新年度にむけて、新連載開始です。
当方ボスの大先輩にあたり、「事件関係の取材でこまったら、伊藤さんに聞く。ま、これが定番なわけで、伊藤さんがわからんことがあったら、誰もわかっていない・・・つまり、大スクープか、大誤報の可能性がある。つまり、重要な指針となる。そういう人である」(当方ボス談)
基本的に「でたとこ勝負」的なボスとはちがい、「資料は整理整頓されており、取材も緻密。しかも、相談すれば、酔っていようが、寝ていようが、デート中であろうが、いつも親身になってくれる。どこかのボスみたいに、『うん?よろしく!』といって丸投げすることも、『そんなこと自分で考えろ!』とうっちゃることもない・・・」(辻野記者談)
というのが伊藤さんだ。
第一回目は、「地産」の竹井博友氏である。
「伊藤博一の事件の眼」
第一回目 マスコミ出身の異色の実業家・竹井博友
梗概:
・・・・新聞記者出身で脱サラして事業を始めるケースもあるが、その後大成功を収めたという話はあまり聞いたためしがない。巷間よく言われるように、頭を下げることに慣れていないうえに、プライドだけは高い。新聞記者OBに共通した性癖で、要するに「つぶしがきかない」。
社会部記者から実業界に転じて事業を次々に拡大、逆にマスコミに追われる立場になることなど極めて異例中の異例のことだ。その人物こそが、竹井博友だ。
竹井博友は、読売新聞社社会部記者出身。読売新聞社の大阪進出、名古屋進出の大功労者であり、現「徳間書店」の前身にあたる「アサヒ芸能新聞」を創設している。
その後、不動産業に進出、次々と事業を拡大。今でいうところのM&A方式で相次ぐ株買い占めによる企業買収を行い、わが国経済界のフィクサー、調整役として大きくクローズアップされ、兜町では、仕手筋として恐れられた。
だが、その晩年は・・。
竹井博友は、2003年7月、この世を去っている。享年83、それは栄光と挫折が交錯する波乱に満ちた一生・・・・
伊藤博一プロフィール
昭和27年11月福岡県生まれ。大学院修士課程修了。
全国紙社会部退職後、経済誌、週刊誌、月刊誌、夕刊紙などで主に事件の取材、執筆活動を展開している。近年は「実話時報」(発行=竹書房)に「疾風怒涛の記者魂」を連載中。
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マスコミ出身の異色の実業家・竹井博友 「伊藤博一の事件の眼」 2010年3月7日