【時代小説発掘】
おんなの理(ことわり)
響由布子



(時代小説発掘というコーナーができた経緯)


【梗概】: 
 処女で小町娘のお千代は材木問屋大久野屋の跡取り娘。当主で三代目の大久野屋惣右衛門は、お千代の婿は子飼いの手代から選ぼうと考えていた。候補者は二人、如才無くて粋な富六と、生真面目でちょっと不器用な新三である。お千代は見栄えの良い富六を気に入っていた。
 お勝はお千代の母親で、二代目大久野屋惣右衛門の一人娘だった。小さい頃からちやほやされていたせいか、大人になっても我の強い女だった。情は強く、顔は鬼瓦のようなので、陰口の対象にもなっており、そのことがお勝をさらに意固地にわがままにさせていた。お勝は美男の手代を婿にもらい、念願の美貌の子供を産んだ。今はその子供のための伴侶探しに腐心している。
 未亡人でしっかり者のおえいはお千代付きの女中。あるときお千代に秘められた性欲を目の当たりにし、己のうちにしっかり封じておいた欲が再び表に出てきてしまう。おえいはひそかに惚れていた新三を、お千代の婿に仕立てあげることで、己の心を散らそうとした。

 女三人のことわりが絡み合い、物語は進む。



【プロフィール】:
響由布子 官能小説家。作品歴 
官能長編「ゆうわく喫茶」好評発売中
「人妻これくしょん」(月刊誌連載の連作短編30話分を加筆修正)


当サイトでのこれまでの作品:
【交合指南(おそのの独り旅)】・・・「18歳未満禁止」
【便通商売】・・・「18歳未満禁止」
【ゆずり葉比丘尼】・・・「18歳未満禁止」


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おんなの理(ことわり)・・(無料公開)2011年4月24日