通常国会が1月25日、遂に召集された。
ところが、天皇陛下を迎えての実際の開会式は1月26日になる。
これって、なんか変?
というので永田町で聞いてみるとこの原因は
「中川秀直自民党幹事長が大チョンボをした結果だ」というのだ。
中川幹事長は与野党含めて国会召集の日取りを「国対」を通じて協議した。
今国会は7月に参議院選挙が行われるため、会期延長はほとんどできないことになる。そこで法案成立のためにはなるべく早く国会を召集して会期を少しでも延長できれば法案成立がやりやすいはずだ。
そこで会期日程を調整したのだが、自民、公明の与党内の調整や野党との調整に手間取った。
そこでいろいろな案件を処理した結果、与党の中枢である中川秀直幹事長が1月25日に国会を召集することで決定し公表した。
ところが、中川幹事長は大変なことを忘れていたのである。
「憲法第7条 天皇は内閣の助言と承認により国民もために左の国事に関する行為を行う。
2,国会を召集すること」
と天皇陛下が国会を召集することになっている。
「招集」でなく「召集」という漢字を当てているのはこのためでもある。
中川幹事長はここんとこをすっかり忘れて日程を決めた模様。
そこで中川幹事長は宮内庁に「1月25日に国会召集と決まりました」
と報告。
ところが、宮内庁から「天皇陛下は1月25日は日程が詰まっており国会には出席できない」という返事が来た。
さあ、大変。
天皇陛下が出席し開会式ができなければ大変なことになる。
しかし、与野党の国対で招集日を決め、公表したことを今更1月26日召集と変更すれば「何でそうなるのか」と中川幹事長のチョンボが改めて世間に知れ渡ることになる。
安倍内閣が火だるまになりそうな通常国会に新に中川チョンボの火種を注ぐことは避けたい。
という事情もあり天皇陛下を迎えた開会式は招集日翌日の26日と言うきわめて変則で異例な通常国会開始という状況になったのである。
安倍晋三内閣は次の参院選挙で「憲法改正」を全面に押し出して選挙選を戦うそうだが、現行憲法にある天皇の国事行為すら良くわかってない自民党大幹部のもとで果たして戦えるのかー。
お粗末な通常国会開会の一幕ではありました。
以上
担当:辻野匠師
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