6月末、私は仕事で日本に来た。
かつて、私は、サーベラが地上げを含み、日本で行われている数々の悪行を行っていることをアメリカの新聞に明らかにするように頼まれた。
私は10代の頃から日本でモデル業を行うなど、日本では多くの時間を過ごし、日本を愛している。
また、個人的に親しい友人が直接的にサーベラスの被害にあっていることも聞いた。
この話を聞いたとき、私の友人、他の日本人の家族および日本のビジネスが被害にあっていると聞き、私は憤慨した。そんな折り、小佐野さんから直接、彼女の心に痛みを聴き、胸が痛んだ。
最初にAPに接触したときは、彼らは非常に興味を持ち、APとのやり取りも順調だった。
サーベラスの事件は日本のAPのレポーターに引き継がれ、日本でのインタビューも行われた。
AP日本のレポーターである景山ゆり氏は私にコンタクトを取り、更なる事件の根拠資料を求めたので、送付したところ、突然、連絡が途絶えるなど、不審な行動を取るようになった。
私は、米国のメディアとも接触しており、ビジネスウィークとデトロイト・フリー・プレス社がサーベラスの記事を取り上げることに興味を示した。
ビジネスウィーク誌と議論を重ね、私は、ニューヨーク本社の編集者と直接、連絡を取り、事件は、東京オフィスの支局長である、ケンジ・ホール氏が、調査することになり、彼らはサーベラス事件に直接、影響を受けているビジネスマンとインタビューを行った。
私は、この取材は上手く行き、ビジネスウィーク誌はサーベラスの記事を書くと伝えられ、安堵していたところ、2,3日後に突然、サーベラスの記事を書くことはできないと、ビジネスウィーク誌から連絡があったと日本の協力者から連絡があった。
APの景山ゆり氏も同様に心変わりした。
これらの事象は、文章による脅迫等が常にどこかで、だれかに行われていろ結果ではなかろうか。
脅迫などの事件については、毎日新聞社がニューヨークの法廷で、サーベラスと戦った際、明らかにされたのは周知の事実である。
デトロイト・フリー・プレス社もサーベラスの件には非常に興味を持ち、数々の状況証拠、事件概要の資料の調査、日本の証人への電話インタビューを経て、ビジネスマン欄の1面トップに記事を掲載すると話した。
数日後、デトロイト・フリー・プレス社もまた、突然に記事を掲載しないと通知してきた。
そして、仕事を終えて帰る女性記者の自家用車のタイヤが切られたことも伝えられた。
私は、サーベラス事件に巻き込まれた人達は、全て、恐怖に震え、脅迫または贈賄のどちらかでおとなしくなると思わざるをえないようになった。
本年8月26日の夜、私はユニバーサルシティーで行われた式典から、自家用車を運転して帰る途中、BMWにつけられていると認識した。
車を止めたところ、BMWも止まり、私の車の背後から男が走りよってきて、助手席のドアを開け、私の携帯端末を奪って、去っていった。
私はこの事件をロサンゼルス西警察署に届け出た。
私はこの時、私の主人と子供たちがキャンプから車で帰る途中、窓も何もかも真っ黒な車に尾行されたことを聞いたことを思い出した。
その時は、(サーベラスとは)何の関係性もないと思っていたが、私はこの事件の後は、何らかの関係性があるのではと疑っている。
翌日の夜、マルブのパシフィックハイウェイを運転中、またも付けられていることに気付き、警察署にそのまま駆け込むと、そ追跡者は消えた。
帰宅する前、私は警備会社に連絡し、警備会社のボディガードと共に、帰宅した。ボディガードは社内、自宅の周り、家の中を調べた。
私が警備会社にサーベラスの事件、日本での脅迫事件(猫の首と銃弾送付事件)を話すと、すぐさま、自宅を去り、どこか安全な場所に引っ越した方がよいと伝えられた。
私は仕事上も、子供達の友人、教育環境も様変わりするため、非常に大変なことではあったが、子供達の安全を第一に考え、そうすることにした。
私たちは学校を変わり、家を借りることとなったが、10月中旬まで引っ越しができなかったため、小さなアパートで暮らさなければならなかった。
私はメディアとの接触、次に行う行動について、いつも誰かが前もって察知しているように感じるようになった。
私は、新しいe-mailアドレスを作成し、携帯電話だけで話をすることとした。
私のメディアへの接触を手伝ってくれている人物(APのゲイリー・ジェンタイル氏)とは、必ず会って話をすることにした。
ゲイリー氏は、サーベラス傘下の日本の銀行(あおぞら銀行:KELLER氏から電話があり、25万ドル払うから、サーベラスの事件を書かないこと、また、全ての証拠物件を提供することを求められたと話した。
本年9月19日、私がサンタモニカデイリープレス社のビルから出た時、今度は私の乗用車の4つのタイヤ全てが鋭く切られていることを発見した。
これらは、全て私に実際に起こっていることであり、サーベラス事件の調査に関わる前には、一切、こうしたことはなく、まるでマフィア映画のようだと思っている。
3ヶ月前には、私の生活は予見でき、平和で気楽な日々を送っていた。
3ヶ月前はスティーブンファインバーグ氏が誰なのか、サーベラスが何なのかについて、全く興味はなかった。
3ヶ月前は、私の子供たちは同じ学校に通い、私は毎朝フィットネスセンターに通い、同じルートで通勤していた。
私の生活は今や全く違ってしまった。
私の子供たちは、慣れ親しんだ学校を離れ、親しい友人たちと離ればなれになった。私が一生懸命働いて買った車(2005年ポルシェガブリオレ)はおしゃかになった。マルブの美しい家をはなれて、小さなアパートに引っ越し、全ての家具や思い出の品々は倉庫に眠ったままであるという生活を強いられてきた。
私たちが、いつ新しい家に引っ越しができるのかは、全て24時間体制で警備している会社の手にゆだねられており、全く分からない状態であった。
引っ越し先の家は、ゲートの門に暗証番号を入れなければ開かない家であるが、すなわち、それは恐怖との同居である。
映画のように聞こえるかも知れないが、安全性の確保には必要である。
3ヶ月前にロサンゼルスに帰国する前は、サーベラスの事件を米国で明らかにすることがどのようなかとになるのか予想だにできなかった。
今は、ファインバーグ氏とは何か?サーベラスが何であるか分かっている。
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以上
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