ジョージ・ソロス氏「世界は第2次大戦以後最悪の金融危機に直面
 額賀財務相 「一喜一憂する状況ではない
 大野官房副長官 「市場の急激な変動が実体経済に影響する可能性、注視
 大田経済財政担当相「今の時点で景気対策考えていない

 

世界は第2次大戦以後最悪の金融危機に直面=ソロス氏
08/01/22 10:48 

 [ウィーン 22日 ロイター] 著名投資家ジョージ・ソロス氏は、オーストリア国内紙とのインタビューで世界は第2次大戦以後最悪の金融危機に直面しており、米国はリセッション(景気後退)入りする可能性があるとの見解を示した。  
 ソロス氏は「状況は第2次大戦終結以後どの経済危機よりも深刻だ」と述べた。 過去数年政治は「市場原理主義」のようなものに起因する、ある種の基本的な誤解によって行われてきたと指摘し、「これは間違った思想であり、われわれは実際に現在、深刻な金融危機に直面している」と述べた。  米国はリセッションに向かっているかとの質問には「その通り。米国には脅威となっている」と述べた。  また、リセッションは欧州にとっても脅威である点があまり理解されていないことは意外との認識を示した。

 
市場の急激な変動が実体経済に影響する可能性、注視していく=大野官房副長官
08/01/22 10:28 


 [東京 22日 ロイター] 大野松茂官房副長官は閣議後の会見で、日経平均株価の大幅下落について「景気の先行きについては回復が続くと期待している。金融市場の急激な変動がマインドの悪化を通じて実体経済に影響する可能性があるとの判断もあり、その動向をしっかり注視していく」と述べた。  
 同官房副長官は「日本経済は住宅建設の一部に弱さがあるが、大局的には景気回復が続いていると判断している」との見方を示した。その上で「景気回復を持続させるために、地域活性化策や原油高騰対策など政策パッケージを円滑に実施していくことが大事。合わせて補正予算の早期成立や来年度予算や税制関連法案の年度内成立がこうした状況の中で極めて大切であり、全力で対応していく」とした。


今の時点で景気対策考えていない=大田経済財政担当相
08/01/22 10:28 


 [東京 22日 ロイター] 大田弘子経済財政担当相は22日の閣議後の会見で、日経平均株価が1万3000円を割り込み下げ幅を拡大させていることに関連して「今の時点で景気対策は考えていない」と述べた。日銀の金融政策に対しては「状況を十分認識して決定されると思う」と語った。
 歯止めがかからない株安・円高への政策対応について、大田担当相は「株の下落が世界的に連鎖しているが、基本は米国発だ」とし、「日本でどうこうということは今の時点では難しい。むしろ、世界的に協調して考えていかなければならないことだ」と指摘。大きく動揺している金融資本市場動向を注意深くみていくと語った。  さらに金融政策に関しては「この事態は日銀も共有し同じ状況をみている。(きょうの金融政策決定会合では)状況を十分認識して決定されると思う」と述べ、日銀の判断を尊重する考えを示した。

 一方、景気認識では「下振れリスクは確かに高まっているが、データで把握する限り、生産・輸出はまだしっかりしている。一部に弱さはあるものの、景気回復の基調は続いている」と述べ、株安に歯止めがかからないが、今の時点で景気対策は考えていないと強調。リスク要因の米国経済動向や原油高・住宅投資動向などについて「これまで以上に綿密にウオッチしていかなければならない」と述べた。 
 
 
いろいろな指標、市場の動き見て対応を考える必要=株安で額賀財務相
08/01/22 09:55 


 [東京 22日 ロイター] 額賀福志郎財務相は22日、閣議後の会見で、世界的に株安が進んでいることについて、いろいろな指標や市場の動きを見て対応を考える必要がある、との認識を示した。ただ、現状の日本の株安については、一喜一憂する状況ではないとし、2008年度の国内景気は回復を持続するとの見通しを示した。

以上

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