当サイトのコメンテーター陣の一人である一般読者さんから以下の示唆がありました。
.一般読者
2009年11月12日 09:33>菅担当相の2次補正発言、10年度予算の前倒しとの趣旨=藤井財務相
先日、菅大臣にデフレ脱却=リフレ政策を進言をし、一部では「勝間勝代が日本を救う」と言われ(ているらしい)、一部で注目をされて始めている勝間和代さんのリフレ政策関連のエントリです。
http://kazuyomugi.cocolog-nifty.com/private/2009/11/post-50dd.html
当該エントリ内のリンクを含めて、デフレ脱却=リフレ(リフレーション)政策について、現在、もっとも分かり易いエントリと思われますので、失礼して、ご参考までにと思い紹介させて頂きます。
うむ・・・・当事務所では、ボスも含めて、誰も勝間和代さんと会ったことがありません。
ということで、ボスにいったら、
「一度講演を聴いたことがある。たぶんオレのようなタイプの記者は勝間和代さんの好みではないとおもうので、よし!お前にあげた!よろ!」(当方ボス談)
いきなり、勝間和代さんをもらっても困るのですが、なにか機会をつくって、取材してきます。
マスコミ的には、「あらてのカッパブックス。ビジネスノウハウ本。つまり、頭がよくなったり、仕事ができたり、出世できたりする・・・と仕事ができなかったり、出世ができない大多数のビジネスマン向けの本で、今、うれています。オフイス・マツナガさんもこういう本をつくると売れます」(某大手出版社編集長)
といわれたことがある。
だが、当方の一般読者さんが、示唆するのだから、それだけではないのだろう。だいたい、おれは一冊も読んだことがなかった。
反省・・・・・・・・・・!
起きていることはすべて正しい―運を戦略的につかむ勝間式4つの技術
著者:勝間 和代
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以下 、
勝間和代公式ブログから、転載。
以上「デフレ危機」論争について〜勝間和代からのメッセージ
私が11/5の夕方、国家戦略室で菅直人副総理に、下記のような形で「デフレ脱却の必要性」について、マーケット・アイミーティングにおいて提言を行ってから、約1週間が過ぎようとしています。
勝間和代公式ブログ: 私的なことがらを記録しよう!!: 国家戦略室への提言「まず、デフレを止めよう〜若年失業と財政再建の問題解決に向けて」 .
そして、うれしいことに、今回の提言を契機に、デフレ脱却が必要だという議論が、ネットを始めとする各メディア盛り上がってきました。
これまで金融政策は国の経済対策として、残念ながら一般の方の注目をほとんど集めてきませんでしたので、今回の提言をきっかけに、さまざまな方面で議論が大きく盛り上がることは、私たちにとって、そして日本の経済にとって、本当に有意義なことだと思います。議論に参加してくださったみなさま、関心を持ってくださったみなさまに、深く感謝をします。
私も、今回はまだ始まりだと思っていますので、引き続き、みなさんや、政治や経済リーダーの方々がデフレと金融政策に関心を持って、国の将来を考えていっていただけるよう、発言・活動を続けていきたいと思います。
一方、今回、私が「デフレ危機」を急に問題にしたことに対して、やや唐突な印象を持った方も多いようで、かなりの戸惑いを感じましたので、これからもう少し、脱デフレ政策に提言の背景を説明することによって、現在行われているさまざまな議論や疑問に対しての私の答えをみなさんにお伝えしていきたいと思います。
まず、今回、私が提案したことを、「勝間理論」と呼ぶ人もいますが、別に私がマクロ経済学の新学説を新たに作ったわけではありません。実は、今回の提言は、マクロ経済学における標準的、主流の議論に乗っ取った政策提言であり、マクロ経済学者のレビューをいただいた上で、提案しています。
一方、今回の提案に対する反論の多くは、「もしそれが本当だとしたら経済学上の新しい大理論になるような理論」、逆に言えば、根拠が弱かったり、多くの学者の支持を受けられていなかったり、通常では理解が困難で無視されている議論が含まれています。
さらに、もっと初歩的なケースにおいては、データや引用が恣意的だったり、重要な要素が抜けていたり(例えば、国際金融における金利と成長率の議論で、為替変動の要素を捨象している、など)しています。
以上のような主張に対して、私が逐一反論することはあまり生産的だとは思いません。もし、取り上げるべきマクロ経済学上の新理論であれば、それはマクロ経済学者同士で議論を行い、マクロ経済学界のなかで、評価するのが筋だと考えます。
ただし、一つ重要な論点に対しては、明確に反論しておきたいと思います。
それは、長期的な潜在成長率の向上のために、少子化対策、雇用制度改革、イノベーションの推進、高等教育改革等を進めることは、私も非常に重要なことだと考えており、今後も、あらゆる場を利用して、この問題を取り上げていくつもりです。
実際、少子化問題については、私のライフワークとも言えるものであり、雇用制度改革やイノベーションについても、その必要性を著作等を通じて主張してきました。事実、今年の3月の麻生内閣の若年者雇用に関するヒアリングの際には、こうした問題を主軸にお話しさせていただきました。
また、今属している総務省のICTタスクフォースでも、同じような視点で、自分のミッションを果たしたい所存です。
それでは、なぜ、今、私が「デフレ危機」を問題にしたのか。それは、日銀から「2011年までデフレが続く」との予想が出たことと、それに対して、白川日銀総裁が容認する発言をしたことがきっかけです。
このまま、デフレが3年も続いてしまえば、少子化対策も雇用対策も焼け石に水です。
デフレ下で新規投資をするのは、合理性がありませんから、イノベーションも起こりにくいでしょう。実際リスクマネーは急速に縮んでいます。また、デフレを放置したまま、所得再分配の問題を考えたり、将来を考えて増税をしても、経済は縮小均衡するだけで、八方塞がり、解が見えないのです。
私ももちろん、過去のリフレ論争の経緯は知っていましたので、今回、この問題を取り上げるには、現在起きているようなさまざまな反応を呼ぶであろうことは容易に想像できたため、かなり勇気がいりました。
しかし、誰かがこのデフレ危機について、問題を明確にしない限り、一歩も前に進まないとの思いに至りました。したがって、どんな形であれ、脱デフレについての議論がさまざまな場所で議論をされることは、本当にありがたいのです。
思えば、私が、1997年にムギ畑を立ち上げた頃から関心が始まり、2007年に少子化の本を出し、少子化問題を国民的な課題にしようとしたとき、「少子化。はぁ?」という反応に何度も挫けそうになりました。まさしく、「コップの中の嵐」でいつも、同じ関係者が嘆いていただけの時期が長かったのです。
そして、1997年にムギ畑の前身を立ち上げたときも、10人くらいのほんのわずかな仲間からスタートしました。それでも、どんどん、多くの仲間が集まって、男女共同参画や少子化について、ひとつの大きな流れを作り出すことができました。
そういう意図では、今回、菅直人副総理へのプレゼンだけで、すぐに何かが動くことは、もちろん、ありませんでした。それこそせいぜい0.2%の前進でしかありません。それどころか、嵐のような批判が来ました。正直、その中には、単なる人格攻撃でしかないものも多く含まれていました。
しかし、そんなことばかりではありません。twitter上で2000人を超える賛同者を集めることが出来ましたし、この論戦にαブロガー、マクロ経済学者はもとより、一般bloggerの皆さんにもご参加いただき、大変、うれしい成果でした。
また、政界、官界、さらには本石町方面からも「良く言ってくれた。」と励ましの言葉や電話、メールをたくさんいただきました。ブログでもいろいろ応援メッセージをいただきました。また、多くのマクロ経済学者からご連絡をいただき、一緒に活動をしていこう、と、支援の約束をいただきました。
これから、順次、多くの方のご支援を頂きながら、あのプレゼン資料では語りきれなかったことを、少しづつメディアに書いたり、発言をしたりして、皆さんの疑問に答えて行こうと思います。
それまで、私の説明を待ちきれない方もいらっしゃると思いますので、様々な方が作って下さった、資料、議論のリンク先をリストしましたので、そちらをご参照下さい。
リンク: 2009-11-09 - 金融政策論争(今回の菅大臣の資料の監修者でもある飯田泰之さんのブログ) .
リンク: 反デフレ政策FAQ中のFAQ (@maedaさんがまとめた、#デフレ危機_ タグ関連 その1).
リンク: 反反反デフレFAQ (@maedaさんがまとめた、デフレ政策に対する反論に対する反論).
リンク: 2009-11-09 - [マクロ経済学] インフレとデフレと景気に関するよくある質問集 (矢野浩一さんのブログ.
リンク: リフレ政策ポータルWiki - livedoor Wiki(反デフレ政策全般のポータル).
これからも、ネット上はもちろんのこと、あらゆる機会を捉えて、この問題を取り上げていくつもりです。今回の動きは、ほんの小さな第一歩です。私がしたいことは若年層雇用の改善であり、日本の元気の回復であり、自分や周りの生活が幸せになることです。自分の考えや理論の正しさを証明することではありませんので、いろいろな方と力を合わせながら、一歩一歩、前に進んでいきたいと思います。
最後に、いろいろな形で、私に勇気を与えて下さった皆さんに感謝します。反論をして下さった方々の存在も、「何とかしなければ」と私の勇気の源になりました。また、一緒に応援してくださったみなさんの存在がなければ、正直くじけてしまったかもしれません。しかし、メッセージを聞けば聞くほど、「何とかしなければ」と私の勇気の源になりました、感謝しています。
「勝間和代『だから』できたこと」など、これまで一つもないように、「勝間和代『だけ』でできたこと」など、ただの一つもない、今、そういう思いを噛みしめています。
「やればできる」、一つ一つ、自分ができることを通じて、自分たちの社会をよりよくして、自分の子ども世代・孫世代に希望と勇気を伝えられるようにしていきたいです。
たいへん長文になりました。メッセージの閲覧、最後まで本当にありがとうございました。気持ちを一にするみなさんと引き続き、これからも一緒に歩んで行ければ幸いです。