日銀総裁人事が戦後初の空白となった福田内閣。
 福田総理は、「(事前折衝で)いろんな方がいろんなことを言う。与党も対応に困っている」とこぼすことしきり。
 しかし、自民党内では「責任論が浮上」
 町村信孝官房長官、「今ここで解散してどういう意味がある。首相の頭の中にその考えはまったくない」と発言。官房長官が頭から否定したせいか、逆に与党内にはいろいろな憶測がとんでいる。

 そして、福田内閣にとって次の課題。道路財源問題。
 急遽、福田総理は、道路特定財源の一般財源化へふみこむかのような、修正案をもちだした。

(1)08年度予算関連法案の年度内成立
(2)道路特定財源は税制抜本改革時に一般財源化に向け見直し
(3)道路整備中期計画は新たな交通需要予測をもとに見直し
(4)公益法人への支出を含め道路予算の透明化、厳格化

 民主党がこだわっている暫定税率の廃止には、ふれていないが「暫定税率は抜本改革の中で考えていい」と修正協議の議題する可能性を示唆したが、具体的には踏み込んでいない。

 福田総理と小沢代表のチキンレースだが、(参考:チキンレースの政界 〔株式マーケットアイ〕 〔外為マーケットアイ〕 2008年03月17日)

「チキンレースでは、最初にブレーキを踏んだほうが負け」(民主党幹部)というように、福田総理が妥協してきたのか?福田総理が最初にブレーキをかけたのか?

 


 まずは、自民党総理経験者のお話。
「総理は、民主党の意向をちゃんとわかっているのだろうか?今回の修正方針では、また、民主党にコケにされる。民主党は、暫定税率の廃止と、一般財源化を強硬に主張するだろう。4月からのガソリン値下げが、目の前にぶらさがっている。こんなタイミングで、こんな中途半端な修正案をいまごろだしてきても手遅れ」

 公明党幹部のお話。
「具体的になにもかいていない。お話しましょうというだけ。あいまいすぎる。この時期におよんで民主党がのってくるはずもない。アリバイ証明的にだした修正案だといわれてもしょうがない」

 民主党の小沢側近議員。
「福田総理は、やはり自民党の道路族の顔色をうかがってしか修正案をだせないということがわかった。この修正案では、民主党の主張とあまりにも隔たりがありすぎる。実は、小泉元首相がいっているように、ここで思い切って、福田総理が『一般財源化』を打ち出してきたら、仮に暫定税率の廃止問題にふみこんでこなくても、こちらとしては、折れなければならないところだった。
 しかし、蓋をあけてみたら、何のことはない。(2)道路特定財源は税制抜本改革時に一般財源化に向け見直し〜だという。先延ばしだということが明白。
 我々は、さらにハードルを高くしていく」

 菅直人代表代行、「議論を先送りにする内容が、修正の中身になるとはとても思えない」
 鳩山由紀夫幹事長、「ゼロ回答ということ。日銀の総裁人事と同じ。哲学、根本的な考え方の違いがあり、そこで譲歩することはあり得ない」

 与党は、明日の21日から、野党に修正協議をよびかけるが、野党がすんなりとおうじる状況にはない。

 麻生太郎に近い自民党幹部、

「福田さんは官僚を重宝したが、その官僚に政権をつぶされる。日銀総裁人事にみられる財務省官僚。道路財源にみられる国交省官僚。中国問題にみられる外務省チャイナスクールの官僚。年金問題にみられる厚労省官僚。
 そしてその官僚につながる族議員。道路族議員。
 官僚では、今の日本の舵取りはできないというこがわかっていない」

 4月危機が現実味をおびてきた。

 しかし、まだしぶといという意見も紹介しておこう。

「まず、08年度予算関連法案については、民主党だって人質にできないでしょう。ガソリン税の値下げについては少し混乱が生じるかもしれない。しかし、小泉さんも、安倍さんもできなかった、道路財源の一般化に福田首相は踏み込むつもりでいます。これが、民主党との修正協議の山場ですよ。民主党はのまざるえないでしょう。自民党の道路族だってこれ以上抵抗できない。官僚もお手上げでしょう。これが、福田流の政局運営なんですよということが、きっとわかるとおもいます」(官邸関係者)

 はたして?

以上