表参道をご存じの方は多いと思う。表参道から246号線沿いに赤坂方面へと歩けば道路沿いに紀伊国屋がある。
 その紀伊国屋から歩道橋までの間の土地は表も裏も虫食い状態。ここには以前、都市住宅再生機構の住宅や小さな一軒家がひしめき合っていた。
 南青山3丁目は都内山手線内に残る一等地でこれに目をつけない手はない。
 そこに土建屋、地上げ屋、暴力団たちがこの土地に群がりるのは当たり前。
 最終的には大手デベロッパーが六本木ヒルズのよう再開発をするという。この土地利権を巡って今、ホットな暗闘が起こっているのだ。

南青山丁目地上げ1南青山3丁目地上げ2

 

 


 

 5月29日、「国民新党」の一年生・糸川正晃代議士国会事務所と毎日新聞社会部記者あてに「お前の体に入るぞ」との文面をつけた銃弾が送られてきたことは記憶に新しい。
 糸川事務所では
「全く心当たりがない。国会議員として発言しようとする者に対する脅迫に怒りを感じる」
 というコメントを出していた。

 糸川代議士は2月12日、毎日新聞と組んで南青山3丁目の土地問題を国会で追及していたのだ。
  これが銃弾郵送の原因ではないかと思われていた。
 
 その続きが6月21日付けの産経新聞トップ記事だ。

 産経新聞によると糸川議員が国会質問で取り上げられた不動産取引を巡る問題で3月3日、糸川議員が地元福井市内に戻った際、建設業関係者から飲食店に呼び出された。
 糸川議員が出向いたところその飲食店には暴力団関係者や建設業関係者らがおり異様な雰囲気だったという。
 さらに驚かされることはそこに大野功党統元防衛庁長官・奴賀裕行政策秘書と岩永峯一の長男で地元秘書である聡明が同席していたことである。
 この席上建設業関係から糸川に
「何でここにきてもらったかわかるか」
「南青山の件ですか」と答えた。
「何で南青山の件を国会でやったんや」
「おれらがどれだけ苦労してるかわかっているのか」
「3ヶ月前から中川秀直政調会長と話をしてきたのに、あんたに質問されたから手を引いちゃった」
「もうやめろ」
 などと脅迫されたという。

 永田町関係者が言う。
「あの土地は都市再生機構や一軒家の地上げなどにアメリカの企業再建・更生ファンドである「サーベラス・グループ」関与し、その地上げ部隊として暴力団が入り乱れるなどグチャグチャな状態だった。
 今、中川政調会長や竹中平蔵らが100兆円の国有地売却をもくろんでいる。その一環で都市再生機構の土地の売却も遡上にあがっていた。
 この土地が動けば数百億円の利益があがることにもなる。  
 そこによくわからず手をつけた糸川に弾が飛んできたんだ。
 大野功統の秘書は利にさとい久間章生総務会長の意を受けて動いたらしい。
 また、岩永の長男・聡明は南青山の土地地上げに関与してる地元・滋賀県の建設会社(平和奥田)の先兵として動いたようだ。
 久間も岩永も利権に敏感だからね」

 いま、都心にはマンションブームがわき起こり土地バブル過熱はピーク達しているそうだ。
 
「財政再建はまず不要な国有地売却」というのはドーも裏がありすぎる。

以上