連日報道されている「中国毒入り餃子」「メタミドホス」
管轄する各省庁はてんてこまい。というよりは、その管理能力がほとんど機能していないのでないかとおもわれる。
取材すると、「日本の食糧事情を考えた場合、中国食品の全面禁輸は考えられない」とか、「マスコミが過剰に反中国感情をあおる危険性」とか「日中友好の重大な危機」とか、「消費者庁の早期設立」といった話が、管轄官庁の官僚から聞かされる。
「中国側が迅速な対応をするだろう」といったのは、外務省の一人。
「これは、事件である。日中の捜査関係者が解決にあたる」というのは、総理府の関係者。
メタミドホス、工場出荷前に混入か・千葉、兵庫県警共同捜査本部
日本経済新聞, Japan -
中国製冷凍ギョーザの中毒事件で、有機リン系殺虫剤「メタミドホス」は中国国内の出荷前に混入した可能性が強まった。千葉、兵庫、大阪の商品とも包装袋内部から ...
殺人未遂容疑で捜査本部 千葉、兵庫両県警共同 検出農薬 精密分析へ
といった記事がある。
現場を取材している記者の率直な感想。
「中国食品全般への安全性への疑問に対する資料もあがっています。中国は年間1万人が農薬によって死亡しているとか、食品管理の問題だけでなくて、そのもとの農産物への危惧にかんする資料もあがっています。
しかし、こうした中国食品全般に対する危機感に対しては、なんとか沈静化させようというのが本音です。町村官房長官の会見をきいていれば、福田首相よりもやる気がない。掛け声だけの桝添厚労省は、裏では官僚への愚痴をこぼすだけ。さすがの中国側も危機感をいだいていますが、それは、日本だけでなくて他の国へも中国食品を輸出しているからです。まだ、うごいていませんが、WHOや国際機関がうごきだせが、中国食品全般が、国際的にボイコットされかねない。
とはいえ、中国政府としても、中国食品全部を掌握てきているわけでない。
そこで、おのずと落としどころがみえてきた。
いや、この問題がおきて、中国側と接触した段階で、この落としどころがでてきたのかもしれない」
日中合同捜査によって、混入させた「人物」を特定して検挙する。
これは、事件であり、食品全般に対する安全問題でない。
これが、落としどころのようだ。
しかし、この処置をまちがえると、道路特定財源の問題ですでにつまづいている福田首相。
「年金問題、道路特定財源問題、中国食品」の3点セットで、福田首相退陣となるかもしれない。
以上