永田町の関係者が注目していた大阪市長選挙で、自公推薦の現職の関淳一(72)氏が落選。民主、国民新党推薦の元毎日放送アナウンサー、平松邦夫氏(59)が当選した。
大阪市長選 平松邦夫氏が当選
NHK, Japan -
福田内閣発足後初めての政令指定都市の市長選挙で与野党が対決した大阪市長選挙は、民主党と国民新党が推薦し社民党が支持する平松邦夫氏が、自民党と公明党が推薦する現職らを抑えて初めての 当選を果たしました。平松氏は59歳、大阪の毎日放送の元アナウンサーで、夕方の ...
さーっと表だけをみれば、参議院選挙に続いて防衛利権問題でガタガタしている自民党、公明党が敗北。小沢ショックで意気消沈していたかにみえる民主党が勝利という構図。
しかし、もっとも大事なところは、「公明=創価学会」の大敗北というところ。
なんせ大阪というと、創価学会の伝説発祥の地。
しかも、11月8日には、池田大作名誉会長が7年振りに大阪を来訪していた。(参考:フライデー 11/30号)
これは、直接的に大阪市長選挙への応援ということではないにせよ、自民党と民主党の大連立構想にはじまり、民主党副代表の石井一議員による「公明党上納金追求国会質問」など、ガタガタ続き。
これは、政界全体が公明党=創価学会離れを模索しているとみてもいい。
自民党も党4役を投入した、公明党も浜四津敏子副代表投入と万全の体制。
いや、もっと重要なのは、創価学会がフル回転していた。
創価学会にとって、大阪というと、1956年に参議院選挙ではじめて議席を獲得。その翌年に池田大作氏が選挙違反容疑で逮捕されたという因縁の土地。ま、選挙違反容疑の方は、のちに無罪判決をうけているけれど、これは「獄中権力闘争」ともいわれ、日蓮上人とおなじように法難をうけたとして、池田氏本人が神格化していく。ま、さらに追加すると、これを契機に、創価学会の優秀な若者を司法に投入していく契機になったといわれている。ゆえに、創価学会の「伝説発祥の地」といわれるゆえんだ。
今回の市長選挙、注目したいのは投票率。
なんせ、組織票を束ねる力は、名実ともに日本一の集票マシーンといわれている創価学会。
ところが、今回、大阪市長選挙の投票率は、43,61%。前回の33,92%と10ポイント弱もうわまわっている。つまり、今度の市長選挙は、創価学会が手をぬいた、脆弱したということでなくて「通常ある選挙で、投票率が10%ぐらいふえると、組織票の影響力は著しく減る」という永田町の丸秘の法則が発動したということかもしれない。「統一選挙もそうだけれど、地方の選挙の場合、投票率は30%台が多い。これが、40%台に上回ると、組織票の選挙は通用しなくなる傾向がある」ということだ。
これは、国政選挙でも同じ原理が働く。
自民党にとっても痛い敗北だが、歓迎する向きもある。
「自民党議員の多くは、選挙のたびに創価学会に頭をさげているけれど、本音は学会アレルギーをもっている議員が多い。公明党=創価学会の支持をえることができれば、一定の組織票がはいるけれど、実は、勝敗を決する無党派層の票が離れるという統計さえでている。まして、民主党との大連立ができれば、逆に一斉に、創価学会離れをする自民党議員がふえてくるでしょう」(自民党幹部)
参考:
大阪市長選政治-youtubeで見るニュース
池田大作政治-youtubeで見るニュース
創価学会政治-youtubeで見るニュース
大阪市長選、防衛省の利権問題も影響か 敗北の関陣営
朝日新聞, Japan -
関氏は午後9時15分ごろ、大阪市中央区の事務所に現れた。「窮状の大阪市を前に進めるには、これまでやってきた市政改革しか選択肢はなかったと確信している。だが今回の結果は市民の判断。厳粛に受け止めなければならない」 終始伏し目がちに語る関氏の言葉に駆けつけた ...
大阪市長選 民主推薦の平松氏当選確実
大阪市長選に平松氏当選
2007/11/18-18:31 大阪市長選、投票進む=国政の与野党が直接対決
大阪市長選の投票率、20年ぶり4割超 43.61%
朝日新聞, Japan -
大阪市長選の投票率は43.61%で、前回05年の出直し市長選の33.92%を9.69ポイント上回り、87年以来20年ぶりに4割を超えた。71年4月(61.56%)の選挙後は低迷が続いており、この36年間で最高値となった。 同市長選では71年の選挙後、投票率が4割を超えたのは75 ...
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以上