遠藤顧問の歴史だよ!  
十七回目 日本のマスコミの原点
by 遠藤顧問



衝撃を受けた「やらせ」写真


 今から3年ほど前になるが、私とマツナガの雑談の最中、マスコミの「やらせ」の話題が出た。その時、私が最も衝撃を受けた「やらせ」は、「昭和20年8月15日の写真」だと彼に話した。

「皇居前の広場で、皇居に向かって国民が土下座し、うな垂れている」写真のことである。

「終戦記念日」に関するニュースなどでは、必ずといってよいほど、この類いの写真が映し出され、それと同時に、「たえ難きをたえ、忍び難きを忍び」という陛下の玉音放送が流される。当時の国民が、「敗戦」の事実を知らされたショックがじわじわと伝わってくる、まさに「歴史的な瞬間」である。

 ところが、写真の中で土下座して写っていた青森県のある男性が以下のような証言をしている。
「昭和20年8月14日(つまり、玉音放送の前日)、所用で訪れた明治生命ビル(皇居前)を出て、“宮城前に来たのだから拝んでいこう”という気持ちで二重橋の方へ歩いていったところ、丁度、“写真”の位置で、腕章を巻いたカメラマンに呼びとめられ、“写真を撮りたいので、そこに土下座してほしい”と言われた。他に“写真”のように多くの人々が座らされ、“写しますからお辞儀をして下さい”と言われて撮られたのが、あの“写真”です」・・・・・・・・・・・・・(本文より)


小見出し


衝撃を受けた「やらせ」写真

敗戦時の新聞

政府系新聞(『毎日新聞』の場合)

政府系新聞(『読売新聞』の場合)

政府系新聞(『朝日新聞』の場合)
  
自らの歴史に対する真摯な検証を望む




↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓

日本のマスコミの原点  2009年4月26日