「伊藤博一の事件の眼」
第九回目 警察官の素顔


梗概:

「知り合いが違反キップを切られたが、国会議員の秘書を介して警察に頼んで勘弁してもらった。10万円前後の商品券を渡した。Oと分けたのだろう」
 新潟県警上越北署と同県警監察官室に、匿名の男性からこんな電話が寄せられたのは、00年2月下旬のことだった。
 この冒頭のタレコミをもとに、監察官室が該当する交通部や捜査担当の刑事部に連絡を取って、共同で調査を進めると、電話の内容はほぼ事実であることが判明・・・。この交通違反のもみ消しに、地元選出の白川勝彦衆議院議員(当時)の私設秘書が関係していたのである・・・。

伊藤博一プロフィール

昭和27年11月福岡県生まれ。大学院修士課程修了。
全国紙社会部退職後、経済誌、週刊誌、月刊誌、夕刊紙などで主に事件の取材、執筆活動を展開している。近年は「実話時報」(発行=竹書房)に「疾風怒涛の記者魂」を連載中。

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警察官の素顔2010年4月27日