当方のボスも、「ニュースソース・NewsSource」を共同で運営している中里憲保記者も、大変にお世話になり、よくしっている元木昌彦さんが、この6月30日でOhmyNews:オーマイニュースの社長を退任していた。
当初から苦戦がしいられた「OhmyNews:オーマイニュース」だが、鳥越俊太郎編集長から、元木昌彦さんが編集長になり、さらに昨年末に、社長に就任したばかり。なんせ、講談社時代に、月刊現代、週刊現代、フライデーでその敏腕をふるった元木氏である。
「OhmyNews:オーマイニュース」も劇的に変化するのではないか?
とおもっていた矢先である。
当方と元木さんの関わりについては、元木昌彦さんの、「週刊誌編集長」上梓される 2006年04月13日というエントリーをみてもらうとよくわかるもしれない。
元木さんが、編集長に就任したのが、 2007年6月1日。
2007年12月27日には、同社の代表取締役社長に就任。
それが、2008年6月30日に退任となった。
社長就任6ヶ月ちょいである。
元木氏は、これまでの「OhmyNews:オーマイニュース」から、ひとつ脱皮するために、今年の5月には、実験メディアプロジェクト「empro(エムプロ)」をたちあげたばかりである。これは、同社の市民型ニュースだけでなく、
「コラムやプロの記者、オーマイニュース編集部発の記事を一カ所に集め、見やすくするとともに、『オーマイニュース』ならではの独自ニュース、様々な分野で活躍する人たちに執筆してもらう寄稿欄、新聞・雑誌とはひと味違う辛口書評、メディアで働く若い人や学生に向けた『編集者の学校』、芸能情報、ドキュメンタリーなど、多様なコンテンツを掲載していきます」(同社「emproとは」より)
という新企画を立ち上げたばかりである。
元木さんといえば、雑誌業界で知らぬ人はいない。
その元木さんが、こうもあっさり「退任」するとは?
ということで、業界では様々な話がながれている。
辻野記者によると、
「うちのボスが、ひとつまちがえると、『オーマイニュース』で何かをしでかしたかもしれなかった。元木さんも、ボスに何かやれ!といっていた節がある。とくにempro(エムプロ)という企画がたちあがった段階でかなり危ないとみていた。
しかし、オレがボスに自粛させていた。元木さんとボスのコンビがなにかしでかすと、元木さんの退任どころか、『オーマイニュース』そのものが、ぶっ飛ぶかもしれない。それでなくても、うちの弱小なブログでさえ、なんどかぶっ飛びそうになっているからだ。つまり、オレの判断は賢明だったのだが、うちのボスが、ちょっかいというか、かかわる前に、元木さんは退任したことになる。
そうか、どうせなら、うちのボスに関与させたほうがよかったか?」(辻野記者談)
で、退任をめぐって、業界で流れている話なのだが・・・・
「ちょいまった!オレが、今度、元木さんにちゃんと話を聞いてくるから、風聞だけで記事をかくな!」(ボス談)
ということでストップがはいってしまった。
参考:オーマイニュースに関するニュース
元木昌彦に関するニュース
「日本型」を模索した1年5カ月
元木昌彦・前社長の退任あいさつ
OhmyNews 編集部(2008-07-01 12:40)
1年5カ月にわたってオーマイニュースに関わってきましたが、6月30日をもって、代表取締役社長を退任いたしました。
思えば、鳥越俊太郎さんに請われてオーマイニュースに来たのは2007年の2月でした。
以来、日本に市民記者参加型メディアをどうしたら定着させることができるかを模索してきました。今年初めからは、韓国とは違った「日本型」市民参加型メディアをつくりたいと考え「emPRO」を新たに始めるなどして、取り組んで参りました。
まだ、その成果が十分に上がったとは言い難い時点で、オーマイニュースから離れるのは、多少心残りではありますが、一身上の都合もあり、ここで退かせて頂くことを決断いたしました。
7月1日からは、新たな体制で、新たなオーマイニュース構築への1歩を踏み出します。
皆様からのより一層のご支援を頂けますようお願い申し上げます。
着任当初から現在に至るまで、市民参加型メディアとはがどういうものかを充分把握していなかった私に、多くの市民記者の皆さんから、厳しい叱責や温かい励ましの言葉をいただきました。この場を借りて、お礼申し上げます。
これからは、オーマイニュースの更なる発展を祈りながら、一歩離れたところから支援していくつもりです。
これまでのご厚情に深く感謝申し上げる次第です。本当にありがとうございました。
2008年6月30日
元木昌彦
報道関係各位
2 0 0 8 年7 月1 日オーマイニュース株式会社代表取締役社長に小宮紳一が就任
オーマイニュース株式会社は6 月3 0 日、臨時株主総会を開き、小宮紳一の取締役就任を決議しました。
また、その後の取締役会で、小宮紳一の代表取締役社長就任を決議しました(7 月1 日付)。元木昌彦社長は6 月3 0 日付で退任し、顧問としてサポートし続けます。
2 0 0 6 年8 月の創刊以来これまで、日本最大級の市民記者の組織化を達成したことを受けて、今後、情報発信の対象分野を、生活により密着したジャンルにまで広げ、ビジネス基盤の確立を目指すことが狙いです。【プロフィール】小宮 紳一(こみや しんいち)
青山学院大学国際マネジメント研究科修士課程終了。1 9 8 8 年ソフトバンク株式会社(旧:日本ソフトバンク)入社。『Oh! PC』『PC Life』『PC Japan』『Yahoo! Internet Guide(ヤフーインターネットガイド)』などパソコン、インターネット関連の雑誌編集長、編集人を歴任。シニア向けWeb『暮らしとパソコン』、Yahoo! BB 会員向けサイトなどインターネットビジネス事業を統括運営。2 0 0 5 年アイティメディア株式会社に入社。執行役員兼ターゲティング・メディア(『TechTarget』)事業推進部長、経営企画部長等を務める。
以上■ 『オーマイニュース』について
ユーザー参加型のニュースサイトとして2 0 0 6 年8 月2 8 日創刊。職業や地域、年齢にかかわらず、サイトに登録すれば「市民記者」として記事投稿できます。身近な話題から世界のニュースまで、市民記者が取材したことや体験談などを記事(テキスト)、写真、動画などの形で掲載しています。市民記者登録者数は 4 5 7 1 人( 2 0 0 8 年 6 月 2 3 日現在 )、月間 1 0 0 0 本以上の投稿があり、記事が掲載された市民記者には原稿料が支払われます。
■ 会社概要
社名:オーマイニュース株式会社
(旧社名:オーマイニュース・インターナショナル株式会社)
所在地:東京都港区東新橋2 – 3 – 1 4 エディフィチオ トーコー 5 F
設立日:2 0 0 6 年3 月7 日
事業内容:インターネットニュースサイト『オーマイニュース』の運営
週刊誌編集長―週刊現代・フライデー・Web現代編集長が明かす、スキャンダル、事件報道現場の3300日
以上