ポスト福田 「麻生太郎、中川秀直、小池百合子、与謝野馨」の傾向と対策 決定版 2008年06月05日の姉妹編です。これも辻野記者の渾身のエントリー。

 福田総理をぶっ倒し、政権奪取が目的の民主党 はどうなのか。
 5月連休前、参議院で野党が反対した「暫定揮発油税」を与党が衆議院で2/3を使い強引に戻せば参議院で「福田内閣問責決議案」を可決すると与党を揺さぶっていた。
 しかし、それをパス。
 理由はといえば「福田内閣問責決議案」が参議院で可決されれば野党は政府提出法案にすべて審議拒否することになる。
 それでは1ヶ月あまり国会審議がストップする。
 そうなると「国会空転は野党のせいだ」と国民の野党、なかんずく民主党への風当たりが強くなる。これでまずいからとりあえずやめようということになった。

 やるとすれば「後期高齢者医療制度 廃止法案」だ。
 これを与党につぶされたら「福田内閣問責決議案」を可決すると言い出した。
 廃止法案はすでに5月上旬には用意されていたのに、参議院側の民主党内で中身を修正したいと時間がたち結局、参議院で出されたのは5月下旬。参議院の可決は今週末の6月6日という。

 来週(6月9日の週)から法案が衆議院回るということになる。
 衆議院に来れば6月15日の会期末までに審議を完了しこの法案を与党が否決する。そこで問責決議案を可決し福田内閣にダメージを与えるというのだ。
 
 そんなシナリオを描いている民主党は本当にやる気があるのか

 6月15日が会期末といっても6月13日金曜日には実質的に国会はおしまい。
 2〜3日でこの法案を審議しろといっても与党側は「慎重審議するためには審議時間が足りない」と法案をずるずると先延ばし。結局審議未了で廃案か継続審議となる憂き目だ。
 与党側国対関係者は、

「こんなもの別にどうって事はない。ここで廃案にすると次の臨時国会でまた廃止法案を修正して出してくるから法案を吊し(審議しない)てそのまま継続審議にするだけだ」
 と歯牙にもかけていない。
 これでは少しも切れ味がないといわれている「内閣問責決議案」も出すタイミングもあったもんじゃない。
 無風となった国会の責任は民主党に一端がある。

 それでも民主党のBSE・年金・C型肝炎薬害・後期高齢者医療制問題などを追及してきた厚労関係議員は、
 6月11日に福田内閣打倒を目指して「国会へ行こう」という新聞広告を出して国民の怒りを糾合しようという大集会を企画していた。

  当初、民主党が中心になって連合や医療関係者を先頭に11日の2時から3時に国会の議員面会所へ数万人の人が詰めかけ、「後期高齢者医療制度廃止」「福田内閣退陣」「早期解散総選挙実施」を呼びかける計画だった。共産党も一緒にやる気を見せていたという。

 ところが、山岡賢次 民主党国対委員長
「そんなことをやることはない」
 と反対。
 民主党関係者によると
「小沢代表が11日3時から福田総理と党首討論を行う。そんなときに国会周辺で騒がれては迷惑だということらしい。
 結局、『国会へ行こう』という行動には民主党は一切関わらず有志のみでやる。新聞広告費1000万円らしいが、これも自分らで工面すること。また、集合時間帯も12時から1時までということになってしまった。
  ほとんど開かれなかった党首討論会を国会終了間近の6月11日に設定したことも、小沢代表が福田総理を潰す気がないことがこれで分かる。

 小沢一郎代表は「福田総理の方が次の選挙を戦いやすい」と思っているそうだ。
 福田総理に変わる人物と選挙になれば自民党打倒が多少困難になる。それを避けるため福田内閣引きずりおろしはしない方針なのだそうだ。

 食料品はあがる、ガソリンはあがる、物価は上がる。でも賃金は下がるとあっては国民は踏んだり蹴ったりだ。

 早く衆議院解散に追い込むことこそ野党の役目だと思うのだが。  

取材:辻野匠師

以上