人間の歩んだ道を明らかにし、研究していく学問は広い意味からいえば、すべて歴史学である。それは歴史ということばの語源に「過去におこったこと」を指す意味があることとも相(あい)応ずる。しかし、一般に歴史学というのは、文献・記録の残っている時代のことを、それらの資料によって明らかにしていく学問であると考えられている。これは、歴史ということばには「記録する」という意味があるというところからきている。それぞれに意味のあることである。
・・・・・・・・(中略)・・・・・・・・・・
今から4万年〜3万年前、日本の各地には人が生活していた。また縄文時代は1万年近くも続いた。日本に国家が成立してからの期間をおよそ1,500年と考えれば、先史時代の期間はまさに気の遠くなるような長さであった。
今回は先史時代研究の現状を取り上げることによって、我々日本人の祖先について考えてみたい・・・・・・・・・・本文より
遠藤顧問の歴史だよ!
二十三回目 日本人の祖先
by 遠藤顧問
小見出し
先史時代は長かった
教科書から消えた旧石器時代の「日本人」
人類はいつ日本列島に渡ってきたのか
日本の民族形成モデル
縄文人と弥生人
日本旧石器学会に期待するもの
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日本人の祖先 2009年8月7日(有料記事)