなりに教えてくれるけど、教えるというよりは、こちらの情報を知りたがるだけで、つまり、あまり役に立たない。

「だから、記者というのは潜在的にWスパイという宿命を背負っている」(ボス談)わけだから、ましてろくでもない記者などは、その「ろくでもない」だけが唯一のアイデンティティみたいもので、これが唯一のよりどころみたいものだ。
 だから、「記者やジャーナリストは信用してはいけない」という恐ろしい裏の格言がますます信憑性をもってくるわけだ。

 で、「北朝鮮の面倒くさい取材はしない」といっている当事務所なんだけど、なんで今でも、本当の正体が不明の朝鮮総連の関係者に、あうかというと、たまに、向こうから連絡がくるわけで、それで、大久保とか新大久保あたりで、マッコロリのみながら、焼き肉をつまむわけ。とくに、六カ国協議とか、南北首脳会談とかあったりする前後には連絡がくる。

「一応、うちをジャーナリストの一番端っ子ぐらいということで認定してくれているからでないか?」とボスはいうけど、だいたいこの極秘でもない焼き肉会合は北岡さんが立ち会うのだけど、今回は、オレが立ち会ったわけ。

「いいか!オレは酔っぱらうが、お前は絶対に酔っぱらうな」というのがボスの厳命。さらに「姑息に、ICレコーダーなどを隠しもたないこと」「メモもとらないこと」「途中で携帯で電話したり、受信しないこと」という3項目がつく。で、しょがないのでいつも、スーツの裏ポケットの忍ばせているICレコーダーを取り外して、携帯電話のスイッチを切る。手提げ鞄などももたない。護身用の22口径は・・・あるわけない。

「取材しない」といっているくせに、なぜ会うのかというと、「情報も資料も工作もいらないけど、金正日さんの独占インタビューだけさせてくれ」とずーっと以前から言っていたから。ま、この首謀者は北岡さんなんだけど、「取材は面倒くさいが、インタビューならいい。なら、オレものる」と、いい加減なボスがしゃしゃりでてきた。
 参考としては、【インタビュー報道】 今、北朝鮮。金正日へのメール 2005年04月09日
 あたりを、みてもらうといいかも。

 焼き肉をつまんで、ボスは、マッコロリを飲んで酔っぱらって、オレはウーロン茶だけで、酔うはずもない。なんせ、うちは「ディープな情報も資料もいらない」といっているから、話はほとんど世間話かスケベ話。焼き肉たべて、「ではもう一軒」となる。    
 以前は、そこそこ高級な韓国クラブなどにいったらしいけど、それはボスが固辞するようになって「飯をごちそうになった以上、2次会はうちがもつ」ということで、新宿2丁目のほとんど客がいたのをみたことのないカラオケスナックへ。ゲイのママがやっている店。
 で、カラオケ。ボスはサービス精神旺盛だから、釜山港や、アリランや、つまりあちらの歌を歌う。彼はサービスで、日本の軍歌でも歌うとおもしろいけど、そこまで、この人は、くだけていない。米国に留学経験があるということで、ビートルズや、カーペンターズなどを披露する。さすがに社会主義国の人らしく、譜面通りにきっちりとしかも、正しい英語の発音で歌う。うちのボスは、曲も、歌詞も「アレンジ」と称して、ほとんど勝手・デタラメにうたう。
 
 そこで、突然。

「実はですね。北朝鮮の核弾頭は、アジアのどの国にも、日本にも照準はあわせていません。あわせているのは、アメリカ帝国主義です」

 なんていいだす。アメリカ帝国主義なんて、なつかしい言葉ですね。ま、アメリカ帝国主義だから、米軍の基地があるところには、照準はあっているかもしれない。・・・・と、酔っていないオレは、冷静に考えたけど、この手の質問は禁じられている。スケベ話はいくらしてもいいけど。

「そうか、じゃ試しに一発、撃ってみてくれ。そうしたら信用する」

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以上

真相―北朝鮮拉致被害者の子供たちはいかにして日本に帰還したか
若宮 清
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