鳩山邦夫総務相 「未熟な政治判断」  2009年06月12日

 という記事をいれたところ、鳩山邦夫側近議員から「わかってください」と連絡がありました。

 その趣旨は、

「西川問題に関して、根回しもなにもしていないと、書かれていますが、それは誤解です。麻生総理でさえ、当初は、西川交代論だった。それをうけて後任の新社長候補に密かに打診していたことは、松永さんもご存じでしょう。
 生田正治・元郵政公社総裁からは、内諾さえとっていた。
 しかし、郵政公社の元総裁が社長に就任すれば、郵政民営化の後退になると、小泉・竹中ラインに潰された。さらに他に候補のあがっていた民間出身の経営者にもつぶしがはいった。結局、総理の意向は実らなかった。
 この問題に関しては、麻生総理と、鳩山総務相は一体になってやっていた。
 だから、今度の鳩山総務相の辞任は、麻生総理への反旗ではない。
 その辺をわかってください」

 という内容。
 もっと、具体的に踏み込んだ内容もあったけれど、それは省略。

「わかっているけど・・・・」とは当方のボスです。
「ただ、オレがわかったって、しょうがない。政治は結果責任だから」(当方ボス談)

 さて、ここで注目は、鳩山五人衆だ。

「どうでも、いいから次の選挙で勝ち上がってこい!」(当方ボスがエール)
 ということです。

 鳩山五人衆とは、

 


田村憲久
河井克行
吉川貴盛
戸井田徹
馬渡龍治

 それぞれ当方のニュース検索サイトに登録したのでみていただきたい。

 鳩山新党となるか、津島派が鳩山邦夫でまとまるか、それは、「7月12日の東京都都議会選挙の結果しだい」(辻野記者談)ということだから、当方で読者限定で公開した、自民党執行部限定 解散・総選挙までの政治日程(有料サイト)の記事でもみていただきたい。

 そこで、鳩山五人衆の選挙区事情。
 
 この選挙区事情の事前調査の基本は、当方で公開した「衆議院選挙完全当落予想データ」 オフイス・マツナガ版 2008年12月18日 と民主党が同時期に調査した調査データ(これは未公開)にある。
 さらに、今年の5月になって、上記の予想データで、激戦区と指定された100選挙区に関して、自民党、民主党ともに再調査をおこなっている。(これも未公開)。この調査データは、ともに生データだから、自民党が調査したもの、民主党が調査したもの、ともに同じような結果がででいるから、おもしろい。

 そこで、事前調査の基本というか、底本ともいうべき、 自民党調査 選挙予測データ・禁断の生データ限定公開 2008年12月18日をベースにしてみてみる。


鳩山五人衆の選挙区事情

田村憲久  三重4区

田村憲久 43 現 自民 42.94   42.94
森本哲生 58 現 民主 37.06   37.06

 河井克行  広島3区・比例中国(コスタリカ方式)

注意:河井はコスタリカ方式で今回は比例中国。選挙区は増原義剛が出馬。そこで、増原義剛のデータ。

増原義剛 63 現 自民 41.01   41.01
橋本博明 38 新 民主 32.08   32.08

吉川貴盛 北海道2区 前回は選挙区で落選。比例で復活。

吉川貴盛 57 現 自民  30.12   30.12
三井辨雄 65 現 民主  40.95   40.95

戸井田徹  兵庫11区

戸井田徹 56 現 自民 32.7   32.7
松本剛明 49 現 民主 43.84  43.84

馬渡龍治  愛知県第3区

馬渡龍治 51 現 自民 28   28
近藤昭一 50 現 民主 42.6  42.6

追加サービスで、

鳩山邦夫  福岡6区

鳩山邦夫 59 現 自民 38.42   32.36
古賀一成 61 現 民主 37.15   39.1

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 そして鳩山総務相の辞任に、五人衆はそれぞれ以下のようにブログで書いている。

馬渡龍治
代議士まわたり始末控

辞任
2009.06.12 Friday

鳩山邦夫総務大臣が辞任しました。というより「辞任せざるを得なかった」というのが正解です。

昨晩の自民党幹部からの説明によって、最終的には麻生総理が決断をしたようです。本当に残念です。
第三者委員会の調査結果で「不透明性があるが違法性はない」と言われただけでも社長の責任が問われるべきなのです。
なぜなら、国が株主である企業、つまり国民の企業なので、通常の企業よりも『大きな財産の売却』については適性な意思決定プロセスが踏まれてしかるべきであり、違法性だけでなく透明性も要求されるからです。
一部の調査で、国民の80%が西川社長は辞めるべきだとしていたのは、このことを国民が肌で感じていたからだと思います。二度とそのような不透明な売却をしないよう、社長を代え、民営化の新たな一歩を踏み出させるべきでした。

この問題に対する一連のマスコミの報道にも疑問を持ちました。
対立の本質は、「不透明な売却をした西川社長留任を求める自民党幹部VS不透明な売却を許さない鳩山大臣」であるのに、なぜか「民営化の象徴として西川社長続投を主張する自民党幹部VS孤独な闘いをする鳩山大臣」とポイントをずらして報道していました。
郵政民営化は国益の為になされたはずです。その民営化された企業の社長である西川氏が、国益に反する不透明な売却を行ったのですから、西川氏は民営化の象徴ではないのです。むしろ民営化に泥を塗った人物なのにもかかわらず、ほとんどのマスコミは自民党幹部の「西川社長辞任=民営化後退」発言を批判することはなかったのです。「不思議」としかいいようがありません。

鳩山総務大臣は最後まで麻生総理をかばいながら最大限の努力をしてきました。
約20年のつきあいですが、今日ほど苦悶に満ちた鳩山邦夫先生の顔を見たことはありません。



戸井田徹
丸坊主日記

義は我にあり。
2009-06-13 07:55:11

こんにちは、戸井田とおるです!
いつもお世話になり、心から感謝致しております!

 報道等でご承知の通り、この度厚生労働大臣政務官を辞任致しました。これまで、ご支援下さった皆様にお礼申し上げると共に急な事でお騒がせ致しましたことをお詫び申し上げます。今回の行動に対し、賛否様々なご意見をいただいておりますが、私は、政治に携わる者の主たる務めは国民の生命と財産を守ることだと思っております。郵政が抱えているのは日本国民が長年、汗をかいて貯蓄してきた莫大な財産であり、それを軽視した今回の決廓には納得がいきません。

 総理のこれまでの施策に不満があるわけでもありません、国・AGを預かる一議員として今回の麻生総理の決断には納得がいきません。諍いごとが起きたときは、決着が付かないとき「喧嘩両成敗」が世の習いです。どちらかに軍配を上げようとすれば、それなりに納得のいく理由が示され、世論が納得して決着がつくことになります。今回はどのように考えても、納得のいく理由が示されているとは思えないのです。今回の問題は、政務官と言う職を賭して意見申し上げるに足る重大な問題だと思っております。マスコミ、ネット、与野党から真偽がしっかりしたものから不確かな物まで様々な情報が流れていますが、私が知りうる情報から判断して、出した結果です。いずれにせよ、情報に流されることなく、様々な媒体のいろいろな情報に触れて、ゆっくり考えていただきたいと思います。また、コメントを通じて皆様のご指導をいただきたいと思います!

 ある人に言われました「戸井田さん!政治は究極のリアリズムだよ!」と、妥協の産物を目にし続けると確かにそう思う。しかし、たまには青臭いスパイスも必要だと思うのです。

戸井田とおる



河井克行
あらいぐまのつぶやき

「正義を貫いた」鳩山邦夫総務大臣の辞任
河井克行 at 2009/6/13 00:56:48
 本日、鳩山邦夫総務大臣が麻生太郎内閣総理大臣に辞表を提出しました。理由は、日本郵政株式会社・西川善文社長の取締役再任を鳩山大臣が断固拒否したにもかかわらず、それが受け入れられなかったからです。正午から、総理官邸に向かう前の鳩山大臣を囲んで、数人の国会議員とともに30分間ほど話をいたしました。さまざまな思いを踏み越えた大臣の潔い決意にその場で接し、ただただ頭が下がる思いでした。

 ここで、是非とも指摘しておきたいことがあります。それは、郵政民営化と経営陣の刷新とは何の関係もないということです。度重なる不祥事を起こし、他にも数々の疑惑を抱える日本郵政の社長の経営責任を所管大臣が追及することがなぜ、郵政民営化に逆行するという論理に飛躍するのか、私には全く理解できません。そして続投論者が言うとおり、西川善文氏の他に、日本郵政の社長職を務めることができる経営者は日本中にいないのでしょうか。

 「いずれ自分の正しさは、歴史が証明してくれるだろう」記者ぶら下がりで仰ったとおり、それほど遠くない将来に、なぜここまで鳩山大臣が西川社長再任に反対を貫いたのか、その理由が国民の皆様の前に明らかになると私は考えております。

 

 なお、田村憲久氏、吉川貴盛氏は、この件に関してブログを更新していませんね。(6月13日 正午段階)


以上