現役雑誌記者によるブログ日記!by オフイス・マツナガ
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【連載企画】

2008年02月07日


神なるオオカミ(上下) 姜戎著 唐亜明 関野喜久子訳

    評者:橋本伸

  四十年前の中国の文化大革命当時、内モンゴルの草原に自ら希望して下放(毛沢東の指示で都市部の青年を農村に送った政策)された著者が、11年にわたる草原での体験を下に描いた遊牧の民とオオカミの壮大な自伝的ドラマです。
 訳者の唐亜明氏の翻訳後記によれば、中国では二百四十万部売れ、海賊版を含めると千八百万部のベストセラーになり、中国社会に「オオカミブーム」を巻き起こしたそうです。第一回マン・アジア文学賞も受賞、世界各国で翻訳されています。
 物語は、内モンゴル自治区のオロン草原に下放され、優秀な狩人でもあるビリグじいさんの下で、羊飼いの見習いをしている陳陣が黄羊(野生の羊)を包囲するオオカミの群れを観察する場面から始まります。
 モンゴルのオオカミは、遊牧民が大切にしている羊や馬を襲います。それも、遊牧民の寝静まった時間帯などに襲うほど悪賢い動物です。
 しかし、「モンゴル・ハイイロオオカミセンター」代表のトンガラグツヤ・クウクヘンデュー氏の講演によれば、古代からモンゴルの氏族はオオカミを崇
拝し、モンゴル帝国時代には、宰相と次席だけがオオカミの毛皮を敷物にできると法で定めていたほどです(『オオカミを放つ』2007年刊から)。
 大事な家畜を奪われても、遊牧の民がなぜ、オオカミを草原の守り神として敬うのか、本書を読めばわかります。
 姜戎氏は、草原にいったばかりのとき、「おまえたち漢人は草を食べる羊で、おれたちモンゴル人は肉を食べるオオカミだ」といわれ、カルチャーショックをうけました。草原オオカミの魅力にとりつかれ、姜戎氏は遊牧民からオオカミに関する話を二百ほども集め、巣穴から盗んだオオカミの子を育てたりもします。
 姜戎氏は、訳者に「この野性的で、原始的な生命力あふれる作品に読者が強い興味を示してくれると思った」と語っていますが、まったくその通りです。(初出:「赤旗」2008/2/3)

ジャン・ロン 一九四六年生ま
れ。北京の某大学準教授。

講談社 上下で3800円 

 

神なるオオカミ・上
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5 オオカミをめぐる戦いとロマン
5 神なるオオカミ
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参考:日本列島にいた狼たち


2007年12月07日


 オフイス・マツナガ企画、編集によります「連載企画」第1弾の登場です。

 第一弾は、

「日本列島にいた狼たち」
筆者:橋本伸

 
イヌワシをはじめ、日本の貴重な野生動物の危機がさけばれています。
 その一方、すでに絶滅してしまったと思われる野生動物への関心が高まっています。
 そこで、今年の7月6日から毎週金曜日に「赤旗」に9回にわたって連載された「日本列島にいたオオカミたち」を、著者の了解をもらって転載することにしました。

 橋本伸さんといいますと、本サイトでも一度紹介しています。
 政治家と株と暴力団―走って書いて30年 2007年03月06日
 当方の、ボスや辻野記者の大先輩にあたり、長年の友人でもあります。

 ご期待ください。

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「日本列島にいた狼たち」

筆者:橋本伸

目次


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 現在まで、5回まで掲載いたします。
 続きは、毎週1回更新の予定です。

以上



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