ネット規制という話は以前からあって、これは、ネット潜水艦さんがネットでは味噌も糞も等価2007/12/07でやっているのだけど、


 総務省は6日、電気通信事業法、放送法など現行の通信、放送関連の法律を「情報通信法」(仮称)として一本化し、2010年の通常国会に提出する方針を明らかにした。社会的な影響の大きいインターネットのコンテンツ(情報の内容)を、現在の放送と同じように(1)政治的な中立性が保たれているか(2)公序良俗に反していないか−−などの観点から規制できるようにする内容。新聞社や通信社による記事のネット配信も規制対象となる可能性があり、議論を呼びそうだ。 

 ということのようだけど、詳しくはネットさんのとことでみてもらうとして、実はネット規制だけでなくて、言論の規制なんて「とうの昔からやられている」というのが、うちのろくでもないボスの実感です。

 それは簡単な話で、言論は自由なんだけれど、それを発表する場所というのは、やはりマスメディアのほうが圧倒的に影響力があります。

 新聞でも雑誌でもテレビでも、なんでもいいけど、ある程度の影響力のあるマスメディアというのは、その大義名分とは裏腹に実は、「商業的」に成立していないと継続できないわけです。ま、商売として成立していないと、いくら「言論の自由を守る」と叫んでも、ダメなわけです。
 販売するための販売ルート。テレビやラジオでいったら電波の割り当て。商売として成立するための広告。電通さんをはじめとする広告代理店さんの存在。

 そこで、言論の自由について、ややおもしろくおもっていない人はどうするか?ということです。まさに、そっちの立場になって考えてみましょう。つまり弾圧する側の立場になって考えてみましょう。

「マスコミや、マスメデイアといっても所詮は、商売なんだからその商売の元を断て!」
 で、広告やら、販売やらをいじくればいいでしょう。
「とはいっても日本国では言論の自由は憲法で保障されているから、正面から弾圧するとまずい。別件でぱくってこい!」
 つまり、別件逮捕という手法ですね。
 これは、著作権侵害のおそれがあるとか、エロがあるとか、陰毛がみえたとか、名誉毀損にあたるとか・・・・つまり、言論そのものを矢面に攻撃するのではくて、その周辺をネチネチといじくればいい。

 ま、ややもすると、言論というのは、著作権に抵触する場合もあるし、間違えて名誉毀損になってしまうこともありますから、いくらでも探せばでてくる別件逮捕容疑です。

 さらに、サーベラスが毎日新聞さんにやったように、遠く米国ニューヨークで高額の裁判をおこす。高額の賠償請求の裁判されますと、受ける側も、弁護士を雇用したり、反論のための資料の収集とか、金もかかるし、人手もかかる。これが、ニューヨークなんかで起こされたら、通訳、翻訳に金もかかるし、渡米費用だって馬鹿にならない。

 ですから、裁判の乱発という手法もあるわけです。

 かようにですね、実は本当のこといいますと、ネットだけでなくて言論はいつも規制の対象やら弾圧の危機にさらされているわけですね。
 
 これが現実です。

 この現実に対して、今回のネット規制の趣旨は、法律的な根拠をあたえようということなんですね。しかし、こういう時に、出てくるのが、ネットが公序良俗に反しているという例をたくさんだすわけです。
 
 自殺サイト。復讐サイト。売春幇助サイト。悪徳商法サイト。不法薬物販売サイト・・・・。などなどですね。たしかに、こうしたサイトは規制してもいいかもしれないとおもう。しかし、この規制がくせものなんですね。規制の拡大解釈とか、規制の基準です。
 こんなの実は、現在ある法律で十分に取り締まることができるはずです。

 で、どうしたらいいのか?って結論をいってしまうと、最終的には個人、個人、一人一人の判断にまかせるしかないわけです。

 売春は法律で禁じられていますけれど、やりたいひとは今でもやっているわけです。売りたい人はいまでも売っています。買いたい人はいまでも買っています。多分、摘発される売春は、全売春の何億分の1ぐらいの確率でないでしょうか?(詳細な統計ありません。ある方は教えてください)

 とすると、現実にはネットはかなり規制されています。
 ネット潜水艦さんのところでも、ロリポップ削除事件があったり、Birth of Bluesさんによりますと、祝!マネーモンキーレポート復活で、簡単にブログのアカウント停止くらったりと・・・・・ま、他にも例がたくさんあるでしょう。

 そこで、注目されているのがうちもつかっている「ライブドアブログ」なんですね。
なんせ、大株主で前社長のホリエモンが逮捕されて現在公判中なのかもしれませんが、「権力の弾圧には簡単に屈しません」(ライブドアの社員)というぐらいです。ただし、「露骨なエロや不正なアフィリエイトサイトはその域にはいりませんが」ということのようです。その辺は勘違いしないように。

 特に、月額260円払う、「ライブドアプロ」に関しては、「通告なしの突然のサイト停止、アカウント削除はありません」と断言してくれています。
 ということで、なんとなく「ライブドアブログ」さんの、宣伝になってしまうのかもしれませんが、こうした姿勢は、FC2さんも、シーサーさんも、他のブログ提供会社さんも、見習って欲しいものだとおもうのでした。

「権力の弾圧に強いサーバー」
 
とか
権力の弾圧に強いブログサービス」

 
っていうのは、実は今後かなりのマーケットがあるとおもいませんか?
 野心的なITベンチャーさんは、考えてみてください。

「権力の弾圧と25年しのいできた(決して戦っていないところがミソ)当方のボス」をいつでも差し出します。たぶん、その手の話なら、よろこんで協力するのが当方のボスです。

以上