民主党内からは、4月解散・総選挙の話がでている。
 3月政局で、追い込まれた福田総理は解散・総選挙をせざるえない!
 というお話。

 一方の自民党なんだけれど、「サミット後。いやそのサミットは来年のサミット」(小泉純一郎前首相)なんて話がでている。なんせ公明党をいれて与党で3分の2もある。「減るとわかって何で解散・総選挙する必要があるのか?」というのが、3分の2をしめている与党の本音だ。

 実は、民主党さんがいうように、衆議院で与党が3分の2もとると、たいていのことはできてしまう。ま、ちょっと手続き上でひずみがでた日銀総裁のような同意人事。これは、衆議院で3分の2をもってしても、どうにもならない。
 しかし、これを機に同意人事の改正をもくろんでいる人もいる。

 では、予算はどうなるか?これはなんとかなる。
 では、ガソリン税の値下げにみられるような租税特別措置法改正案はどうなるか?期限切れが現実味をましてきた。
「あれは、中途半端に議長斡旋をうけたのが悪い。あんなの受けないで押し通したらよかったんだよ」なんて話が、自民党の国対関係者から聞こえてくる。
 3分の2あるんだから、予算とおなじで参議院で否決されても、衆議院で再議決すればいいだけ・・・・という話だ。

 

 つまり、衆議院の解散・総選挙する権限は総理だけがもっているとはいえ、肝心の衆議院の3分の2の人は、「解散なんかしたくない」とおもっている。

 福田おろしを考えている自民党の人だって、こと「解散」になると、先延ばしが本音だ。つまり、衆議院の3分の2の人から、「解散・総選挙」の声はきこえてこない。これで、与党は与党でまとまってしまうのである。

 参議院を制する者が、政局を制することができる・・・・が持論の小沢一郎さんだが、たしかに政局を制するまではいかなくても、イニシアチブを握れた。だが、次のステップに踏み込めない。
「いや、心配ない。いくら自民党が先延ばししても、衆議院は任期というものがある」という話が、小沢周辺から聞こえてくる。

 最後の衆議院選挙は、第44回 2005年9月11日。
 いわゆる郵政選挙である。
 任期が4年とすると、2009年9月まで、期限があることになる。
 確かに、小泉元首相がいうように「来年のサミット」まで、任期はあることになる。
 しかし、小沢一郎さんの周辺の人がいうように、「いずれは時期がくる」となるのだが、「まだ任期がある?」「いずれ任期がくる?」・・・・。

 しかし、来年の9月まで、自民党と民主党のチキンレースが続くということか?

 自民党の総理経験者。

「本当いうといくら衆議院で多数をしめても、参議院であれじゃどうにもならない。
 参議院は昨年の2007年に行われた。参議院は解散はない。とすると今度の参議院選挙は2010年。ここで、自民党や与党は参議院逆転ができるか?だから、自民党を真剣に考える者は、2010年の参議院選挙を考えている」

 ほほう、2010年の参議院選挙ですか?
 なんか、間が抜けていませんか?

 とおもったら、

「おまえ馬鹿だな・・・・。衆議院で与党が3分の2をわったら、再議決もできない。仮に半数をとっても、衆参が完全に衝突する。自民党はまず、そのことを考えている。次に考えていることは、釣り堀だろう。2010年まで、知恵者や策士の多い自民党が待っているとおもうか?釣り堀で一本釣りするしかない。
 実は、この荒技をできるやつがいたとしたら、この人が、当面の自民党のキングメーカーになるわけだな」とボス。

 ほほう、政界再編ですか?

「だから、政界再編なんて簡単におきない。政策とか表向きの理由で政界再編がおきたことはない。佐川急便事件でおいこまれたから、小沢一郎は自民党から脱藩した。その小沢憎しで、自民党は社会党の党首を総理に担いだ。野党一党の社会党がそれで瓦解したから、民主党ができた。
 緊急にして火急な事情か、相当の事情がないと簡単に政界再編なんておきない。つまり、緊急にして相当の事情をみつけてきたら、おまえのスクープ記事になる。それで政界がうごく」

 ほほう・・・・・・。
 でも、もう少し、ヒントください。

「過去例でいくと、スキャンダル。これはある。
もうひとつが外圧。これは米国の意向ということで、たまに片鱗がみえた。もうひとつ考えなくてはならないのは、アジアの君主になりつつある中国の意向。米国や中国の意向もあるし、その意向に対する反発も原動力になりうるかな。
 内圧でうごかないときに、外圧でうごいてしまうという例が過去にたくさんあったしね。ま、この辺をみつけてきても、スクープだし、実際に政界は動く」

 うむ・・・・・・・・・・・・。

「でも、オレは何も動かない方に1万円」(ボス談)

 だそうです。
 みなさんは、どちらに賭けますか?

以上