はいはい、はい!
 みなさまお騒がせしました。
 大連立構想で世間の皆様さわがせ、辞任表明しましたが、続投します。
 小沢一郎民主党代表です。

 しかし、電撃的な辞任表明から2日。いったいこのドタバタ劇はなんであったのでしょうか?

 で、各新聞の論調です。

小沢氏の辞任撤回/国民不在のドタバタ劇だ 河北新報 (会員登録)
無責任な独り相撲 稚拙な民主を浮き彫り 中国新聞
民主党 騒ぎの後始末が肝要だ 中日新聞
小沢代表が辞意撤回 民主の慰留受け入れ 中日新聞
小沢騒動、2日で翻意「恥をさらすようだが」 朝日新聞
小沢氏辞めるのや〜めた「恥をさらすようだが、是非もう一度」サンケイスポーツ

 というわけで、ま、評価は厳しい。

 そもそも、このドタバタ劇はなんであったのか?
 うちのボスなんかは、
「あまり深読みしなくてもいい。小沢さんは純粋だった。自らの理念である国連中心主義の安全保障の枠組みが、与野党と垣根をこえてできるとおもったんだろう」なんて、簡単にいっている。

  この人は、小沢さんが心臓病をわずらう前に、よく酒を飲んで、
「小沢さんは、日本酒はめちゃつよい。2人で、軽く2升はあけた。ま、オレが5合ぐらい、小沢さんは1升5合は飲んだ」
 というわけで、その割には、後日にかなり手厳しい小沢記事を書き殴っている。

「いやね。田中角栄さんもそうだけど、政治家の『イメージ』というのはマスコミが作る部分もあるわけだな。当時の雑誌は、こぞって小沢批判記事を書いた。なぜ書いたかというと、それが売れたから。それに今ではあたりまえかもしれない『普通の国』という表現が、タカ派で右寄りにみえたから余計だな。
 その中で、左の代表といわれた朝日新聞が結構いい分析記事をいれていた。あれを書いた某さんは、本当にすごい記者だったな。(参考:小沢一郎探検 朝日新聞政治部)
 時代はかわるわけ。変わらないのは実は小沢さんだけだった。
 本当は、無口で不器用で木訥な東北人なんだけれど、どんどんマスコミは、策士とか、強腕とか、壊し屋とか、書いていって、今の小沢像をつくってしまった。
 小沢さんについてしりたかったら、最初の本である、「小沢一郎著の「日本改造計画」講談社刊」を一冊よんだらだいたいわかる。小沢さんは、あれ以上でもあれ以下でもないわけ。
 その中で、安全保障とか、国際貢献というのが、小沢さんにとって生涯のテーマ。それは、すごい勉強したし研究していた。これが小沢さんがめざした『普通の国』。小泉さんも、安倍さんも、踏み込んだようだけど、小沢さんからみれば、手ぬるいし、危うい。とくに小泉政権ではその『危うさ』を実感したわけだな。
 だから、首相になることが目的でないし、民主党が政権をとることが目的でもない。それは小沢さんかれみれば、手段のひとつみたいもの。政治目的はただひとつ。あとは、いきがけの駄賃みたいものなんだな。きっと。
 だから、他の政治家からみると、異質にみえる。この異質さで、小沢さんのところに集まった政治家が離れていったこともある。他の政治家は、そりゃ政策や理念もあったけれど、それは二の次で、本当は、権力やポストがほしかった。
 本音と建前。小沢さんは、最後まで本音だった。そして今回も本音」

 とかなりいい加減に分析する。
 ま、かって、さんざん、小沢批判の記事を書いたひとだから、今回のようにみんなが小沢批判に向かうのだったら、小沢擁護をしようという、天の邪鬼も働いている。

 

 

 ところで、今回の大連立構想なんだけれど、仕掛け人といわれている渡辺恒雄さんや中曽根康弘さん、森喜朗さんは、どうなのだろうか?

 これはちょっとボスの知り合いの政治記者さんもかんでいる中日新聞の記事をぜひよんでほしい。

参考:検証―自・民『大連立構想』 お膳立て読売・渡辺氏か

「これは小沢さんから直接聞いた話でないので、割り引いてほしいけれど、大連立ときいて、とっさに『大政翼賛』と反応してしまうところに、いまだに、日教組教育の残滓があるわけ。この辺で小沢さんは厭になったんだろうな。
 ま、日本共産党さんがいうのなら納得できる。赤旗はその線でがんがん検証して書くべきだ。
 これは、遠藤顧問にでも今度、検証してもらうといいけれど、だいたい大政翼賛という歴史的な検証と定義をちゃんとやっていない。そして、今の時代状況やら、民主主義のありようを放棄して、思考停止してしまっているとみられてもしょうがない。
 仕掛け人の三人のおじいちゃんも、生臭いとか、陰謀とか、院政とかいわれているけど、マスコミ的には、この三人を叩いていれば、ま、安全ということになるのだけど、実は、結構、純粋だったりする。本音が八割。建前二割。
 もと青年将校だった中曽根さん。元共産党員だったナベツネさん。この二人が歴史的な遍歴をへて、刎頸の友になってしまうあたりが、実はミソで、実はここは真剣に検証してみる値はあるわけ。ただの、欲、損得、打算の産物として二人が意気投合したとみるには、かなりの歴史がある。
 ほら、俺たちもそうだろう。建前だけのつきあいとか、欲、損得、打算だけの友達というのは、10年以上のつきあいにならんだろう。だから、人間のつきあいというのは、ひとつのメルクマールとして、10年という歳月で検証されるんだな」

 ほほう、ここでもうちのボスの天の邪鬼が働きました。

 ところで、今後の小沢さん、民主党、はたまたテロ特措法新法の行方はどうなるのでしょうか?

「うん?そんなのわからん。そんなのわかるようなら政治記者やっていない。ま、原稿料を普段の10倍くれるといったら、いくらでもお好みの方向で、さもありなんで、書いてあげますけれど・・・・」(ボス談)

 だそうです。
 ま、ようは、いい加減で、ろくでもないということです。

以上