オフイス・マツナガのブログ!(現役雑誌記者によるブログ日記!)有料サイトマネタリズム 「真名のケーザイ探検」第5回目を楽しく読むために!


真名のケーザイ探検
第五回「背教した市場原理信仰者に、懺悔の値打ちはあるか?」

小見出し、

――「市場がちゃんと機能するように制度を変えること」こそが、構造改革の本質だったのです―― 中谷 巌

市場原理信仰者の懺悔の要点

うん?その懺悔、おかしくないか?

市場原理信仰者の懺悔の迷妄

行き過ぎだから悪い・・・・・これは俗流文明論。敵前逃亡に等しい

市場原理は誰も批判できない

うん?「カイカクの痛みを我慢する」ってなんだ?

マネタリズムの独特の隠語?

結局、マネタリズムで市場はどんどん動かなくなった

市場を動かすものは何か?

今回は下ネタ禁断症状・・・・・・・・・・・

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 これを楽しく読むために、分かっておきたい、マネタリズムマネタリストについて、少し整理しておきました。


マネタリズム monetarism

 経済学(経済政策)上の一派。大雑把に言うと、ケインズ革命に対する反革命運動であり、いわゆる新古典派の経済学を基盤とする。シカゴ大のスーパースター、ミルトン・フリードマンが主唱者。
 ケインジアンは政府が財政出動などの積極政策で有効需要を作り出すことで経済が活性化されるとする立場である。
 これに対してマネタリストは自由市場の尊重と財政均衡を主張し、経済成長に見合う通貨供給を行うことで経済の安定化を図るべきとする。
 1970年代のスタグフレーションという奇怪な現象への処方箋として人気を博し、サッチャーやレーガンの保守革命において影響力は頂点に達した。


マネタリスト monetarist

 マネタリスト(monetarist)とは、貨幣供給量(マネーサプライ)は物価水準を変化させるだけで実物経済には影響を与えないとする現代版貨幣数量説を唱える経済学の一派およびその主張をする経済学者である。マネタリストの理論および主張の全体をマネタリズム(monetarism)と呼ぶ。裁量的な経済政策の有効性を疑い、固定的な貨幣供給ルールの採用を主張する。

貨幣数量説とはアーヴィング・フィッシャーの貨幣数量方程式の変形版

Mv = PY
M :貨幣供給量
v :貨幣の所得流通速度
P :価格水準
Y :産出物の数量

 に基づき、貨幣の所得流通速度(v)が一定であるとき産出物の数量(Y)が一定ならば、貨幣の供給量(M)によって価格水準(p)の名目価値が決定されること、すなわち物価は発行される貨幣の量で決まると主張した。貨幣数量方程式は状態方程式なので本来はそのような因果関係を表したものではないが、マネタリストは因果関係を表す式として解釈する。
 ケインジアン(ケインズ経済学者)は、価格水準(p)が一定であれば変化するのは産出物の数量(Y)であり、またMとYがそれぞれ独自に変化することがあるのでそのような因果関係を見ることは出来ないと主張していた。また現実には貨幣の所得流通速度(v)が一定でないこともあり、貨幣供給量とPY(名目GDP)の関係は安定的とは限らない。

 マネタリストの主張の骨子は、以下。

インフレーションは貨幣的現象だということ
マネーサプライは政策的にコントロールできる

 貨幣の増加率とインフレ率には長期的に単純な比例関係にあるとみる。
 短期的には貨幣錯覚などにより実物経済にも影響を与えるが、その典型が1930年代の誤った金融引き締めによる大恐慌だという。
 ミルトン・フリードマンは実証研究によりノーベル賞を受賞しマネタリストの指導的な立場に立ち激しいケインジアン攻撃を続けた。彼の主張は、1970年代米国のインフレと不況の並存(スタグフレーション)により、フィリップス曲線の崩壊の予言の的中をもって頂点に達した。
 ついに、レーガン政権下においてマネタリストはケインジアンに取って代わり、アメリカの金融政策を支配した。この政策展開におけるアメリカでは、原油価格の変動にともなってスタグフレーションは収まり、景気は回復した。一方で超高金利・超ドル高の継続、この結果としての中南米途上国のデフォルト(国債償還不能)、さらにこの結果として中南米諸国に融資していたアメリカの銀行の金融危機が生じ世界経済のシステム危機へとつながってしまった。
 こうした展開を経た現代のマネタリスト理論においては、銀行信用の重要性に比してマネーサプライだけを論じることに懐疑的な傾向がみられるようになってきた。


 さて、ここまでくれば、大丈夫、楽しくよめます!

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真名のケーザイ探検
第五回「背教した市場原理信仰者に、懺悔の値打ちはあるか?」2009年1月7日



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コメント一覧

    • 1. miruko
    • 2009年01月07日 12:23

    • ついに来ましたねー。
      こうやって市場を語ると分かりやすいですよねー。
      しかし、ここから先どう展開するのか、
      楽しみになってきましたねー。
      普通の人ならイバラの道でしょうけど
      真名さんですから、つい期待しちゃいます。

      しかしここでXYZ記者の壮絶な過去が明らかになるとは・・・(笑)
      いやまあ、素晴らしいことです。
    • 2. 真名
    • 2009年01月07日 13:51
    • うー。 本文には、こんな難しい話は書いてません・・・・能力不足ですいません。

      Mv = PY
      ですが、この方程式は、因果関係を表すものではないのですが、一つの変数が変化したときに,他の変数がどう変わるかを考えるのには使えます。

      v :貨幣の所得流通速度は一定とします。
      産出物の数量(Y)が一定のとき、貨幣の供給量(M)が増大したとすると、価格水準(p)が上がります。これは直感的にも、おかしくありません。

      しかしですね、この解釈は、モノやサービスを生み出す労働が最初から考慮に入っていないわけ。
      だから、インフレーションは貨幣的現象だという結論になる。
      労働の効率が増大していく(単位財生産に必要な労働時間が減少していく)のが産業史の必然です。
      これは、設備投資の高度化によって、産出物の数量(Y)が増加していくことを意味する。このとき、貨幣の供給量(M)が一定なら、価格水準(p)が下がる。

      別の見方からも同じことが言える。商品市場には需給原則が働く。産出物の数量(Y)が増加したら、労働者賃金が同じなら、価格水準(p)は下がる。 労働者の首を切ったら、ますます下がる。価格(p)を維持するためには、輸出で穴埋めし、国民経済に供給される(Y)を減らすしかない。
      このような解釈するべきです。モノもサービスも労働によってもたらされるのです。
      この解釈は、日本で起こってきた現象と合致する。
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