本日の見通し・・・・・・・・・・・・・・・・


 29日の米国株式市場は、
 ダウ工業株30種平均が前日比74.16ドル安の8990.96ドルと反落。
 ナスダック総合株価指数が同7.74ポイント高の1657.21ポイントと続伸。
 出来高概算はニューヨーク市場が16億1900万株、ナスダックが28億1900万株。

 ダウ平均は、乱高下。
 FOMC(米連邦公開市場委員会)でFF(フェデラルファンド)レートの0.5%引き下げ決定を発表後に、利益確定売りに押された。その後、押し目買いが優勢となり一時300ドル近く上昇する場面があった。しかし、取引終了間際にGE(ゼネラル・エレクトリック)の最高経営責任者が、09年の利益水準は08年と同程度となりそうだと発言したと伝わり、同社株が急落しダウ平均は下げに転じた。

 
 30日の東京株式市場は、もみ合い。
 シカゴ先物の清算値(ドル建て)は大証終値比175円高の8475円で取引を終了。
 本日は、先物主導で買い先行のスタート。
 GLOBEX(シカゴ先物取引システム)で米株価指数先物が堅調に推移し、下支え。市場では、きのう公的資金の流入が観測されているが、基本的には下値拾いに徹するか。積極的に上値を追う材料に乏しい。
 日経平均は27日終値からきのうまでで1049円上昇、利益確定売りが出る可能性がある。

 米連邦公開市場委員会(FOMC)の0.5%利下げは想定の範囲内。協調利下げを織り込んで進めてきた日経平均のリバウンドは一巡。
 ただ、追加利下げ期待が残ったこと。日銀政策決定会合が31日に予定されているため大きく売り込まれることも考えにくい。
 
 0.5%の米利下げは市場の事前予想の範囲内。0.75%との見方もあったが失望感にはつながっていない。
 31日の金融政策決定会合では日銀の利下げが期待されていることもあり、日経平均が7000円を割り込んだ株式市場の混乱は、いったん落ち着くとみる。
 きょうは為替の動向や本格化している決算発表をにらみながら、主力株を中心に落ち着きどころを探る展開になるとみる声が多い。
 ただ、進行する世界景気の悪化を背景に、市場には潜在的な不安感がくすぶり続けている。リバウンド局面でも値動きの鈍かった銀行株に懸念が残る。市場の不安感が銀行株に集約される傾向がある。

 寄り付き前の外国人投資家動向は、12社ベースで売り3840万株、買い4000万株で差し引き160万株で、7営業日ぶりの買い越し。

 30日の主なスケジュールは、
 午前8時50分に週間の対外対内証券売買状況。
 午後零時45分に2年利付国債の入札結果。
 電算システム<3630.T>が東証2部と名証に新規上場。
 JT<2914.T>、富士フイルム<4901.T>、住金<5405.T>、任天堂<7974.OS> などが、08年9月中間期連結決算を発表。

 米国では、
 第3四半期の米GDP(国内総生産)速報、週間の米新規失業保険申請件数。
 米財務省5年債入札。
 エクソン・モービル、モトローラなどが決算を発表。

 29日の騰落レシオは62.11%。

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 外資系証券経由の注文状況、160万株の買い越し観測=市場筋 08/10/30 08:30 


 [東京 30日 ロイター] 株式市場筋によると、寄り付き前の外資系証券12社経由の注文状況は3840万株の売りに対して4000万株の買いで、差し引き160万株の買い越しになっているとの観測が出ている。買い越しは7営業日ぶり。金額(9社ベース)も買い越し」(外資系証券)という。


         社数   売り    買い   差し引き (単位:万株)

  10月29日  12  4680  4270  ─410
     28日  12  6000  2770 ─3230
     27日  12  3330  2160 ─1170
     24日  12  3490  2140 ─1350
     23日  12  5010  2840 ─2170
     22日  12  4220  2560 ─1660
     21日  12  2320  3110   790
     20日  12  2080  2470   390
     17日  12  3610  2580 ─1030
     16日  12  4320  1630 ―2690