【時代小説発掘】
あ かね空
頼迅一郎(「末永喜一郎」改め)
(時代小説発掘と いうコーナーができた経緯)
第40回池内祥三文学奨励賞受賞作家
【梗 概】:
恋しい谷山与之介と、故郷の浜松を駆け落ちして二年。江戸という広い世間を知ったせつは、浜松へ帰る前日、世話になっ た木戸番の爺さんのもとを訪ねる。
日没時、西の空がまっかに燃えるとき、日本人はその空に仮託して己の「生」を想ってきた。少年は少年 なりに、娘は娘としての行く末を、青壮年は血気盛んに、そして老人は来し方を振り返りつつ・・・・。
「あかね空」は、見る者をして赤色にも、紅色 にも、朱色にも、そして緋色にも見せることだろう。それはあたかも見る者の感傷であり、感慨であり、感動であり、そして感嘆であろうか。
さて、 本編の主人公せつ(十九歳)は、あかね空を見て何を想ったのでしょう!
【プロフィール】:
頼迅一 郎。 昭和33年生まれ。浪華の地に単身赴任して半年が経過しました。関東と関西の文化の違いに戸惑いつつ、ひたすら文章修行中です。平成22年6月25日に雑 誌『大衆文芸』掲載の「沼田又太郎の決意」等により、第40回池内祥三文学奨励賞をいただきました。そのため、今後は筆名を「頼迅一郎」に統一します。
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あかね空 2010年8月22日