28日の米国株式市場は大幅続伸。
 NYダウが前日比200.72ドル高の8375.45ドル。
 ナスダック総合指数が同53.44ポイント高の1558.34ポイント。
 出来高概算はニューヨーク市場が15億4826万株、ナスダックが22億132万株。
 オバマ政権が、金融機関の不良債権を買い取る「バッドバンク」の設立を来週にも発表すると米CNBCが報道。米政府・議会が景気対策の規模を8250億ドル(約74兆2500億円)から増額するとの見方から、金融株を中心に買われ大幅高。S&P金融指数 <.GSPF> は13%高。
 米連邦預金保険公社(FDIC)のベアー総裁が、FDICによるバッドバンク運営が可能としているとの業界筋の話が伝えられたことも、金融セクターの地合い改善につながった。
 米連邦準備理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)声明で、長期国債を買い入れる用意があるとしたことが一時相場を押し上げたが、その後買い入れは直ちには行われないとの見方を背景に上昇幅は縮小した。FRB(米連邦準備制度理事会)はFF(フェデラル・ファンド)レートの誘導目標を現行の0〜0.25%に据え置くと発表。FOMC(米連邦公開市場委員会)では「経済成長の再開を促し、物価安定のためにあらゆる手段を用いる」との声明文を発表している。
 FOMC声明に大きなサプライズがあったわけでないが、バッドバンク構想への支持拡大が材料となったとみる。
 ハイテク株も買われ、アップル <AAPL.O> が3.8%、IBM <IBM.N> が3.5%、それぞれ上昇。ヤフー <YHOO.O> は前日遅くに発表した第4・四半期決算で、評価損や特別項目などを除いた利益がアナリスト予想を上回ったことを好感して8%急伸した。


 昨日(28日)の日経平均株価は前日比45円高の8,106円。
 TOPIXは同1ポイント安の804ポイント。
 騰落銘柄数は値上がり755銘柄、値下がり812銘柄、変わらず141銘柄。
 東証1部の売買代金は1兆2642億円。
 ウォールストリート・ジャーナル(電子版)が米景気刺激策の規模が9,000億ドル近くまで拡大されると報じ、金融機関から不良資産を買い取る米国の「バッドバンク」構想関連で、オバマ政権が近く新たな銀行支援策をまとめる見通しとの報道を受けて、東京市場では朝方から銀行株が買われた。
 27日の米株市場では織り込んでいない材料だけに、午後になるとグローベックス(シカゴの24時間金融先物取引システム)で米株先物が一段高。今晩の米株がこれらの材料で上昇するとの思惑から、買いが先行。 日経平均株価も上げに転じた。高値圏でもみ合い。
 後場、戻り売りに押される場面もあったが、投信設定に伴う新規の買い期待などに支えられた。
 基本的に方向感は欠けているが、米景気刺激策は規模の拡大やその内容よりも、議会の承認などオバマ政権の迅速な動きが評価されたとみる。

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続伸 「本日のマーケット」2009年1月29日 8時55分