ぼやき三毛猫」、日本がダメだと世界がダメになる。
第23回目 国連はキツネとタヌキの化かし合いの場です。(日本の外交は大丈夫かなぁ)


 今回は少し趣向を変えて外交の裏舞台の背景について。

 先日イスラエルのメディアサイトを見ていて驚愕する内容を掲載していた。
 ロシアはイスラエルからUAV(無人偵察機)を購入する可能性があるという報道があったからだ。

 あのイスラエルからだ。

イディオット・アハロノット(AFP)
Russia signs deal to buy Israeli drones
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-3699694,00.html

 更に日経さんもかなり興味深いニュースをリークしている

北朝鮮の濃縮ウラン、イランへの移送疑惑
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090409AT2M0803B08042009.html

 ロシアの場合、グルジアとの戦闘はロシア軍の軍事技術での大敗が明確になった背景もあるのは軍事関係者では知られている事実。

2008 South Ossetia war
http://en.wikipedia.org/wiki/2008_South_Ossetia_war

 この支援は米(英)の支援があった。
 あのロシアがイスラエルからUAVを買う事態が驚きなのである。
 それだけロシア軍に納めるロシアの軍需産業の疲弊が進んでいた事の裏返しなのだ。



 ご存じだと思うがイランの商業用原発にロシアは核燃料を納入している。
 これは核燃料の履歴(核の指紋と言われる放射性物質の成分報告だ)をIAEAに報告しておく事で核兵器転用を防ぐ思惑と、アメリカやイスラエルへの対抗の意思を示した事になる。
 イスラエルにしてみれば、唯でさえパレスチナ問題で大変なのに、要らん事をしてくれたという猜疑心がある。

 しかし、現実的な視点で見ればイスラエルがイランに攻撃をする事はかなりの犠牲を伴う事はイスラエルも理解している。これはイスラエルを支えるアメリカへの配慮もある。だからこそイスラエルはシリアを攻撃した。
 やる気はいつでもあるぜというメッセージですね。

 イラクの時もそうでした

 Operation Opera
Operation Opera
http://en.wikipedia.org/wiki/Operation_Opera

イラン、核開発で大きな進展 核燃料製造施設オープン
http://www.afpbb.com/article/politics/2591544/4019083

ロシア、イラン原発に2度目の核燃料供給=イラン国営通信
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-29567420071228

事前に「原子炉」写真入手 イスラエルのシリア空爆
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/071020/mds0710201230002-n1.htm

イスラエルによるシリア空爆:防空システムをハッキングか
http://wiredvision.jp/news/200710/2007101020.html

イスラエルで続く謎の電波障害――シリア空爆時の電子戦の余波?
http://wiredvision.jp/blog/dangerroom/200710/20071015125026.html

ISIS
The Al Kibar Reactor:
Extraordinary Camouflage, Troubling Implications
http://www.isis-online.org/publications/syria/SyriaReactorReport_12May2008.pdf

 

最近ではスーダンですね

2009 Sudan air raids
http://en.wikipedia.org/wiki/2009_Sudan_air_raids

 

 さてここで日本と北朝鮮、イスラエルの違いを見てみましょう。

イスラエル
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A8%E3%83%AB

 イスラエルは建国の歴史と種の存亡という根源が有ることが分かる。
 北朝鮮の場合は金体制の誇示と維持であり、金体制はまさに個人崇拝イデオロギーの王朝体制で共産主義国家体制で最後の砦なのである。

 その上で血の結束と言われる中国の存在は朝鮮半島に38度線より上部に米軍基地が存在する事は許されないという姿勢が今回の北朝鮮ミサイル発射で常任理事国中国がいつまで強硬姿勢を貫ける背景があるとみるべきであり、やはり大国としての実利を更に得たい中国のしたたかさが見えるのです。

 先日も少し批判的な事を防衛省や麻生さんに対して書きました。

 私も薄々理解していますが実は日本が新たな決議を国連で求めても無理な話だと分かっている人は多い。(日本はなめられているのです)

 これは諸悪の根源であるおバカな官僚や政治家がその原因であるのに意図的に無視しているのならまさに呆れるしかない。

 今まで自主防衛を体で理解してこなかったツケの結果だからだ。

 外交とはお互いがニコニコと作り笑いをして右手で握手しながら左手で指相撲、お互いが履いている靴がどんな物か見比べて気に食わないなら踏みつけるというのが現実なのです。

 正しい力を作る事と知るべき事を知る為に情報を得て、上手く使う事は国としての実利と真の平和を得る事になる。

 この現実がどうも日本は理解出来ない官僚と政治家が多い様です。

 民族の存亡に関わる国益を得る為に我々は正しく国防力を知る事は私達国民が苦労しなくて済む為にあるのです。

以上