【時代小説発掘】
江戸浅草物語3「徳川幕府の危機に陰陽五行の天才占い師参上」
佐藤 高市(さとう たかいち)



(時代小説発掘というコーナーができた経緯)


梗概:
 浅草寺に近い浅草花川戸のむじな長屋に住む人たちの物語。時代は、犬公方綱吉の逝去の後、生類憐みの令に縛られていた江戸庶民に、ひと時の安らぎが訪れていた。綱吉の後を継いだのは、元甲府藩主の徳川家宣であった。
 だが、六代将軍徳川家宣は、将軍在職の三年余りで病没し、新将軍は、数え年で四歳になる徳川家継であった。この時、徳川幕府の最大の危機であった。
 徳川幕藩体制は、まさに風前の灯だった。前将軍の子飼いであった間部詮房(まなべあきふさ)と英名の誉れ高い新井白石(あらいはくせき)が幕政を司っていた。
 家継が将軍になった翌年の正徳四年には、大奥の腐敗が明らかになった。浮上した大奥の腐敗に、一千五百人の者たちが罰せられた。
 事件を起こした大奥年寄の絵島は、信濃高遠に流刑されたのだった。この時、徳川幕藩体制は、最大の危機を迎えていた。
 江戸では、幼少の将軍を置いた幕藩体制に対して、関ヶ原の戦いの怨念を持ち続けている輩たちの不穏な動きがあった。徳川幕府の中興の祖と言われる徳川吉宗が歴史の表舞台に登場。徳川吉宗の命で動く忍びの者たちが江戸市中を走る。


プロフィール:   
酉年でも喧嘩鳥の生まれ年で単純明快 東京都生まれ 
小説「谷中物語」で茨城文学賞受賞
江戸を舞台の小説「入梅」が韓国の常緑樹文学に翻訳掲載
江戸の歴史研究会会員 
 


これまでの作品:

江戸浅草物語1 「浅草花川戸むじな長屋の住人たち」

江戸浅草物語2「徳川幕藩体制の最大の危機」

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江戸浅草物語3「徳川幕府の危機に陰陽五行の天才占い師参上」(無料公開)
2014年1月19日 10時56分