オフイス・マツナガのブログ!(現役雑誌記者によるブログ日記!)【経済】グリーンスパン前FRB議長、自己批判


「おいおい、今頃、自己批判するんじゃないよな!」とは、当方のボスです。
「ま、アメリカは元気がいい。すぐ犯人探しする。日本でも犯人さがしするか?」(辻野記者談)

 ということで、グリーンスパン前FRB議長が、「自由競争主義に欠陥があった」と自己批判した模様。

 日教組が、「日教組教育に欠陥があった」とか、朝日新聞が「偏向報道があった」と自己批判したわけじゃないので、勘違いしないように。どうも、潔いはずの日本と日本人のはずなのに、わりと自己批判は苦手である。

 小泉純一郎元首相が「改革は正しかったが、そこに自由競争主義の欠陥があった」といえば、これはスクープ記事なのだが、いまのところいっていない。
 もっと踏み込むと、竹中平蔵氏が、「改革を自由競争主義と置き換えたところに、私の詭弁と愚かさがあった」といえばこれも、スクープである。まだ、いっていない。
「うん?なんなら、その予定稿を書いてもいい。どうせ病院で暇だから」とうちのボスがいっています。準備しておきますか?

 民主党だって「政局を中心とした国会運営に誤りがあった。つい、日教組的に政府にかみつくだけに終始した。これを自己批判する。これからは、政策中心でいく」といいだすと、すぐにでも権力がとれそうな気がする。別に、半病人の小沢一郎さんに、おんぶにだっこでなくても、権力ぐらいとれないか?
 これも、暇なうちのボスに「予定稿」書かせますか?

 そして、日本共産党である。ここは、チャンスである。
「自由競争主義の欠陥と破たん」について、資本論的に真っ先にその理論的な構築をしていたはずだ。ここは新しい、社会主義の展望について語って欲しい。
 これも、うちのボスなら、「予定稿」書けそうな気がします。

 ということで、自己批判である。



崩壊…目に見えていた 米金融危機でグリーンスパン氏、持論の敗北認める
フジサンケイ ビジネスアイ, Japan -
グリーンスパン前FRB(米連邦準備制度理事会)議長は23日、議会証言で議員からの厳しい質問にさらされ、「100年に一度あるかないかの規模の信用市場大波乱」につながった自身の自由市場理論の欠陥を認めた。 同日開かれた下院の監視・政府改革委員会に出席した同 ...


「過ち犯した」=サブプライム融資を放置−グリーンスパン前議長
時事通信, Japan - Oct 23, 2008
【ワシントン23日時事】グリーンスパン米連邦準備制度理事会(FRB)前議長は23日、下院政府改革委員会で開かれた公聴会で、低所得者向け高金利型(サブプライム)住宅ローン問題に端を発した金融危機に関連し、融資監督で議長時代に「過ちを犯した」と語り、政策 ...


 と、これは日本の報道・・・・・
 そして、以下がロイターさんの報道です。


CDS規制不要との考え、「部分的に」間違っていた=グリーンスパン
ロイター, Japan - Oct 23, 2008
[ワシントン 23日 ロイター] グリーンスパン前米連邦準備理事会(FRB)議長は23日、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)などの金融商品に規制は不要との考えは「一部に」誤りがあったと認めた。下院の公聴会で発言した。 下院政府改革委員会のワックス


 おお、さすがは世界のロイターさんですね。
 うちの事務所の連中が、急遽、一夜漬けで勉強した「CDS」という用語がでてきました。

 経済音痴の政治記者でも、「わかっておきたい政局に影響する経済用語」として登場した「CDS」ですね?
 そういえば、小沢一郎さんに、「CDS」教えにいったエコノミストの人、うまく説明できましたか?理解の進捗度についてあとで、教えてください。

 
 CDSについては、こちらです。

クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)・・・・知っておきたい金融用語 2008年10月17日

 ついでに、動画もはっておきます。
 これなら、日教組教育を受けた人でもわかるでしょう。


CDS 
CDS



 


 グリーンスパン前FRB議長の自己批判の内容。

 結論:クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)などの金融商品に規制は不要との考えは「一部に」誤りがあった。

 概論:

1:現在の金融危機の原因をめぐって、前議長は、規制緩和や自由競争を推し進めたことに関し、「一部に誤りがあったと認めざるをえない

2:金融派生商品などの規制に消極的だったこと。FRB史上最長の任期中、金融市場の規制緩和を支持してきたが、「銀行などが利益を追求すれば、結果的に株主や会社の資産が守られると思っていたが、間違いだった

3:自身が強調してきた自由競争主義についても「欠陥をみつけた。それがどのぐらい深刻なものかは分からないが、非常に悩んでいる

4:金融業界が予想以上に危険な取引に走り、当局の対応が遅れたと認識があったと認めたうえで、「私の経験では融資担当者は金融当局よりも、貸し出しリスクや借り手についてはるかによく知っていた。こうした決定的な支柱が崩れてしまい、衝撃を受けている。なぜそうなったのか、まだ十分理解できない

5:金融危機の原因である低所得者向け(サブプライム)住宅ローンについて「05年の遅くまで、市場が急膨張していることを示すデータがなかった

6:複雑な金融商品への規制が後手に回り、政府系住宅金融会社への監督が甘かった点について、「常に規制の失敗例はある。規制の多くは、特定の金融商品が今後悪化するかどうかなどの予想に基づいている。我々は民間よりもはるかに予測結果はいいが、間違ったことも多くある

・・・・・・・・・・・・・・・・

 XYZ記者の感想。
「これで、規制強化の流れが完全にできた。たぶん、週明けの日本の証券市場にもそうした流れがでてくる」


以上

文責:北岡隆志


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コメント一覧

    • 1. T
    • 2008年10月25日 20:18
    • マスコミにも自己批判を・・・
      特に、政治部の記者は、命張ってでも政治部記者らしい仕事をしてください。
    • 2. T
    • 2008年10月26日 02:33
    • CDSは、メガバンクはともかく、地方銀行が・・・
      いや、これはかなり危ないです。
      それも判らず、小沢さんは麻生批判をしているのか?それとも知っていてなのか?
      いずれにしても、政局しか考えてないと思わざるを得ません。

    • 3. 一国民
    • 2008年10月26日 13:09
    • >小泉純一郎元首相が「改革は正しかったが、そこに自由競争主義の欠陥があった」

      「改革は正しかった」のかな?
      改革も間違いだったんじゃないのかな?
      率直に申しあげるとオフィスマツナガさんはまだ小泉氏による洗脳から解けていないのではありませんか?
    • 4. 一般読者
    • 2008年10月26日 20:48

    • 稀代のゴト師、、、、もとい、プロ中のプロの「自己批判」ですからねえ、発言の中にまたどんな仕掛けが仕込まれているんだか、、、、、勝負中にプロは理由もなく余計の言葉は発しない、なんて話が「麻雀放浪記」の中にありませんでしたっけ?、、、「あっ、切り間違えた」とか、、、、w

      ノーベル経済学賞を受賞したスティグリッツが最近、米国の下院議院で、FRBを監視するための新しい機関を設けるように提案していたようですね

      日本でも日銀を監視する機関も設けるべきなんでは?
      (別に日銀の方々を疑っているという訳ではないけど、日銀は国家の権力機関としてはチェック体制が余りにゆる過ぎるのでは?)
    • 5. 真名
    • 2008年10月26日 21:21
    • 資本論は、私にはよく理解できないんです。
      率直にいって、ごく基本的な論理がおかしい、間違っているのではないか?と思いました。
      特に剰余価値のあたりが、ちんぷんかんぷんです。
      もしかして、デタラメではないんですか?
      ボスは、資本論の論理を理解できるのでしょうか?
      (近代経済学の本も、よくわからないんですが。理系の教科書では、そういう経験がありません)
    • 6. ピー
    • 2008年10月27日 09:39
    • >ノーベル経済学賞を受賞したスティグリッツが最近、米国の下院議院で、FRBを監視するための新しい機関を設けるように提案していたようですね

      まずはスティグリッツ自身がノーベル経済学賞を辞退するようにFRBが提案すべきでは?
      「お前のインチキ理論のせいで世界中からアメリカは非難される事になったんだぞ!」
    • 7. 真名
    • 2008年10月27日 13:19
    • 私は、スティグリッツの経済学教科書も通読した。

      文章はとても分かりやすかったんですがねえ。
      個々の文章の意味は明晰だし、各段落の文意も明晰に書かれている。

      しかし、現実に反すること、理屈に合わないことを議論の出発点にしている。
      「現実の経済社会で行われているのに書かれていない基本事項」が多い。
      つまり前提の誤謬と現実の隠蔽という二つの問題がある。
      そう思いました。
    • 8. 一般読者
    • 2008年10月27日 15:46
    • スティグリッツについては経済週刊誌のインタビュー記事のようなものしか読んでいませんが、その読後感、印象では、スティグリッツって、反グローバリズム、反新自由主義というか、少なくとも現在進められているようなグローバリズム、新自由主義については懐疑的であり、グローバリズム、新自由主義的な政策を進めるにせよ各国のケースバイケースの状況に併せて漸進的な改革を進めるべきってスタンスのようにも感じられましたが、、、以前からグリーンスパンとかの規制緩和、金融至上主義的なスタンスとは一線は画していたのでは?

      そもそも、竹中平蔵あるいは最近の中川秀直のような「規制緩和」の急進改革主義を主張しているような実務者は米国にもいなかったのでは?、、、今回の米国金融危機についても、米国では財政の出動も積極的であり、また、本エントリーのようにグリーンスパン自身がいとも簡単に規制緩和をしすぎたような「自己批判」をするというか、規制緩和の危険性をわきまえているような訳であって、、、、さらに、米国には、スティグリッツのような「反新自由主義者」が重鎮としている訳であって

      結局、竹中、中川流の「新自由主義」(規制緩和+金融緩和オンリーの政策)が米国のスタンダードだって話がウソだったのでは?
    • 9. ピー
    • 2008年10月28日 00:30
    • 自由主義だと今回のようになるので規制が必要。でも規制が続くと経済に活気がなくなるので、規制緩和が必要。その際重要なのが人間の倫理や法体系を計算するかしないか(サーべラス問題がおきる日本・日本は米ではそこまでしない、ルールは守るが試合の途中で変えるのもあり-会計基準等)。
      このループへの匙加減が、『変化に対応、適応できる、適応力、対応力』=「出たとこ勝負」だ日銀、中川酒、総理。
      規制緩和派をノーベル経済学賞に格付けして大失敗。それで今年は引き締め派を格付けしたのですね。
      ただ今回は暴走しすぎで、ニクソンショックやプラザ合意、ルーブル合意以上に日本に帰ってくるような気が・・・

      反トラスト法
      http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%8D%E3%83%88%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%88%E6%B3%95

      >米国のスタンダードだって話がウソだったのでは?
      ウソではなく、ただ米国へのスタンダードだったのでは?
    • 10. ピー
    • 2008年10月29日 08:12
    • 経済とは恋愛のようなものだ

      過去の恐慌の簡単なまとめ
      働くモノニュース : 人生VIP職人ブログwwwやる夫で学ぶ世界恐慌・1929より
      http://workingnews.blog117.fc2.com/blog-entry-1560.html

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