この間、一斉にマスコミにリーク(?)された、自民党が調査したという選挙調査データ。
 これが、不思議なのだが、あちこちを取材して入手してみると3種類もある。
 3種類とも、全部、公開しよとおもったが、「ちょいまて」(ボス談)となった。複雑骨折入院中で、やや弱気になっているのか・・・・・。という疑念もあるが、確かに、「五体満足」でないと、色々と、対応できないことがあるのも事実だ。この手の対応は、うちのボスにしかできない・・・・残念ながら。

 ここの読者ならご存じかもしれないけれど、選挙のたびに、門外不出の各政党とかが、調査した選挙調査データを、あっけからんと公開したきたのが当サイトである。ま、公開するたびに、クレームやら、恫喝やら、ときには、法律的になんとかしようとするひとがでてきたり、選挙期間中には、「選挙管理委員会」などが、非公式ながら、接触してきたこともある。この「非公式」というのは、文脈上の綾なのだが、綾は綾である。ボスのガールフレンドの、銀座の綾子さんとは、別人である。一番、うるさかったのは、各新聞社で、「そうか、これは、おたくが調査したのか?せっかく調査したのに、死蔵させるには忍びないから、うちで公開してやった」(ボス談)なんてこともあって、正直、いって色々おきた。

 この手の話の時に、クレームをつけてくる側の言い分は、基本的に「アナウンスメント効果」・・・・・つまり、事前にこうした資料を公開することによって、有権者への投票行動に悪影響を及ぼす・・・。よって、公正にして、公平な選挙行動を妨害する可能性がある。これは、ひとつまちがえると公職選挙法にふれる可能性さえもある・・・・。ということで、特に、最後の法律に触れる可能性があるといってくるところあたり、これも文脈上の綾である。

 ところがである。ここにきて、各マスコミは、自民党が調査したとされる選挙調査データの内容をどんどん、公開するようになった。

 これはいいことか?いや、それこそ、「アナウンスメント効果」をねらっていないか?・・・・・・しかも、今回は、不思議なことに、「生データ」らしきものは、でてこないで、「編集」されたものがでまわっている。とおもわざるえないからだ。それも3種類もある。

 うちは、「脚色」とはいわない。「編集されたもの」とだけ指摘する。
「思惑込みの調査データ」とはいわない。「編集されたもの」と指摘するだけである。

 しかし、この手のデータは「生データ」だから意味があって、脚色やら、編集されたものは、あまり意味はないのではないか?

 で、3種類の調査データである。

☆ひとつ目。自公の連立与党をあわせても単独過半数に達しない。民主党がぎりぎりで、単独過半数に達する。
☆ふたつ目。自公の連立与党、民主党もともに単独過半数に達しない。
☆みっつ目。自民党がだいたい確定した議席60議席。民主党がだいたい確定した議席90議席。のこり150議席がきっ抗状態。(300小選挙区)

 ま、自民党だけでなくて、民主党や、各雑誌、新聞社のデータをみたり、当方でもしこしこやっているデータだと、☆みっつ目がだいたい正しいのだが、冷静に分析すれば、可能性として、☆ひとつ目、☆ふたつ目となる可能性があるが、これは、あくまでも可能性であって、それは統計学的に視点にたてば、「断定できない」と断り書きを書くのが、正しいと思うのだが・・・・・。

 ところが、この間、マスコミに大量にでまわったのは、☆ひとつ目のデータなのだ。「自公連立与党で過半数割れ」と、断定しているデータである。

 うちでは、本当の選挙予想・・・・・これホント 2008年09月24日

 というエントリーをいれている。これちょい読んでみてください。
 そして、間近の選挙予想数字をだしている。
 

 間近の当方の選挙予想です。
 麻生新総裁誕生という時点です。

自民党:106
公明党;3
民主党:102
共産党;4
社民党:0
国民新党:2
新党日本:0
新党大地:0
他:0

合計:217議席

 議席の合計は、480議席。
 当方で、真面目にやったら、217議席しか予想できない。
 残り半分以上の263議席は、まった予想がつかないのです。
 真面目にやるとこうなります。

 

 うちのようなろくでもない雑誌記者集団でも、真面目に数字をだしているのだから、各マスコミにおかれても、もう少し「真面目」にやっていいものではないか?各マスコミには、統計学の専門家がいる。なんのことは、なくてこうした専門家に当方などはおしえてもらっているのだが、「生データを見る範囲」で、各党の最終議席に関しては、予想不可能。もしくは、与野党の逆転の可能性についても、予想不可能・・・・・という結果が正しいはずだが。

「わかっていながら、自民党の垂れ流した調査数字を、断りなしで垂れ流している」(某民放報道部幹部)なのだ。

 これには、諸説があって、いずれの説も半分正しくて、半分間違っているだろう。

「与党不利という数字をだして、財界や保守層に危機感をあおる」
「与党不利という数字をだして、解散を先延ばしにする。とくに早期解散にこだわる公明党を牽制」
「与党不利という数字をだして、野党、民主党を油断させる」
「与党不利という数字をだして、民主党内にいる反小沢グループに決起をうながす」

 とまあ、いずれも自民党サイドの思惑だというのだ。
 しかし、いずれも、姑息でないか?
 こんな姑息な真似をしなくては、麻生政権は、政権を維持できないと考えているのか?

「潔くない。堂々とたたかって、国民が審判を下すのであれば、自民党はいつで下野をする用意はある、ぐらい、いえんのか?」(ボス談)

「省益あって国益なし」と、官僚を批判したのは、自民党や民主党である。

「党益あって国益なし」と、有権者に判断されないか?

 今度の選挙は、統計学的な数字からも、「やってみなくてはわからん」という選挙になる。すべての可能性が込められている選挙である。

 最後の勝負は、「党益よりも、国益」を優先したほうに、審判はくだるはずだ。
 予想不可能な選挙。
 これこそ、本来の選挙かもしれない。

 あ、そういえば、うちのボスが「小沢民主党が政権をとるコツ」というのを教えるそうです。

「1、山岡選対委員長をあまりテレビにだすな。こいつは、民主党の姑息さをあまりにも、端的に表現しすぎている。だいたい人相がよくない。
 2、特定の労組や、特定の団体のいいなりにはなりません。と宣言しろ!日教組や、公労協、自治労のいいなりにはなりません。といえばいい・笑。
 3、もう一度、あらためて、特定宗教団体に支持されている特定の政党=公明党とは、絶対に政権をくみません。できたら、社民党ともくみません。だから、民主党は単独で過半数をとります。とらせてください。これがチェンジです。といえ」

 だそうです。
 なるほど、そうしたら、民主党に不安をもっている保守系の無党派層をかなりとりこめるかもしれないですね。
 
「民主党だけにコツをおしえたら、平等でないから麻生さんにもコツをおしえる」(ボス談)

「1:来年の任期まで解散しません。と宣言しろ!
 2:ただし、それまでの間に、ありとあらゆる経済対策をうつ!と宣言しろ。
 3:世界の情勢、日本の情勢を考えた場合、解散・総選挙でうかれている状態ではない。といえ!
 4:住専国会でそうだったように、景気対策、経済対策では、民主党の政策もとりいれる。あらゆる現実的な知恵を貸しくれ。といえ!
 5:そして、麻生政権は、来年の任期一杯までと、ひとつの区切りをつけて今の経済難局を乗り越える。と退路を断て!」

 だそうです。
 ま、いずれにしても、どこもやりそうにありませんがね・・・・笑。

以上