「大宅壮一先生が『テレビ総白痴化時代』と呼んでいたが、実際その通りになった。今テレビでは真面目な番組よりお笑い芸人50人がぐるぐると番組を回っているだけ。
 そのおかげで永田町も『ワンフレーズ・ポリテックス』をモットーとする総理やテレビ受けするコメントを出す政治家が増えてきた。実に情けない。これでは近い将来に日本が沈没する」

村上写真2

 6月17日に行われた「村上誠一郎を励ます会」で村上代議士は声を張り上げて挨拶した。
 村上元行革担当大臣は毎年、国会終了後のタイミングをもって「励ます会」を行っている。しかし、通常の政治家の励ます会とは違い、本人自らパネルを作り20〜30分にわたって自らの考えを発表するというユニークな「励ます会」でもある。
  パーティ参加者にとって乾杯・懇親、立食を前にしての20〜30分講演は苦痛のようだが、村上元行革担当大臣の話が面白いので誰も文句は言わない。

 来賓には高村正彦外務大臣、鴨下一郎環境大臣、若林正俊農水大臣ら。パーティ出席者は350人だった。


 

 高村大臣の挨拶。

「毎年、村上さんの講演を聴くのが楽しみだ。村上さんの話を聞くといつももやもやしていることがスッキリしてくる。永田町の政治家の中でもよく勉強しており貴重な存在だ」
  
 鴨下環境大臣。

「村上さんとは以前から一緒にダイエットに励もうと励まし合ってきた。しかし、時間がたつにつれ、村上さんは独自な道を歩きをじめ今日に至っている。できればメタボを脱却してダイエットに励んでもらいたい」

 などなど。

 さて、村上本人の講演は1970年、「ローマクラブ」が発表した「地球成長の限界」の話から始まった。

「ローマクラブの発表によると2020年に人口が78億人に増える。これに対し資源や食料が限界に達する。2050年は人口が100億人になるがそれ以後、地球環境汚染や資源枯渇、食料供給減によりに燃料・食料・資源確保のため地球規模の戦争、暴動が起こり2100年には40億人が死亡するという恐るべき報告が現実感を帯びてきた。
 2020年問題について日本ではあまり関心を持たれていないが欧米ではこの問題に対して真剣に取り組みつつある。
 今、福田内閣は洞爺湖サミットを控え『CO2削減』をテーマにしようと取り組んでいる。
 ところが東工大の丸山茂教授は「地球は氷河期に入りつつあり、CO2による地球温暖化は嘘だ。IPCCは産業革命以前の大気中CO2濃度は280PPMであり現在381PPMまで上昇した。
 しかし、これはCO2濃度が百万分の101増加したということ。この百年間に上昇した温度は0.4度だけ。地球環境の状況は太陽の活動や銀河宇宙線によるものだ」と講演。

 現実的には太陽活動の減衰が見られ地球は氷河期に移行しようとしているというのだ。

村上誠一郎資料w500


「『デイ・アフター・トモロウ』という映画はなまじ嘘じゃない現実問題になりつつある。日本は以前から地球規模の環境問題を考え技術的にCO2の削減をやってきた。ぬれたタオルを乾かし絞りに絞ってカラカラ状態にした状況であった。
 そんな所へヨーロッパがCO2削減を目指す『京都議定書』を提唱。日本もこれに賛成することとなった。
 が、しかし、日本はこれ以上多くのCO2削減が望める構造にはなってない。そこで出てきたのが『CO2排出権の売買』
 これには早くも欧米を中心としたブローカーが暗躍し、日本はCO2削減に1兆円もの金をつぎ込まされるという大変な負債をおわされる。
 世界中で工場も何もない荒れた土地を担保に多くの工場を持つ日本が荒れた土地のCO2排出権を買おうというシステム。
 これでは地球規模のCO2削減なんてあり得ない話。ただ一部の環境ブローカーがもうけるだけである。
 地球にとってそんな無駄なことをする時間は残り少ない。
 これからは『食料と水』の戦争になる。
 日本も『荒れた休耕田』をもう一度見直し、食糧自給率を上げることこそ必死の課題なのだ。
 また、日本の財政も国・地方を併せて08年5月現在981兆円もある。
 もう借金も限界状態。
『上げ潮路線』で景気を上向かせればその分で税収が増えるという政治家がいるが、そんなことはもうあり得ない。
 故田中角栄総理が列島改造論をひっさげ経済成長10%を実現させた。この時のGDPは100兆円だった。
 現在のGDPは520兆円。100兆円の10%はただの10兆円。520兆円の10%は52兆円にもなる。
 こんな経済成長はあり得ないこと。
 霞ヶ関の無駄をなくすことは当然としてもうそろそろ政治家も消費税の増税を国民に訴えるべき時にきた。
 国民大衆のご機嫌取りをやるのが政治家ではない。
 これからは『国家国民の為に』言うべきことはいい、やるべき事はやる。そのために私は粉骨砕身努力します」

 20数分の村上講演にもパーティ出席者はじっと、時にはうなずきながら聞いていた。
 村上支援者の質がいいのか・・・・・。

 時折、他の政治家パーティでは動員まがいのおじさん・おばさんの集団がいる。来賓や主催者本人がしゃべっている最中でもワイワイガヤガヤとうるさいときもある。
 その上、懇談となれば料理をおいてあるテーブルにムシャブリ付き食べきれないほどの料理を皿一杯にしてひたすら口にほおばる輩も多い。
 
 その点でも村上パーティはがっつく人も少なく静かだったなーー。

 テレビでおちゃらけ発言をする政治家も多く、テレビ出演の回数が多いほど政治家の人気が上がるという風潮もある。
 如何せん。これがテレビ時代の現状なんだろうねー。
 村上元行革担当大臣のようにずばりもの申す政治家も少ないのが残念だ。
 
 村上元行革担当大臣は貴重な存在なのかもしれないね。 
 ともあれメタボはいかんよなあーーーーーーーーー!

 ちなみに村上誠一郎氏は、村上水軍の末裔である。

取材:辻野匠師

参考:

村上 誠一郎(むらかみ せいいちろう、1952年5月11日 - )は愛媛県出身の衆議院議員である。自民党愛媛県連会長。
本人いわく最近、腹が出て困っているという。2006年、パソコンソフトのWinnyに支援者の情報が漏れ、謝罪する。
筑波大学附属中学校・高等学校 東京教育大学附属小・中学校・高等学校、東京大学法学部卒業
河本敏夫の秘書を経て、1983年初当選
衆議院議員7期連続当選(自由民主党高村派所属)
内閣府特命担当大臣(規制改革・産業再生機構)、行政改革担当・構造改革特区・地域再生担当
宮窪村村長、今治市長、愛媛県会議員、衆議院議員等を務めた村上紋四郎は曽祖父。最高検察庁次席検事、弁護士を務めた村上常太郎は祖父。防衛庁審議官、衆議院議員等を務めた村上信二郎は父。参議院議員の村上孝太郎は伯父。妹は岡田克也に嫁ぐ村上誠一郎の詳細

 

村上水軍(むらかみすいぐん)は、中世の瀬戸内海を中心に活躍した水軍(海賊)勢力。
南北朝時代_(日本) 南北朝時代には、因島、弓削島などを中心に瀬戸内海の制海権を握り、海賊的行為や、海上輸送の海上警固として活動した。
後期には、能島(大島 (愛媛県) 伊予大島)、因島、来島を拠点とする能島村上氏、因島村上氏、来島村上氏の三家に分かれたと伝わっている。
戦国期には主に毛利氏と同盟関係を結び瀬戸内海を掌握していたと言われる。
真言宗徒であり、京都などに数多く菩提寺が残されている。
また、今も瀬戸内周辺地域には村上氏と関わりのあった末裔が多く住む。
代表的な表家紋は丸に上、裏家紋は桐紋など家によって異なる。村上水軍の詳細
 
成長の限界―ローマ・クラブ人類の危機レポート
「地球温暖化」論に騙されるな!
 
以上