当事務所の軍事顧問であるぼやき三毛猫さん。
 例によって、うちのボスが、また、軍事顧問に無理難題をいっているようです。

「今回の防衛省の誤報騒動だが、マスコミも軍事評論家といっている連中もいまいちよくわかっていない。実は、防衛省の連中もよーわかっていない節がある。よくわかっていないと、マスコミは勝手なことをあーだ、こーだという。
 この隙をうかがい反日工作がなされるかもしれない。
 ここは、よって、当事務所の専属の軍事顧問であるが、専属とかケチなことをいわずに、ここはひとつ、多くのマスコミ関係者に正しい知識をもっていただこうということで、軍事顧問のお話を公開する。 
 
 うん?反日工作隊が読むかもしれないから、有料サイトに掲載したほうがいいって?いや、反日工作隊にもよませてかまわない。日教組がよんでもいい。当然、朝鮮総連や、金正日が読んでもかまわない。

 正しい知識が、歴史をつくる。
 うちは、太っ腹である」(当方ボス談)

 とか、ワケのわからんこといって、ようは、またしてもぼやき三毛猫さんに、

「お国のためである。許せるぎりぎりの範囲で記述してください。締め切りは、明日午前中。時間厳守・・・・これもお国のためである」(ボス談)

 と無理難題をいった模様です。

 そして、律儀な軍事顧問は、ちゃんと書いてくれました。
 完全、無料公開です。


ぼやき三毛猫」、日本がダメだと世界がダメになる。
第18回目 誤報騒動の原因


 今回の誤報騒動の原因は、メディアで色々と防衛省や航空自衛隊への批判があるだろう。しかし今回は、実任務としてミサイルへの脅威から来る緊張から起こったミスであるという事を皆さんにお伝えしておく。

 だから日本のマスコミも批判出来る立場ではないのだぞ!!

 何故誤報が起こったのか?

 
それは国防関係者ではエンジェルクラッターという事を知っている人なら、まぁ実戦経験がない自衛隊なら、あり得る話だと認識している。

 皆さんにレーダーについて少しお勉強してみましょうか?



 

レーダーとは何か

基本的な事は以下に示すのであえて詳しくは説明しない

レーダー
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%BC


 さて基本的な事を知っている前提で書く事にする。

 実はレーダーは物体に反射させて帰ってくる電波を見て判断する。
 その電波を見る仕組みを知ると、今回の誤報騒動は実は日本人の国防意識の無さが誤解を生んだということがわかる。

原因:エンジェルクラッターを誤認した事

 
エンジェルクラッターとは何か?
 その前にクラッターとは何かを教えておこう。

 レーダーが発する電波が航空機やミサイルだけでなくて設置しているレーダーの場所周辺の地形や雲、あるいは周辺の海の海面までモニターで見えちゃう事がある。
 これをクラッターエコーという

 この雲(雨 )を(ウェザークラッタ)、地形(グランドクラッター) 周辺海域の海面(シークラッター)を処理して、確実に敵の航空機やミサイルを発見できる。
 詳しくは説明しない。国防技術であり説明してもほとんど人は理解できない(数学の知識が必要だがら)

 ちなみに天気予報で雨量予報や台風の位置が分かるのは先ほど説明したクラッターエコーを利用したものだ。
 ところがこれ以外に実はもう一つエンジェルクラッターという不思議な影をレーダーで見える時がある。

気象レーダー
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%97%E8%B1%A1%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%BC

航空機には個別識別信号をレーダーに向けて発信する義務がある。
(これがIFF(トランスポンダ)だ)

トランスポンダ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%B3%E3%83%80

敵味方識別装置IFF(Identification Friend or Foe)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%95%B5%E5%91%B3%E6%96%B9%E8%AD%98%E5%88%A5%E8%A3%85%E7%BD%AE

 さて、ここまで読んで、分かった人は正しい軍事知識を得た人です。

 そう実はたまにこのトランスポンタから識別電波を発信しない事がある。
 こういうことをすると航空管制で事故が起こる可能性が高くなる。
 でもあえてそうしないで飛ばすミッションもある

 そんな事をする人たちは限られる。
 もう皆さん答えはわかりましたか?
 分かった方は鋭いですね。

 TVで得意げに言わないようにね。コメンテーターさん(笑 

 ちなみにガメラレーダーは、これを知っている人は常識の事ですので。

 みのもんたさんと話した貴方達?もう少しお勉強しなさい!!

バイスタティック・レーダー

PHOTO1
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%BC


さてエンジェルクラッターと何か

ヒントを幾つかあげておきます。
沖縄にコブラボールが来ている。

R135
RC-135 (航空機)

これは核兵器実験を調べるリベットジョイント
http://ja.wikipedia.org/wiki/RC-135_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)

これを守る為に・・・。確かサポートしていたような。
E-3 (航空機)
E-3
E-3
http://ja.wikipedia.org/wiki/E-3_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)

F-22 (戦闘機)
F-22
F-22
http://ja.wikipedia.org/wiki/F-22_(%E6%88%A6%E9%97%98%E6%A9%9F)


これも確か隠密行動しているかなぁ・・。
U-2 (航空機)ドラゴンレディー

U-2


U-2撃墜事件

U-2を語る上でよく出てくる話としてU-2撃墜事件が挙げられる。1956年6月からソ連領空を飛んで偵察を行うようになった。U-2はソ連防空軍のMiG-19Pなどの迎撃戦闘機による邀撃をたびたび受けていたが、1950年代末にSu-9迎撃戦闘機が配備されるまでは、ソ連にはU-2に有効な攻撃を与え得る高度に達することのできる戦闘機は存在しなかった。その一方、ソ連ではU-2を撃墜するために新型の地対空ミサイルも開発していた。1960年5月1日にはソ連領空内にCIA所属のU-2偵察機が領空侵犯をし偵察飛行をしていたところ、S-75地対空ミサイルによる迎撃を受け、U-2はついに撃墜された。パイロットのゲーリー・パワーズは脱出し無事であったがソ連に捕虜として捕らえられ公開裁判にかけられた。パワーズはスパイ飛行を認め有罪となるが、その後アメリカで逮捕されたKGB大佐ルドルフ・アベルとの身柄交換により釈放された

http://ja.wikipedia.org/wiki/U-2

アメリカ海軍EC-121機撃墜事件

アメリカ海軍EC-121機撃墜事件(英語:EC-121 shootdown incident)とは、アメリカ海軍所属のEC-121早期警戒機が朝鮮民主主義人民共和国(以下北朝鮮)に撃墜された事件である。

1969年4月15日の火曜日の朝7時、日本の在日米軍厚木海軍飛行場から、アメリカ海軍所属の早期警戒機EC-121(ターボプロップ機)1機が離陸した。この機のコールサインはDeep Sea 129を使用していた。機内には8人の士官と23人のエンジニアが搭乗していた。そのうち1人はアメリカ海兵隊員1人であった。エンジニアのうち9人は、ロシア語と朝鮮語の暗号通信を解読する言語学者であった。Deep Sea 129に与えられた任務とは日本海に向かい、Musu pointと呼ばれるソ朝国境に近い北朝鮮の吉州郡沖合いで、ソ連と北朝鮮の電波情報収集活動(諜報活動)を行うことであった。この任務はEC-121が長さ120海里(222km)の楕円状の周回コースに沿って飛行するもので北東方向はソビエト連邦に向けたものであった。また名目上はアメリカ太平洋軍第7艦隊の指揮下であったが、実際にはアメリカ国家安全保障局が行っていた諜報活動であった。

この活動は2年間続けられており、北朝鮮の海岸から50海里(90km)よりも接近することは禁止されていた。それまで何事もなく北朝鮮からの反撃はなかった。だが12時34分(現地時間)に韓国のレーダーが北朝鮮のMiG-21戦闘機2機が離陸した事を感知した。Deep Sea 129が北朝鮮に捕捉されてしまったのであった。13時に予定通りに活動報告を送信したが、異常を感じさせるものではなかった。しかしミグ戦闘機が近づいていたため作戦の中止を伝達したが、その直後の13時47分にDeep Sea 129が撃墜され北朝鮮の海岸から90海里(167km)の日本海( 41°28′00″N, 131°35′00″E), に墜落した。搭乗していたアメリカ軍人31名全員が戦死した。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E6%B5%B7%E8%BB%8DEC-121%E6%A9%9F%E6%92%83%E5%A2%9C%E4%BA%8B%E4%BB%B6

 


 今回の誤報騒動は冷戦時代から、日本が自国で守ってこなかった弊害が政府や防衛省、さらにマスコミにも問題がある事を国民に露呈したことになる。

 だがら政府や防衛省に批難をするマスコミにも少し苦言を。
 むしろ今回の誤報を出した人は褒められるべきです。

 日本は自分で自分を守れない環境に安住してきた弊害を正しく国民に理解させたのですから。
 これが本当に間違った情報で国民に被害を加える事になれば・・。

 国民に正しく伝える義務を怠ったマスコミさんもチェックする義務を忘れて騒ぐのは間違っている。
 日本政府もだらしないよなぁという同盟国の国防筋の方の愚痴も付け加えておきます。

以上