ブロガーさんは、もっと週刊誌からパクルべき! のいわば第2弾です。
 これは、北岡記者からのおすすめであり、北岡記者からのノウハウの提示です。

「ま、ボスがすすめたのは、週刊誌や月刊誌といったメジャー誌だろう。なんせ、メジャーだから、多くの人が読んでいるし、スクープ・ネタになると、大きく広告はでている。電車の釣り広告でも、でかでかかかれている。大ネタになるとテレビや、新聞などが後追いしたりする。つまり、一般のブロガーさんが、いくら参考にするにしても、おもしろいネタであれば、あるほど、読者はすでにみている可能性もある。うちが、こういう風にすすめたから、他のブロガーさんがすでに、関連記事をエントリーしている場合がある。
 それでも、構成や、他の記事との合わせ技で、鮮度を保つことも、さらなるオリジナルな記事にできる可能性がないことはないが、実は、これは相当の筆力が要求される。どのくらいの筆力かというと、筆無精のうちのボスのレベルでは無理。つまり、オレぐらいの筆力が要求される」(北岡記者談)

 うん?なんか北岡記者の「自慢が入っているか?」
「筆無精?それは反面事実であるが、オレはパクリネタをかかなくてはならないほど、ネタに困っていない」(ボス談)
「ま、直木賞候補のその候補になったことがあるのは事実だから、そのまま自慢させておけ」(実は北岡記者とおりあいの悪い辻野記者)

「そこで、ややニッチな雑誌をネタにする」とは北岡記者。

 つまり、マスの雑誌になると最低でも10万部以上はうれている。週刊誌の平均は、部数低迷といいながらも、30−50万部はうれている。

 もっとも、ネット潜水艦さんや二階堂ドットコムさんのところは平均10万PV/day。3割バッターを自認するサイバッチ!さんだって8万部(こっちはメルマガ)。一週間に換算するとすると50万PVから70万PVをオーバーするから、その辺の週刊誌よりよまれているという計算になるが、これはこれでおいておく。ちなみにうちは、平均1万PV/day、国政選挙とかあると、3-5万PV/dayです。

「ブログをやっていておもったのは、少々、裏付けなしで飛ばしている記事が多いというかっての週刊誌全盛時代の手法が健在であるということは喜ばしいこととして、、たとえば、雑誌の企画会議などで、『ちょい、そのネタ、マイナーでないか?』といって没になる、ややニッチなテーマでも、ブログやネットでは多数のアクセスを稼ぐ可能性があること。いや、むしろ、そうしたニッチなテーマこそ、ネットでしか読めないということもあって、読者の支持を得ているところがある。話題になっている超メジャー級のネタから、ニッチなテーマまで、実はネットの守備範囲はひろい。
 つまり、雑誌の企画としては、ニッチでも、ネットではメジャーに化けるということもあるし、雑誌の企画としては、メジャー級でも、すでに報道されつくしてしまって、ネットではマイナー級の反応しかないという、微妙な現象さえおきているようにおもえる。だから、ブロガーさんが、マスの媒体からパクるには、相応の工夫がいるということになる。
 そこで、ブロガーさんの救世主になるのは、ややニッチな会員制度をとっている雑誌である」(北岡記者)

 ということで、北岡記者がすすめるのは、『月刊テーミス』と『エルネオス』というふたつの会員制月刊誌なのだ。

「実は、『選択』さんという会員制月刊誌の草分けもあるけれど、ちょっと不祥事をおこしてしまった。最近は、かなり復帰しているから、場合によっては『選択』さんも・・・・」(北岡記者)

 スピード時代に、ブロガーさんが月刊誌を参考にする?
 ネタが少々、古くなるのでは?

 という疑問を抱く。

  

 本当のこというと、『月刊テーミス』さんも『エルネオス』さんも、どちらの編集長もボスが知り合いだということで、若干のパブははいっている節もあるとおもうが、北岡さんの話をききましょう。

「会員制月刊誌というのは、部数でいうと1万から3万部というのが通り相場。作り手はプロの編集者で、実は相応のプロの記者やプロの書き手が書いている。月刊誌というのは、締め切りと、発売までのタイムラグがあるから、ネタが古くなるという宿命がある。だから、ダメだと考えるのは思考が浅い。
 つまり、作り手だって、そのことをふまえて編集している。ネットというと速報性ばかりに目がいきがちだけど、実は、データベースとしての役割がかなりのウェイトをおいている。
 ブロガーさんは、最新のニュースや最新のネタを料理したくなるけれど、もうひとつデータベースとしての機能に目をつけたブロガーさんもいて、こちらの方が、長く読まれていたり、検索でいうと安定して上位をしめるケースもある。
 うちもそうだけれど、なんだかんだいって、アクセスの上位をしめるのは、検索サイトから訪れる人が多い。実は、これ自体が、データベース機能であるわけですね」

「うん?」とはボス。
「早く結論をいえ!結論!前置きが長いのはオレだけでいい!」(ボス談)

「はい!」とは北岡記者。
まず、これをみてください。
今月の、『月刊テーミス』さんや『エルネオス』さんの目次です。一部抜粋。

「月刊テーミス」6月号目次から

<政治・官僚>  「ポスト福田」は小泉vs.麻生戦争で決まる
福田首相が「そろそろ何か格好のいいことをやらないといけない」と、“巻き返し”策を考えているという。それは本来、福田首相がやろうとしていたアジアの新外交=新福田ドクトリンの提唱だ。しかし、実態はパンダやピンポン外交に象徴される中国土下座外交である。その一方で、小泉元首相と麻生太郎前幹事長が不気味な動きを展開し始めた。

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<政治・官僚>  
総務省の陰謀「情報通信省構想」構想の内幕
 
総務省が放送局や携帯電話会社から徴収した「電波利用料」を、プロ野球観戦やボウリングなどレクリエーション費として使っていたことが発覚した。だが、いま総務省は通信・放送行政をめぐってもの凄い“焼き太り”構想を狙っている。竹中平蔵氏らの“置き土産”もあって、総務省は「情報通信構想」も邁進する。

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<政治・官僚>  
経済検察の暴走‐企業も経営者も潰す
検察は経済社会で何を期待されているのかわからないまま、経済活動への介入を「宣言」した。だが、その手法は旧来的な刑事司法の悪党退治で、案の定、ライブドアや村上ファンド裁判で綻びが見えてきた。

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<経済・ビジネス> 
 竹中平蔵‐遂に出た売国奴発言の底意
郵政民営化など、数々の改革を成し遂げた竹中平蔵氏。当時から竹中氏をめぐっては、賞賛の裏側で批判の声が絶えなかったが、最近あるテレビ番組で「日本郵政は米国の金融機関に出資せよ」と発言。その発言の意図するところは、まさに「売国行為」であるのだ――。

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<メディア>  
朝日新聞グループ再編は「社主」と「朝日放送」から
 
朝日新聞を震源地に、新聞業界の「大再編」が起ころうとしている。朝日新聞を揺さぶるのは、村山美知子社主の持つ相続株問題と、グループ企業の朝日放送に外資が買収攻勢をかけているという二つの難題だ。朝日新聞をめぐって様々な思惑が交錯している…。

「エルネオス」6月号目次から

■ ――伊藤博敏(ジャーナリスト)
モラルと欲望の相克だった「金融偽装」  米国流「人でなし金融」からの脱出を!!
 
■インド巨大企業 
海外M&Aで急拡大を続けてきた
タタ・グループの「5つのリスク」
 
■グローバル経営
日本板硝子&日立が「経営の開国」?
外国人経営者は国際化に不可欠か 
 
■インサイドリポート[企業研究]
投資適格、連続最高益で経営再建した
双日は「総合商社」が進むべき道なのか 
 
■投資ファンド
市場が低迷中だからこそ不気味
スティールPの株主総会前の動向 
 
■モバイル業界――神余 心(ジャーナリスト)
ソフトバンクとドコモの「明暗」
顧客争奪戦激化で変わる業界地図
 
■資源インフレ
資源メジャーの寡占化で価格高騰、
「ブラジル戦略」は日本の活路か 
 
■中国ルポシリーズ――宮崎正弘(国際エコノミスト)
毛沢東神話は風化、革命精神は消滅、
「愛国教育基地」で見た中国の矛盾 
 
■「食」ビジネス
「日本の『食』を守れ!」に応える動き、
第一次産業の改革者たちがここにいる
ナチュラルアート/日本アドバンストアグリ/新居バイオ花き研究所/みやじ豚/日東製網/JFしまね浦郷支所 
 
■企業・産業トピックス
太陽電池市場で日本企業は後退
   独Qセルズがシェアトップの座
一年で社長交代はCS低迷の象徴、
   前途多難なスカパーJSAT
 
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「どうでしょうか?なにかあなたのアンテナにひっかかったネタはあるでしょうか?両方ともある意味では、一般誌やネットでは扱いにくいテーマをあっかっていますね?実は、それこそ編集者や書き手の腕の見せどころなのです」(北岡記者)

 そこで、こうした会員制月刊誌を参考にしたり、引用、パクリして記事をつくる・笑。

 では、その仕方ですが、基本はブロガーさんは、もっと週刊誌からパクルべき! で、うちのボスがいっているとおり。

1:まず購入する
2:引用先をしっかり明示。HPがあるから、そこにリンクをはっておきましょう。
3:引用する場合は、全体記事の50%まで、(商業誌だとこれでもアウトになる可能性がある。ブログならなんとかぎりぎりのラインが50%という意味です)

「さらにここから、踏み込んで加工の仕方をおしえます」とは北岡記者。

 たしかに、おもしろい記事があって、それを引用することはできる。コピー&ペーストができないなんて、そんなずぼらいっていてはだめです。ちゃんとしっかりタイピングしましょう。しかし、それでものこりの、50%のオリジナルな記事がなかなか書けない・・・・・というブロガーさんも多いはずです。

 そこで、プロの書き手である北岡記者が、加工の仕方を伝授。

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 たとえば、

「月刊テーミス」6月号さんの

<政治・官僚>  総務省の陰謀「情報通信省構想」構想の内幕
 
総務省が放送局や携帯電話会社から徴収した「電波利用料」を、プロ野球観戦やボウリングなどレクリエーション費として使っていたことが発覚した。だが、いま総務省は通信・放送行政をめぐってもの凄い“焼き太り”構想を狙っている。竹中平蔵氏らの“置き土産”もあって、総務省は「情報通信構想」も邁進する。


 
 という記事を元ネタにして記事を書く場合です。
 月刊誌は、速報性という点で、難があると指摘しました。ならば、ブロガーさんは、この元ネタに速報性を加えればいい。
 この場合ですと、情報通信省構想というのがキーワードになりそうですね。他でもいいです。しかし、検索サイトで情報通信省構想とうちこんでもだらだらと、結果が表示されるだけですね。ここは、グーグルニュースや、うちがやっているyoutubeで見るニュース by オフイス・マツナガみたいなニュース系の検索をつかう。

(注意:おまけで、情報通信省構想というキーワードをうちこんでおきました。
参考:情報通信省構想に関するニュース あくまでも一例です)

 なんせ、速報性ですから、やはり、ニュースソースがしっかりしている新聞や通信社のニュースを扱いたい。
 いきなり、2CHの検索では、それはそれでおもしろいかもしれないけれど、あまり、おおすすめしません。信用性云々よりも、すでに2CHウオッチを専門にしているサイトがあるからです。わかりやすいでしょう・笑。

 さて、ここで何かヒットしましたか?ヒットしたら、ただちに、コピー&ペースト。もし、youtubeがあったら、そくコピー。youtubeの著作権問題が心配だという人もいますね。その場合は、全面的にはりつけないで、リンク用の画像とhtmlをはりつけましょう。ここれでネタがひとつ増えました。しかも、多分その月刊誌もふれることができない最新情報でしょう。

 次の公の情報をひろいます。
 公の情報とは、官庁などが発表している内容ですね。ご存じ、これは著作権フリーです。この場合ですと、管轄官庁は総務省になりますね。だからといって、いきなり総務省のhpにとんでも、すぐにつかえるネタにであえません。総務省からいかずに、逆引きします。逆引きの方法は色々あるのですが、まず、テーミスさんの元記事をよんでください。ここで、参考にしている総務省がだしている公の情報とその出典がかかれているはず。これを、ピンポイントでさがしましょう。
 みつけたら、コピー&ペースト。

 これで、ネタが3つになりました。
 ま、お好きなら、2CHやら、他のブロガーさんの関連記事にとんでもいいけれど、2CH情報や、そこそこヒット数のあるブログ記事だと、どこかで、誰かがすでに参考にして記事をかいているかもしれません。
 基本は、上記3つです。
 これを、あれこれ、くみあわせて構成すれば、それは間違いなく、あなたのオリジナルなブログ記事になります。

 こうしたオリジナル記事なら、うちの「その他」あたりが、みつけたら、すぐにでも引用、紹介するかもしれませんね。ただ、その場合、うちの「その他」でさえ、上述で紹介した方法で、できるだけオリジナルな記事にする作業をするでしょう。

 こうして、情報は、攪拌され、伝達されていきます。

以上、北岡さんのお話です。
ノークレーム、ノーリターンでお願いします。

文責:その他