民主党 補欠選挙2敗。自民党、安倍政権2勝という結果がでたけど・・・・

■神奈川16区

当 109,464 亀井善太郎 自新 =公
    80,450 後藤祐一 民新=国
     9,862 笠木隆 共新

■大阪9区

当 111,226 原田憲治 自新=公
   92,424 大谷信盛 民元=国
   17,774 藤木邦顕 共新

「今回の補欠選挙の勝利者は公明党だ。自民党が勝ったと思ったら大間違い。安倍政権は今後、公明党に足を向けて寝られなくなるよ」
 10月22日、自民党は神奈川16区と大阪9区で2勝した直後、自民党元大臣経験者がこういう。
 今回の補欠選挙では公明党・創価学会員が補欠選挙区に入り込み、シャカ力になって選挙運動を繰り広げたのである。

 自民党大阪選出議員が言う。
「とにかく今回の補欠選挙戦には公明党・創価学会員の運動員が率先して動いていた。
 大阪9区の選対本部に行くと人でごった返していた。その中で、選挙本部から「ここを周ってください」と紹介名簿を渡された。
 自民党からもらった名簿では「どこから行きましょうか」とのんびりムード。名簿先に行って「原田を宜しく」といっても、余り反応がない。
 ところが、公明党系の支持者から渡された名簿を持って「原田憲治を宜しく」というと、「絶対いきますわ。あんたらもがんばってな」
 とかなり力強い反応が返ってくる。
 「やっぱり公明党さんの馬力はちがうなー」
 というと
「わたしらこれだけがんばってるや、あんたらがどれだけ頑張るのか見させてもらいます。それを見て次の選挙も考えますわ」
 と逆に公明党からハッパをかけられた。



 

 神奈川16区に応援に行った議員に聞いても同じように公明党が動いていたそうだ。
 安倍総理が選挙区に入った時、街頭で遊説を聞いていた6〜7割は公明党・創価学会員だと分かった。
 それほど公明党はこの補欠選に気合を入れて取り組んでましたね。
 この、気合の入れ方を見て自民党は来年の参議院選挙、次の衆議院選挙には公明党の応援なくして都市部では勝てないかもしれないと思ったものです」

 自民党では補欠選挙を2勝したことで「来年7月の参議院選挙は大丈夫だ」と安どの声が広まりつつある。

 来年改選期を迎える参議院議員は
「とんでもない、小泉総理が取れるだけ取った議席の死守なんてできる訳がない。気の緩みがまずいんだ。むしろ1勝1敗ぐらいで緊張感があったほうが良かったかも」
 と警戒する。

 2敗した民主党は余り動揺してない。

「フライデーは敵だ」といいながらその民主党議員が言う。
「神奈川は亀井善之さんの地盤。その息子が出馬すれば難しいと思っていた。そこで、大阪だけは何とかしたいと党員、国会議員、秘書などを大量動員して動いたが、ダメだった。
 敗因は
1、 山本モナ・細野豪志不倫事件。
2、 北朝鮮核実験。
3、 公明党の動き。
 である。
 山本モナは大阪朝日放送で活躍していた有名人。その不倫事件がフライデーに撮られたことで大阪では「民主党は何やっての」と不快感を表す人も出てこれがマイナス要因。
 小沢代表も街頭演説中、有権者から「民主党の不倫はどうなってるんだ」とヤジられ、絶句。そのまま、街宣車から降りてしまった。
 また、選挙開始前に北朝鮮が「核実験を行った」と表明。
 国家の安全保障という事を考えると、これはもう政権与党の出番であり、野党は影が薄くなる。
 このままで行くと、11月の福島県知事選、12月の沖縄県知事選に影響が出そうだ。
 福島県知事選は自民党の候補が東北大学法学部出身の森雅子。彼女は枝野幸男と同じ大学で友人関係になった。それで、枝野らと懇親を重ねていたが上昇志向の強い女性で「国会議員になりたい。民主党から出馬させて」と懇願していたのである。
 それが、自民党から出馬するというのだから、民主党からは「裏切り行為」となる。
 そこで急遽、渡部恒三元秘書・参議院議員の佐藤雄平が出馬することになった。
 自民党では知名度のない森雅子より、参議院2期の佐藤雄平のほうが有利と見ているが、選挙は分からない。
 一方、沖縄は野党推薦の糸数のほうが有利と見られていた。しかし、北朝鮮の核実験後
「日本は米軍に守ってもっているんだ」との声が県内に広がり、与党候補が有利と形勢が逆転した。
 小沢代表も「安全保障は与党」と考えているのか、先日の「党首討論」は期待はずれ。
 冒頭から安倍晋三新総理にエールを送り、更に、憲法問題などを生徒に講義するという状態で全く討論になってない。
 余りやる気がないのかなと思ってしまった」

 安倍晋三新総理と与野党対決である補欠選挙は与党2勝で始まった。
 これには北朝鮮の核実験が大きく作用していた。
 民主党や他の野党も「北朝鮮問題のほとぼりが冷めるまでは何も手がない。安倍さんは本当に運がいい」
 と諦めムード。

 しかし、「北風(北朝鮮核問題)」が弱くなれば安倍晋三スキャンダルがふき出す可能性がある。
1、 安倍晋三の最大の恥部。朴在斗(パクジュドウ)問題だ。安倍総理は朴が北朝鮮とのパイプ役として動く。その活動費として毎月数十万円と北朝鮮国交正常化の暁には6000万ドルの報酬を払うというもの。
 これには安倍晋三の政策秘書だった飯塚洋が関わっており、この問題を隠蔽するため安倍新総理は総裁選前に飯塚を裏事務所に移動させ、いずれはどこか飛ばそうとしている。
2、 アパグループ問題。
  アパグループの代表・元谷外志雄は森喜朗元総理の有力後援者。その関係で安倍晋三も森に紹介されて親しくなったようだ。
  現在、元谷は「安晋会」の副会長。
  10月20日、イーホームズの藤田省吾社長が首相官邸に赴き「私は政治的にはめられた。耐震偽造の疑いがあるアパをなぜやらないのか」
   と安倍総理にたいして抗議文を突きつける騒ぎがあった。
   官邸からは事務官が出て「そんなものは受け取れない」と突っぱねる。
   それでも藤田社長は「なぜ受け取れないんだ」と官邸に向けて声を張り上げていた。
  安倍晋三総理もこの問題ではかなりやばそうだ。これも窓口は飯塚だった。
   そのうちに「何でも知ってる」飯塚秘書は消される?
 
  自民党代議士が言う。
  「補選2勝したといっても。これはもともと自民党の議席。勝って当たり前のこと。
   それより、北朝鮮問題のほとぼりが冷めれば、朴北朝鮮工作、アパ耐震偽造などの問題が噴き出してくる。また、中川秀直幹事長と世耕弘茂補佐官が逮捕された和歌山県知事の友人にゴルフ接待された件。これは奥が深そう出し、松岡利勝農水大臣問題など疑惑のある案件が目白押しになる可能性もある。
   小池百合子主催の「安全保障会議」や山谷えり子主催の「教育再生会議」が既存の象徴とバッテングする。
   この内紛は内閣全体に飛び火するかも・・・。
   能力に関係なく友人知人、論功行賞で集めたでたらめ安倍内閣には団結力も何もない
   こんな危ない内閣は崩壊も早そうだ。
    早ければ来年2月末ごろの予算案攻防戦が山になるかもね」
   
   
    勝ったと喜ぶ自民党。負けてしょんぼり民主党。
    本当の勝者は公明党か。
    それでも「核兵器保有」を叫ぶ自民党右派の台頭で、日本は大分裂に突き進む?

 文責・辻野匠師

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